中学生のお子さんを夏休みだけ塾に通わせたいとお考えでしょうか。
夏休みだけ塾に通わせることはできるの?
塾に夏期講習だけ通わせても意味がない?
どんな塾が効果的?
塾以外で夏休みの勉強に「おすすめ」はある?
といった中学生保護者の方の疑問にお答えできるよう、個別指導塾で20年以上指導経験がある元塾講師が自身の体験もふまえつつ記事をまとめました。
あくまでも一個人の意見ですが、よかったら参考にしてください。
※紹介しているサービスの内容は2023年6月5日時点での情報をもとにまとめています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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夏休みだけ塾に通わせることはできるのか
塾にもよりますが、多くの塾で夏期講習生を募集しています。筆者が在籍していた複数の個別指導塾でも夏休みだけ入会していた中学生がちらほらといました。
いずれも小学生から高校生対象の塾ですが、夏だけの申し込みは中学生が多かったようです。
大体次のようなパターンに分かれます。
- 夏休みだけ塾に通う(1回きり、塾の指導や学習効果がイマイチだったのかも・・・)
- その後も季節講習のみ通う(中高一貫校生、部活が忙しいお子さんに多いパターン)
- 夏休み終了後も塾にそのまま通う(夏期講習が良かったらそのまま入塾するつもりだった)
中学生が夏休みだけ塾に通って効果ある?
夏休みだけでも塾に通う意味はあると言えるでしょう。しかし筆者の経験上、お子さんの学習状況によりその学習効果は異なると思います。
どんなお子さんに夏休みの塾通いが効果的だったのかそうでなかったかについて、まとめてみました。(個別指導塾に講師・室長として勤務していたときに感じたことですが、集団塾でも当てはまると思います。)
夏休みだけの塾通いでも学習効果がある中学生は?
次のような中学生は夏期講習に通うだけでも高い学習効果が見込めると考えられます。
- 本人から塾に行きたいと言い出した(友達付き合いは除く)
- 日頃から勉強の習慣がある(宿題もきっちりやる)
- 理解できていること、できていないことを自分で整理できる
- わからないところを積極的に質問できる
- 受験生なら模試で合格圏~安全圏で安定した成績がとれている
お子さん本人が危機意識を持ち「夏期講習に行きたい」と言い出したなら、かなり期待ができそうです。お子さん本人の学習意欲や積極性は成績アップに大きくつながります。
ただし友達付き合いは筆者の経験上(保護者からのお話でも)危険。塾通いがお遊び感覚になる恐れがあります。
なお短期間の講習でも今まで理解が不十分だった文法の単元がクリアになり、予習もはかどるようになったという感謝の声を保護者の方からいただいたことがあります。
そのお子さんはもともと学習習慣があったため、どこの箇所でつまずきがあるかも本人が自覚できており、担当講師の的確な指導でこれまでより勉強がはかどるようになったと思われます。
夏休みだけの塾通いでは学習効果が期待できない中学生は?
- もともと学習習慣がない(1人では勉強できない)
- 極端に勉強が遅れている
- そもそも何がわからないのかがわからない
- わからないところをそのままにしてしまう
- 志望校のレベルに届いていない受験生
夏期講習に通っただけで、魔法のように学力をつけることはできません。
集団塾でも個別指導塾でも、習ったことを確実にアウトプットできるまで、1人で勉強する必要があります。
そのための宿題が出されるわけですが、たいていのお子さんは「やっつけ」のようにやってくるだけで、実はこれもあまり意味がありません。
「自分はココを本当に理解できてるのかな?心配だからもう一度解いておこう!」
と主体的に学習に取り組まないと、塾通いをなんとなくするだけでは成績アップにつなげることは難しいです。
受験生の場合計画的に学習を進められるお子さん以外は、基本的には夏期講習だけでなく継続して塾通いした方が良いと思います。
塾の夏期講習に行くメリット・デメリットは?
