不登校の中学生、どうやって勉強を進めたらいい?【おすすめの通信教育・オンライン教材・家庭教師】

不登校の中学生、どうやって勉強を進めたらいい?【おすすめの通信教育・オンライン教材・家庭教師】

不登校の中学生、家の方もお子さん本人も勉強の遅れが心配…という声を聞きます(筆者も塾で不登校のお子さんを担当することがあります)。とは言っても朝起きるのが辛いお子さんや人間関係が原因で休んでいるお子さんに、あまり学校に行くことを無理強いはできません。

学校に行かない間どのように勉強を進めたらいいか、ご家庭でできる通信教育、オンライン教材、塾、公的な機関などいくつか勉強法をまとめました。ご家庭での勉強に役立ちそうな通信教材、不登校のお子さんに対応してるオンライン家庭教師(個別指導)もご紹介しています。よかったら参考にしてください。

不登校の中学生、勉強法は?

不登校の中学生の勉強法として、家で勉強するなら教科書+市販の教材、通信教育・オンライン教材、家庭教師、オンライン家庭教師(個別指導)、外で勉強するなら塾(個別指導塾・集団塾)、教育支援センター(適応指導教室)、フリースクールなどが考えられます。一つ一つ見ていきます。

教科書+市販の教材

勉強はできない方ではなく、学校に全然通えていないわけではないけど、時々休んでしまって…という中学生のお子さんなら、教科書と市販の教材で1人で、あるいは家の人のサポートつきで勉強するのも良いかもしれません。経済的な負担も少ないです。あまり通えてない状況だと、1人で勉強を進めていくのはかなり困難だと思われます。最近はオンラインで見られる動画授業もあるので、そちらとの併用もおすすめです。

通信教育・オンライン教材

教科書や参考書だけで勉強するより、毎月届く通信教育やオンライン教材を利用することで、家庭での勉強がよりスムーズに進みやすいです。学校と連携して出席扱いにできるケースもあります(すららなど)。

最近はタブレットで学習できる通信教材も多いので(ゲーム感覚で問題を進めやすい)、学習習慣があまり身についていないお子さんでも勉強に取り組みやすいようです。動画教材で理解しやすかったり、勉強を頑張った分ちょとしたごほうびがあったり。

ただし教材のレベルや雰囲気とお子さんとの相性もあり、どれを選ぶかも見極めも必要です。おすすめの教材に関しては後の章でご紹介します。

家庭教師

塾に通うと学校の人に会いそうで嫌、外にあまり出たくない…という中学生のお子さんも、家庭教師なら外に出なくても勉強ができます。わからないところがあればいろいろ聞けるのもメリット。ただし先生と相性が悪いと苦痛な時間になってしまいます。大人や年上の人が苦手なお子さんにもちょっと厳しいかもしれません。

実は筆者は学生時代、不登校のお子さんの家庭教師で失敗しています。なるべく和やかな雰囲気で勉強を教えようと頑張ってはみたものの、問題を解いている間はシーンとなってしまい、部屋に2人きりで妙な緊張感が…数回授業をしたのですがお子さんが「家庭教師は無理」と断られてしまいました…。あの頃は未熟者でした。

家庭教師を頼むなら不登校のお子さんの指導に慣れている家庭教師(センター)にお願いするのがおすすめです。

オンライン家庭教師(個別指導)

オンラインの家庭教師(個別指導)なら自宅(部屋)の中で2人きりで勉強するほど緊張感が高くなりません。もちろん慣れるまでは緊張することがあるかもしれませんが、オンラインならマンツーマンでなくても他の受講生は知らない人ばかりだし直接顔を合わせるわけでもないので、通いの塾よりは気が楽でしょう。授業時間以外にも勉強できるツールを提供しているところも多いです。

ただしオンラインでのやり取りが苦手、いまいちやる気が出ないという声も塾の生徒(中学生)から聞かれるので、お子さんにオンラインでの指導が合うのかどうかの見極めも必要です。

塾(個別指導塾・集団塾)

