受験勉強を頑張ってせっかく中高一貫校に入学できたのに、塾通いをやめ勉強しなくなったため成績が低迷、勉強をしても成績が上がらないとお悩みのご家庭も少なくありません。
成績でお悩みの中高一貫校(中高生)のご家庭に向け、成績を上げる方法について中高一貫校生の指導経験がある元塾講師がまとめました。
※リンク先の記事にはPRが含まれます。
中高一貫校中学生向けの通信教育について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
中高一貫校で成績を上げるには?
お子さんにより置かれている状況はさまざまかと思いますが、成績を上げるには次のような対策が考えられます。
- 受験が終わって中だるみ、勉強時間を確保できていない
⇒家庭学習の習慣をつける - 勉強はしてるけれど学校の授業についていけない、成績が上がらない
⇒正しい学習のしかたを身につける - 勉強へのモチベが上がらない
⇒目標を設定する - どうしても1人では勉強が進められない・・・
⇒補習塾や家庭教師を利用する
家庭学習の習慣をつける
過酷な中学受験勉強から解放され、入学してからは毎日勉強をできていないという中高一貫校生もいるのでは。
多くの中高一貫校では体系数学やニュートレジャー、プログレス21といった検定外教科書や、学校のオリジナル教材(プリント)が使われ、一般的な公立中のカリキュラムよりスピードも速く内容も難しいことがほとんど。
授業を聞いて提出物を出しているだけでは、良い成績をとるのは難しいです。
まずは毎日何の勉強をするか具体的に決定。家庭学習の習慣をつけましょう。具体的には英数中心に日々の予習復習、小テスト・単元テスト対策もあなどらず行うこと。テスト3週間前からはテスト対策を進めるようにします。
お子さん1人で計画を立てるのが難しければ、親子で話し合って具体的に何を進めるかスケジュール組みを。1週間サイクルで見直しをし、必要に応じてスケジュールを調整してみてください。
正しい学習のしかたを身につける
勉強はしているけれど思うように成績が上がらないという中高一貫校生は、もしかすると効率的でない勉強をしているのかも?例えば次のようなことに心当たりはありませんか。
- 高得点を狙い応用問題ばかり解いているが平均以下⇒実は基礎ができていない
- ノートまとめに時間がかかってしまう⇒アウトプットが足りていない
- 予習に偏り復習がおろそかになっている⇒復習が足りていない
- 問題集をくりかえし解いているがいい点がとれない⇒解いているだけで理解できていない
- 問題を解くのに時間がかかってしまう⇒実質的な学習量が足りていない
思い当たるフシがあれば今の学習方法を見直し、学習の質を高める工夫を。
特に塾に来ているお子さんたちでもその場での理解はできても、アウトプット(演習)不足でテストの結果に結びつかないということは多々ありました。
テスト感覚で、1人で解説を見ずに解くという過程も日ごろの学習やテスト対策に組み込むようにしてください。
ただし「理解」の段階で問題があるなら、塾や家庭教師を利用してわからないところをまとめて質問、マンツーマン指導してもらう方が効率的です。
目標を設定する
塾でも学校でも次のテストの目標点を設定することはよくあります。もともと意欲の高いお子さんには有効かもしれませんが、たいていのお子さんはこれでモチベーションにつながるのか正直微妙でした。
将来海外の大学に行きたい⇒高校の成績も大事らしい、今から頑張らないと。英語の資格試験も頑張ろう。⇒次回のテストは英数90点以上とる、次の英検準2級受けて一回で合格をとる。
というように、大学や将来の進路などから逆算して何をどう頑張るべきか見つめ直してみると効果的。
1人であるいはご家庭で目標設定するのは難しいのであれば、将来についても相談に乗ってくれるカウンセリング指導のある塾やコーチング塾などが有効でしょう。
塾や家庭教師を利用する
家庭学習の習慣をつけたいけれど1人で勉強を進めるのは難しい、わからないところがあると手が止まりなかなか勉強がはかどらない、適切な学習方法を知りたい・・・という中高一貫校生は塾や家庭教師を利用するのがおすすめ。
一般の塾だとニュートレジャーやプログレス、難関校の対策などを指導できる先生を探すのが難しい場合もあるかもしれません。
中高一貫校生に特化しているところや、中高一貫校生によく利用されている塾や家庭教師がおすすめです。
中高一貫校生におすすめな塾、家庭教師、オンライン家庭教師は次の記事でも紹介しています。
成績を上げたい中高一貫校生の家庭学習の進め方
中高一貫校生は学校の進度が速く課題や小テストも多いです。宿題としては出されなくても、テスト範囲にされる問題集のボリュームが多いということも。
そのためあれこれ手を出しすぎると消化不良になる恐れがあります。通学に時間がかかる中高一貫校生も多いでしょう。まずは学校の教科書やプリント、問題集をしっかり消化することを目標に進めましょう。
日々の学習
英語・数学は積み上げ型学習なので、特に予習・復習をしっかり行います。授業の前日に予習、授業のあったその日のうちに復習することをおすすめします(課題と復習を兼ねてもOK)。
ただし時間が経つと内容や解き方を忘れがち。間違えやすいところに付箋をつけておき、1か月後に再度復習をすることで定着を図ります。
理科や国語の文法、古文・漢文もつまずきやすいところなので、こちらも早めに問題集で復習しておきます。ノートを眺めたりまとめるだけではテストでの力を発揮しにくい分野なので注意を。
社会は小テストをやっている学校も多いので、こちらも侮らずしっかり対策をしておきましょう。社会や暗記が苦手という中高生は、ギリギリではなく早めに対策しておくのがおすすめです。
テスト対策
定番の方法ですが、テストまでに問題集を3回解いておくと点数につなげやすいです。ただし内容を理解していないまま3回ダラダラ解いているだけではあまり効果がないので注意を。
後で解き直すために間違えたところにだけ付箋をつけておき、自力で解けたら付箋を外すように。付箋がなくなるまで繰り返し解くというのも一つのやり方です。
余裕があれば通信教育もおすすめ
中高一貫校生に特化した通信教育といえばZ会と進研ゼミ(中学講座)があります。いずれも現在では「タブレット」を利用した学習を採用、「学校の進度と違う」ということがないよう学年を超えて単元を自由に進められます。(Z会は難関中高一貫校向け。)
まとめ
中高一貫校生が成績を上げる対策方法について見てきました。
学年が上がるにつれ勉強についていけなくなると巻き返すのが大変ですが、早め早めに対策することで大幅に成績アップすることも可能です。
ぴったりな学習スタイルを見つけて、より充実した学校生活が送れると良いですね。
塾に行こうか迷っている方あるいはお探しの方は、こちらの記事が参考になります。