中高一貫校の中3生が勉強しない!やる気にさせるには?

中高一貫校の中3生が勉強しない!やる気にさせるには?

中高一貫校中3生のお子さんが勉強しない・・・とお嘆きでしょうか。

中学受験が終わったら塾に行かなくてもいい、中高一貫校に入ればサポートも手厚いし勉強は大丈夫。高校受験もない。

でもそこが落とし穴となり、気が緩んでしまうこともあります。

勉強しなければ成績がズルズルと下がってしまい、内部進学が危うくなることも。特に進学校は勉強についていくのが大変なお子さんも多いでしょう。

この記事では元塾講師がこれまでの経験もふまえながら、勉強しない中高一貫校中3生の「勉強しない」を解決する方法をいくつかあげてみました。

もちろんお子さんによってケースバイケースですが・・・、よかったら参考にしてください。

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中高一貫校の中3生が勉強しない!その理由は?

中高一貫校の中3生が勉強しない理由として次の4つがあげられます。

高校受験がない

中高一貫校では高校受験がありません。

同じ年頃の一貫校ではない中学生は塾通いしたり受験モードに入りますが、中高一貫校では(よほどひどい成績でない限りは)そのまま持ち上がりになります。

危機意識がないため、そこまで勉強に身が入らないということがあるでしょう。

とはいえすべての一貫校ではない中3生が勉強に身が入っているのかというと、決してそうではありません。特に筆者は個別指導塾にいたせいもあってか、「スロースターター」なお子さんたちを見ることも多かったです。

受験が終わり気が抜けた

中学受験時には塾や保護者の方の管理のもと、ギュウギュウにスケジュールを詰め込んで勉強する生活。しかし「合格」をもらってからは反動ですっかり気が抜けてしまい、勉強しなくなったという中高一貫校生もいるでしょう。

塾とテストの切羽つまった生活から真逆の楽しい学校生活に移行し、勉強モードになかなか入れないのだと考えられます。

疲れ切っている

小学校とは違い中学校生活は勉強以外でもハード。

部活に打ち込んだり長時間の通学で疲れ切ってしまい、勉強に身が入らないということも。

そもそも勉強のしかたがわからない

中学受験のときは毎週テストがあり、塾や保護者の方からどの問題を解いたらいいかこまごまと指示が出され、その通りに勉強していたのではないでしょうか。

しかし中学に入ったら塾通いもやめ、保護者の方もそこまで干渉しなくなることも多いです。年齢的にも保護者の方が勉強に介入するのも難しい時期。

宿題をやる以外どうやって勉強したらいいかわからない、自分に合った勉強のしかたがわからないというお子さんは「勉強しなさい」と言われてもうまく勉強に取り組めません。

学校の勉強がわからない

中高一貫校生に限らず、お子さんが勉強しない理由の一つに「勉強がわからない」ということがあげられます。

特に進みの早い中高一貫校は中3にもなると高校内容に入ります。2年までに中学3年間の内容を進めています。また進学校の場合学校の授業のレベル自体が高く、授業を真面目に聞いても理解できないことがあります。

わからないことを自分から進んで勉強するのは難しいです。解けたり成績が上がればれば勉強も楽しくなってきますが、解説を見ても理解できない、成績も悪いという状況では楽しくありません。

もし1、2年生ですでにわからないことがある場合、特に積み上げ型の教科である英語・数学はついていくのが大変です。塾に入れたからと言ってすぐに成績を上げるのが難しいこともあります(特に英語は時間がかかると感じます)。

勉強しない中高一貫校中3生を放っておいても大丈夫?

高校受験もないし、本人のやる気が起きるまでとりあえず放っておく。

という考えもありますがどうなのでしょうか。

大丈夫とは言い切れない

大丈夫かどうかはお子さんの今の状況にもよると思われます。

勉強をあまりしていないけれど学校で平均ぐらいには届いているなら、学校のお友達が高1・2あたりで勉強モードになるのをきっかけにお子さんもスイッチが入り、成績も上昇するかもしれません(絶対とは言えませんが)。

しかし学校の成績が下位クラスで非常に厳しいという状況なら、無責任に大丈夫とは言い切れません。

高校生になれば勉強するだろう、は甘い見通し?

大学進学へのモチベーションが最低限あるお子さんなら、何かをきっかけに「勉強モード」に入りやすいでしょう。例えば模試の結果を見て「このままではいけない」と目が覚めることもあると思います。

しかし中には目覚めるのが遅く、現役時代には間に合わなかったということもあります。

筆者のいた塾でも進学校の中高一貫校から一浪して最難関大学に入った先生がいましたが、やはり中高一貫校で「中だるみ」してしまったと仰っていました。(とても真面目な先生でした。)

また大学付属の中高一貫校に通っていた生徒も見たことがありますが、そのお子さんの場合は入塾時点ですでに高校生。このままでは大学の内部進学が危ういという状況でした。

危機的状況を迎えても本人に勉強するという意欲がなく、塾で勉強するしかないということに。幸い進学できたので良かったのですが、あと一歩遅かったら危なかったかもしれません。

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勉強しない中高一貫校中3生をやる気にさせるには?

勉強しない中高一貫校中3生を、やる気にさせる方法をあげてみました。

模試を受ける

楽しい中学生活に浸っているお子さんに模試を受けさせて、立ち位置を知ることで「このままではマズイ」と火をつけるのがねらいです。

ただし響かないお子さんもいます。筆者が塾にいたころ腕試しで受けた駿台模試の結果にむしろ親御さんの方が愕然としていたこともありました。

大学のイベントに参加する

大学により中学生向けのセミナーやオープンキャンパスを行っているところもあります。実際大学に行ってみることで「大学って楽しそう」「こんな勉強をしたい」と勉強への意欲も湧くかもしれません。

検定・資格試験を受ける

学校の試験前にだけあわてて勉強するだけというお子さんは、(学校でも必須になっているかもしれませんが)検定試験や英語の資格試験をコンスタントに受けるのも良い刺激になるかも。

特に検定試験は合格・不合格があるので緊張感もあります。学習内容は学校の勉強、大学受験でも役立ちます。

塾・予備校に通わせる

塾や予備校といった「場の力」を借りることで勉強への意欲向上のきっかけに。家では勉強しないというお子さんも塾なら勉強するということも多いです。(理想は家でも勉強できることですが。)

切磋琢磨できる環境に置かれれば身も引き締まるでしょう。授業の予習が必須となる塾・予備校もあります。

成績が悪い、わからなくなったことろから勉強し直したいなら個別指導塾がおすすめ。ただし一定水準以上の中高一貫校なら指導力の高い個別や、中高一貫校専門の塾がおすすめです。

まとめ

中高一貫校にはさまざまなメリットがありますが、中3になって勉強モードにならないお子さんは保護者の方も心配になるでしょう。

お子さんの状況に応じて意欲を引き出すきっかけ作りをすることで、状況が改善することがあります。

今回ご提案した方法が何かのお役に立てたら幸いです。

なお当サイトでは中高一貫校生におすすめな塾や通信教育などを多数ご紹介しています。よかったら参考にしてください。