塾は大まかに分けると個別指導塾と集団塾がありますが、個別指導塾の方が勉強面やその他の面でも配慮してもらいやすいです。個別指導塾なら学校を休んでわからないところから教えてもらったり、同じ学校の人と顔を合わせたくない場合はマンツーマン指導や個室(パーテーション)で他の生徒と顔を合わせないようにすることも可能です。たいていの個別指導塾で不登校のお子さんを受け入れています。

筆者も個別指導塾で不登校の生徒を担当することがあります。マンツーマンも選べるのですが、1:2や1:3で普通に授業を受けているお子さんの方が多い印象です。友人とは仲がいいけど学校という場になじめないお子さん、朝起きるのが辛くて学校をやすみがち…というタイプの不登校のお子さんは、夕方からワイワイ楽しく(?)勉強できる個別指導塾を結構気に入ってくれたようでした。

普通に仲の良い友達がいたり、集団の中で勉強することは別に苦ではない(むしろ周囲とのつながりができていい)というお子さんなら、集団塾でも良いでしょう。友人関係が原因だと通いの塾は厳しいかもしれません。

教育支援センター(適応指導教室)

教育支援センター(適応指導教室)は主に市町村の教育委員会が設置した、不登校のお子さんを対象にした学習支援と学校復帰支援の場です。自治体によって設置しているところと設置していないところがあります(名称も異なることがあります)。一定の要件を満たせば出席扱いになります

在籍している学校を通して、または在籍校に相談後地域の適応指導教室に連絡して、見学や入室相談をし、入室できるかどうか判断されます。OD(起立性調節障害)のお子さんには午後からの支援を行っているところも。集団が基本、個別対応など対応はさまざま。

無料で利用できるのはメリットですが、各自治体の教育支援センター(適応指導教室)によって対応が異なり、だれでも入室できるわけではありません。また教育支援センターは学校に通わせることが目的なので、学校に行きたくない気持ちが強いお子さんには合いません。詳しくはお住まいの地域の教育支援センターにお問合せください。

フリースクール

フリースクールは主に不登校のお子さんを受け入れているスクールです。スクールによって勉強に力を入れていたり、コミュケーションやその他の活動に力を入れていたり、その指導方針や形態はさまざま。通いやすいところでお子さんの性格にピッタリ合いそうなスクールが見つかればラッキーです。スクールの費用は各スクールでまちまちです。

フリースクールの月会費例 … 東京シューレ(52,500円)、WILL学園(33,000円から)、八洲学園中等部(無料、教材費年度ごとに5,000円)

不登校のお子さんにベストな勉強法は一人一人違う!

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不登校教育研究所(*)によると、不登校のお子さんには次の9タイプがあるとされています。

  1. 朝起きない型(起立性障害、睡眠障害、昼夜逆転)
  2. 体調不良型(頭痛、腹痛、吐き気など心因性のもの)
  3. ひきこもり型
  4. 勉強遅れ型
  5. 学校トラブル型(友人関係、先生との関係)
  6. 現実逃避・依存型(ゲームやスマホなど)
  7. 親子関係型
  8. 精神不安定型
  9. 病気・障害型(軽度発達障害、ADHD、LD、自閉症など)

*参考文献『不登校は9タイプ: 教室復帰の7ステージと不登校の抱える6つの不安心理の説明書 (不登校教育研究所)』(青田進(監修)、 不登校教育研究所)

不登校の原因や状況(ほとんど学校に行っていない、時々は行けている、学校には行かないけど友達とは放課後遊んでる…など)はさまざまです。原因やお子さんの性格も考慮して適切な勉強法を選ぶと良いでしょう。現実逃避も単に遊んでいるだけでなく何か心因性のものが関わっていれば慎重に対処しないといけません。特に心身の病気が関わっている場合はお医者さんとも相談の上、適切な勉強法で。

家で勉強させようとするとうまくいかないケースも多いという話も聞きますが、どうしても学校の友達と会いたくなければ家で学習(市販教材や通信教育・オンライン教材)、先生と話すのが苦でなければ家庭教師やオンライン家庭教師・個別指導など。

体調も悪くなく、外に出るのが大丈夫なら、適応指導教室やフリースクール、塾などの選択肢があります。塾の場合、同じ学校の人と会いたくないということもあるかもしれません。少し離れたところの塾に通ったり、個別指導塾なら同じ学校の人と同じ席にならないよう配慮してくれたり、マンツーマンの授業を選ぶという手段も。

次の章では不登校の中学生におすすめな通信教育・オンライン教材や家庭教師をご紹介します。

不登校の中学生におすすめの通信教育/オンライン教材は?