夏休みだけ塾を利用するとどんなメリット・デメリットがあるのかをまとめてみました。
メリット
- ダレがちな長い休みの期間に、塾通いすることでメリハリがつけられる
- 受験生はこれまでの復習や入試対策を体系的に進められる
- 学校の授業が進まない時期に苦手分野の振り返りができる
実際筆者が塾に在籍していたときも「家にいても勉強しないので・・・」と夏期講習をお申し込みになるご家庭がありました。
習ってから時間が経ってしまった内容は忘れがちですが、夏期講習に参加すれば長い夏休みという機会を有効活用して振り返ることができます。
入試には学校では習わないような内容も出題されるので、夏から問題慣れしておいたり解法テクニックをつけることも受験生には大きなメリットに。
この時期に予習を終わらせることで受験勉強を有利に進められます。
デメリット
- 中学生は夏休みも忙しい(大量の宿題、部活など)ので塾通いが負担になる恐れがある
- 塾におすすめされた通りに講座をたくさんとると費用が高くなる
- 正式入会をすすめられる(営業電話など)
- 夏期講習だけ参加して成績が上がるかはわからない
筆者が塾で教えていたとき中学生たちの話を聞いていて思ったのは、学校の宿題がかなり多く、部活もハードだということ。(ちなみに筆者は東京都内の複数の地域で教えていました。)
夏期講習終わりごろに「まだ学校の宿題が終わっていない」なんていう声も生徒からちらほら出て、塾から出る宿題が「学校の宿題を終わらせること」に。
計画的に進められないお子さんにはご丁寧にページ指定までして宿題を進めるよう指示。(やってこないお子さんもいます。)
これでは一体何のために塾を利用しているのか・・・という疑問がわきます。
あとは塾によっては夏期講習費が高かったり、しつこい勧誘の心配もあります。一番の懸念点は夏期講習だけ参加して成績が上がるかどうかは結局お子さん次第、お子さんが自分から学習に取り組めない限り成績は上がらないでしょう。
学習管理型の塾もありますが、費用は一般の個別指導より高くなります。
ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、もちろん夏期講習で大きく成長したお子さんもいます。積極的に勉強に取り組めるお子さんは、驚くほど力をつけることがありました。
夏休みは塾より家庭学習の習慣化が大事?
家庭学習の習慣がついていないのであれば、まずは学習習慣をつけることは確かに大事です。しかし塾に通わないと学べないこともあります。
お子さんのタイプ、学習状況によって、どんな塾が良いか家庭学習を重視すべきかを整理してみました。
レベルの高い勉強をしたいお子さんは?
すでに家庭学習の習慣がついているお子さん、成績も良く受験に向けてレベルの高い勉強を進めたいお子さんなら進学塾。部活などで忙しければ個別指導塾で都合の良い日時に授業を入れると良いでしょう。
極端に勉強が遅れているお子さんは?
極端に勉強が遅れているお子さんは個別指導塾。自習室が充実している、あるいは家庭学習の習慣がつくような指導を行っている個別がおすすめです。学習習慣をつけやすい通信教育の利用も良いでしょう。
夏期講習はデメリットの方が大きそうなお子さんは?
確かに部活や学校の課題で忙しそう、まだ塾に通わなくてもいいかと思うけれど勉強は進めさせたいなら、お子さんのレベルや好みに合った通信教育を。塾との併用もおすすめです。(塾にたくさん通わせるより料金を抑えられます。)
受験学年のお子さんは?
受験学年なら夏休みだけ塾より継続して通うことをおすすめしますが、継続して通うのが難しければ通信教育を、苦手教科のみ塾を利用し通信教育と併用するのもおすすめです。
夏休みに学習習慣を!おすすめの通信教育
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中学生の夏期講習におすすめな塾は?
成績も良く受験に向けてレベルの高い勉強を進めたいお子さんなら進学塾。個別フォローもしてほしいなら質問対応や個別指導を併設している塾を選ぶと良いです。
部活などで忙しいお子さんはスケジュールの都合がつけられる個別指導塾。ただし何となく通っているだけになる恐れもあるので理解度チェックや学習フォローが充実してる塾が良いでしょう。
勉強の遅れがあるお子さんは家庭学習の習慣もつけられる個別指導塾を。
費用がかさむのが心配であれば前の章で紹介したような通信教育との併用がおすすめです。
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校舎にもよると思いますが筆者が伝え聞いたところではかなり中学生の宿題は多く出されている様子。意識の高いお子さんが集まり「切磋琢磨」できる環境のようです。
他の塾では成績が上がらなかったお子さんに「坪田塾」
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まとめ
夏休みだけ塾に通っても効果がある場合とそうでない場合があります。
受験学年なら塾通いはお子さんの意識を高める点でもおすすめですが、部活や行事で忙しい中学生はまずは家庭学習の習慣づけが大事なケースも多いと個別指導塾に勤務していたときつくづく感じました。
1人で勉強を進められる「自習力」の強いお子さんは塾に入ってからの学力アップがかなり期待できるでしょう。
お子さんに合った学習で充実した夏休みをお過ごしいただければと思います。
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