塾に通わず自宅学習で中学受験対策を進めたい、Z会と進研ゼミどちらが良いか迷っているというご家庭に向け、この記事では通信教育のZ会と進研ゼミの中学受験講座を徹底比較。各通信教育の講座内容や料金、実績、メリット・デメリットやおすすめな人、併用パターンもまとめています。中学受験対策の参考にしてみてください。
※こちらに記載のZ会・進研ゼミ各講座内容に関する情報は記事執筆時のものです。2025年1月10日に料金など更新しました。公式サイトでお申し込みの際は必ず最新の情報をご確認ください。
※この記事はPRを含みます。Z会の通信教育、進研ゼミと当サイトは提携関係にあります。

Z会と進研ゼミ中学受験講座を徹底比較
Z会の「中学受験コース」と、進研ゼミの「考える力・プラス中学受験講座」の講座内容を比較、表にまとめました。
2025年度Z会・進研ゼミ講座内容比較
通信教育 | Z会 | 進研ゼミ |
---|---|---|
対象学年 | 3年~6年 ※4~6年は2月開講 |
4年~6年 |
教科数 | 1~4教科 | 4教科 |
コース・プラン | トータル指導プラン 要点集中プラン |
なし |
対象校 | 難関・最難関のみ | 偏差値55〜65まで目安 ※首都圏模試を基準 |
受講環境 | タブレット iPad Android Chromebook タッチペン |
PC チャレンジパッド タブレット△ (映像授業にて) |
テキスト | 紙のテキスト タブレット配信 |
紙のテキスト |
映像授業 | 〇 | 〇 |
添削サービス | 〇 トータル指導プラン |
〇 |
テスト | 〇 月例テストは トータル指導プランのみ |
〇 |
小5の 受講費例 |
2025年度 |
2025年度 7,480円~/月 |
※上記記載の受講費は12か月一括払いでの月あたり料金
※2025年1月10日時点での情報。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
Z会の中学受験コース
Z会の中学受験コースの特徴
- 小3からカリキュラムスタート
- レベルは難関か最難関(偏差値70以上を目指せる)
- トータル指導と要点集中の2つのプラン
- トータル指導は添削問題、スケジュール管理も
- デジタル(タブレット)×紙テキスト
- 1教科から受講可
- マンスリーチェックテストと各種実力テスト(要点集中プランは実力テストのみ)
- 最難関レベル校対策の6年生専科講座あり
Z会の中学受験コースは2つの選べるプランがあり、Z会メインで中学受験をする「トータル指導プラン」と、塾などとの併用におすすめな「要点集中プラン」があります。
トータル指導プランでは映像授業や学習スケジュールがタブレットに配信、添削指導もタブレットで対応。各タブレットに合うタッチペンの使用がおすすめされてます。
小学3年生から6年生が対象、小3からの4年間のカリキュラムが組まれているので、小4の途中から受講するとなると追い付くのが難しいかもしれません(※Z会アプリ内に「算数追いつき教材」は準備)。国語・算数・理科・社会の中から1講座(教科)から受講することが可能です。
Z会の中学受験コースは対象校が開成・麻布・灘・筑駒・お茶の水・大阪教育大学附属池田…などの難関中が対象になっているので、事前に志望校とレベルが合っているか確認が必要です。3,4年生のうちは割と易しいので受験校に関わらず受講しても良いでしょう。
トータル指導プランでは添削課題(月例テスト)があり、郵送またはWebで提出。Z会到着後約3日で添削された答案がタブレットに配信されます。
Z会では公立中高一貫校の適性検査対策は、小学生コースの専科で扱っています。公立中高一貫校適性検査と作文は5年生・6年生、公立中高一貫校作文は6年生対象の講座です。3・4年生向けの「思考・表現力」講座も提供してます。
進研ゼミの中学受験講座
進研ゼミ「考える力・プラス中学受験講座」の特徴
- 小4からカリキュラムスタート
- 首都圏模試偏差値55~65までを目指せるレベル