学校に行かない間、家で勉強するなら何を利用したらいいの?というご家庭に、不登校の中学生に利用されているおすすめの教材(通信教育/オンライン教材)をご紹介します。特にタブレットでの学習は電源を入れるだけでノートや筆記用具をいちいち準備しなくてもすぐに始められる手軽さが良いようです。

すらら

すららはPCやタブレットを使ってゲーム感覚で勉強を進められるオンライン教材。無学年式なので前の学年にさかのぼって学習したり、先の学年の予習をすることができます。どの単元もゼロベースからの解説なので、学校で習っていない単元でも理解しやすいよう設計されています

またすららは単なる教材だけでなく、経験豊富な「すららコーチ」がお子さん1人1人にあわせた学習設計をしてくれます。保護者の方とのコミュニケーションもメールやLINEで行っています。

進研ゼミ

進研ゼミ(チャレンジ)はハイブリッドスタイル(専用タブレット中心)とオリジナルスタイル(テキスト中心)があり、特に専用タブレットを使うハイブリッドスタイルは家庭学習の習慣があまりない中学生でもとっつきやすいです。

タブレットだけでなく副教材にテキストもついていて、実技教科を含めた9教科が学習できます。赤ペン先生の添削やオンラインライブ授業、英検対策などもついていますが、すべてをやるのがしんどければまずは基本の教科、教材だけでも毎日進めていくと良いでしょう。上位校・難関校対策のコースも追加受講費なしで利用できます。

不登校の中学生におすすめな家庭教師/個別指導は?【オンライン対応】

不登校のサポートをしている家庭教師・個別指導塾をいくつかご紹介します。単に授業の時間だけ教えてオシマイではなく、授業のない日も動画授業で勉強が進められます。新型コロナの影響で家庭教師・個別指導塾でオンライン指導を提供するところが増えました。塾にわざわざ通うのはイヤ、でも部屋に2人きりだと息が詰まる…というお子さんにもオンラインはとっつきやすいでしょう。

家庭教師のトライ

CMでもおなじみの家庭教師のトライは不登校の中学生の勉強もサポート。自宅で直接対面指導、オンライン指導で双方向型の指導、教室通学型と3タイプの指導スタイルがあります。オンライン集団ライブ授業・自習スペース・オンラインコーチングもあり。オンライン個別指導は月1万円台から提供しています。基礎から学べる動画授業トライイットも利用できます(トライの会員でなくてもYouTubeで視聴可能)。講師は学生・社会人・プロが在籍。詳しくは公式サイトにて。

家庭教師のがんば

家庭教師のがんばは指導料が1コマ(30分)1,000円から。ご家庭の予算に合わせて利用できます。授業以外に重要単元の動画授業が見放題、先生との相性を重視してなんでも聞ける雰囲気づくりも重視。さらにスタッフがLINEでわからないところを無料で受付、進路相談に乗ったり高校やフリースクールなどの情報提供も行っています。先生は学生講師が中心、無料体験受付中です。

ネット松陰塾

ぺこぱさんがCMに出ている個別指導の松陰塾。ネット松陰塾では松陰塾で行われている学習法がオンラインで受講できます。オリジナルの自立学習教材「Showinシステム」と専用ノートを使い、スカイプ上で複数のお子さんの自立学習を指導するコーチングコースと、マンツーマンの指導を行うプライベートコースがあります。授業は60分または90分間。月謝はコーチングコース15,950円~、プライベートコース24,750円~。先生(コーチ)は社会人中心。30分の無料体験受付中。

まとめ

不登校の中学生の勉強法とおすすめの教材・家庭教師・個別指導について見てきました。不登校と一口に言ってもお子さんによってその原因や状況はさまざまですので、お子さんに合ったやり方で将来につなげられたらと思います。今回の記事が少しでも参考になりましたら幸いです。