- テキストとワーク&映像授業で学べる
- わかりやすい解説が特徴
- 4教科セット型
- 暗記用副教材も届く
- 赤ペン先生の問題あり
進研ゼミの「考える力・プラス中学受験講座」はオプションという位置づけですが、通常の小学講座を受講しなくても受講が可能です。
小学4年生から6年生が対象で、国語・算数・理科・社会の4教科セットの講座です。テキストは授業と演習のWテキストが毎月届きます。進研ゼミの中学受験講座にも添削問題(赤ペン先生の問題、郵送またはアプリで送り、ネット返却)がついています。その他に暗記用の副教材も届けられます。
中学受験の内容は難しいですが、進研ゼミのテキストは理解しやすいスモールステップ方式で構成、イラストつきでカラーの教材は小学生からも見やすくてわかりやすいと好評です。難しい問題には映像授業の解説がついています。
4教科セットで月あたり7,480円から(2025年度)と比較的お手頃な料金で利用でき、進研ゼミで基礎を固めながら他の受験教材を使うのもおすすめ、四谷大塚の「予習シリーズ」と併用しているご家庭もあるようです。
小5の1月号までに受験に出る単元を終了、2月号から小6前半で単元の復習と応用力養成、小6後半は入試対応の実戦問題が中心となります。
進研ゼミのオプション講座「考える力・プラス講座5・6年生」は公立中高一貫校受検向けの講座になっています。1~4年生向けの思考力・問題解決力・表現力を養成する講座もあり、国私立の受験や公立中高一貫校の受検を受けるかも・・・?というご家庭は通常お小学講座とは別に受講しておいて良いかもしれません。
Z会と進研ゼミ中学受験講座の教材を比較すると?
Z会も進研ゼミの授業テキストもイラストつきですが、Z会はシンプル、進研ゼミの方がよりイラストが多く使われています。
Z会のドリルや授業はiPad配信ですが、授業ノートや練習問題は紙のテキストでしっかり「手」を動かして勉強します。学年や単元で差はあるかもしれませんが、四谷大塚の予習シリーズぐらいのレベルという印象です。
進研ゼミの授業テキストはイラストや図でわかりやすく、少しずつ理解できるようスモールステップの構成に。一方演習ワークは実戦的な問題のみ掲載で、メリハリがついてます。授業テキストのわかりやすさは市販の中学受験生向けの易しめな参考書・教材と同等のレベルかと思われます。
Z会は難関中対策向け、進研ゼミは難関中対策の基礎固めや、中堅~上位の私立・国立中を目指しているご家庭向けです。
Z会と進研ゼミ中学受験講座の料金を比較すると?
Z会中学受験コースのトータル指導プラン・要点集中プランと、進研ゼミ中学受験講座の料金を比較、下の表にまとめました。
※下表のZ会の受講費は4教科での例ですが、Z会は1教科から受講可能です。
2025年度 Z会と進研ゼミ中学受験講座
4教科の受講費(12か月一括払いでの月あたりの料金)
Z会トータル | (3年)15,980円~/月 (4年)18,020円~/月 (5年)23,800円~/月 (6年)24,820円~/月 |
---|---|
Z会要点集中 | (3年)8,500円~/月 (4年)9,180円~/月 (5年)11,900円~/月 (6年)12,408円~/月 |
進研ゼミ | 全学年共通7,480円/月 |
※上記2024年度受講費は2025年1月10日調べ。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
Z会中学受験コースの要点集中プランは教材・サービスが少ない分料金は抑えめ。お通いの塾以外の教材に少し足したいというご家庭には、ちょうどいいぐらいの価格帯ではないでしょうか。トータル指導プランは学年が上がるごとに料金もかなり高くなりますが、その分充実した内容。
進研ゼミは1教科のみ選ぶことはできませんが、料金が全学年共通、学年が上がっても料金は変わらず。受験するかもしれないけど絶対するかどうかはわからない・・・というご家庭にも取り入れやすいかもしれません。
Z会と進研ゼミ中学受験の合格実績は?
Z会と進研ゼミ国私立中学受験の合格実績を見るとZ会は難関中学で多数の実績を出しており、進研ゼミは中堅~有名中学で幅広く合格者を出しています。
Z会の合格実績
2024年度のZ会中学受験コース対象校の総合格者数は1,318名でした。Z会員の合格者数は灘 13名、筑波大附属駒場 16名、開成 31名、桜蔭 5名、麻布 16名、女子学院 9名、渋谷教育幕張 40名ほか、2ケタの合格者を出している難関中学校もあります。
※Z会員の合格者数・・・小6時点でZ会の通信教育、映像授業、プレミアム講座、教室本科・講習、提携塾のZ会講座を受講した人を対象に集計。内部進学除く。
進研ゼミの合格実績
進研ゼミの小学生向け講座全体での、2024年度の私立・国立中合格者数は3,833名(※)。内訳を見ると最難関中学では数は多くありませんが有名中学でも2ケタの合格者を出しており、中堅校から有名中学まで幅広く合格実績を出しています。
※5・6年生で進研ゼミ小学講座3か月以上、作文・表現力講座2回以上、考える力・プラス講座3か月以上、4~6年生で考える力・プラス中学受験講座3か月以上のいずれを受講したことがある小学生が対象。1人で複数校合格している場合は重複してカウント。
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Z会と進研ゼミ中学受験講座のそれぞれのメリット・デメリット
Z会と進研ゼミ中学受験講座のメリット・デメリットをまとめました。
Z会のメリット・デメリット
Z会中学受験コースのメリット・デメリットをあげてみました。
メリット | デメリット |
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進研ゼミのメリット・デメリット
進研ゼミ中学受験講座のメリット・デメリットをあげてみました。
メリット | デメリット |
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Z会と進研ゼミ中学受験講座どちらがおすすめ?
Z会はカリキュラムと教材の質、合格実績からも、難関中学対策におすすめの教材です。首都圏模試55~65程度までの中学受験対策や、中学受験の基礎固めをしたいなら進研ゼミがおすすめです。
ただ元塾講師の筆者の経験では同じ学力レベルのお子さんでも
- 最初から解説が理解できて、すぐに難しい問題に対応できるスピード型のお子さん
- ゆっくりと理解して基本問題を何度も解き、難しい問題にも対応していくコツコツ型のお子さん
がいるように感じました。
前者のスピード型のお子さんならZ会、コツコツ型のお子さんなら進研ゼミ(+難問対策)が合うのではないかと思います。難関中に合格したお子さんからも進研ゼミはわかりやすくて良かったという声も寄せられていました。
また、シンプルな教材やタブレット(iPad)を利用するというスタイルの方がなじめるお子さんならZ会、イラストがいろいろある方が取り組みやすいというお子さんなら進研ゼミの方が合うでしょう。
全教科Z会だと厳しそうであれば進研ゼミメインで得意教科だけZ会をとるのも。四谷大塚の予習シリーズとの併用も良いと思います。
Z会と進研ゼミ中学受験講座の併用パターンは?
Z会と進研ゼミ、通信教育や塾の併用パターンとして次のようなパターンがあげられます。
- Z会トータル+個別指導塾・家庭教師
- Z会併用+集団塾
- 進研ゼミ+集団/個別指導塾
- 進研ゼミ+予習シリーズ(進学くらぶ)
- 進研ゼミ+Z会併用(全教科もしくはZ会は教科をセレクト)
Z会または進研ゼミだけ、という使い方もありますが、量的に市販教材などでサポートは必要になるかと思われます。
予習シリーズとZ会の併用はちょっと重そうです。バリバリ解いてしまうお子さんならアリかもしれませんが…。
塾に通わずご家庭だけで受験対策するなら、早めの過去問研究もおすすめします。「偏差値=入試問題のレベル」とは限りません。入試問題の傾向に合わせた対策も必要です。お子さんのレベル・性格・志望校に合った最適な教材選びが志望校合格への近道となります。
※記載の講座内容は2025年1月時点のものとなります。お申し込みの際は公式サイトで必ず最新の情報をご確認ください。
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1教科から受講OK
トータル指導プランと要点集中プラン
添削指導とスケジュール管理*
資料請求でおためし教材がもらえる
*トータル指導プランにて
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まとめ
Z会と進研ゼミの中学受験講座について比べてきましたが、お子さんにどちらが合いそうかイメージできましたでしょうか。今回の記事がお子さんの中学受験対策に、お役に立てたら幸いです。
中学受験対策におすすめな通信教育は次の記事でも紹介。

公立中高一貫校受検対策向けの通信教育は次の記事で紹介しています。
