埼玉県公立中高一貫校の選抜方法・倍率・偏差値は?【2024年】

埼玉県公立中高一貫校の選抜方法・倍率・偏差値は?【2024年】

中学受験といえば私立が主流ですが、公立中高一貫校を目指す小学生も少なくありません。私立より学費が抑えられる上、学校により私立中高一貫校と同様のカリキュラムや特色あるカリキュラムなどを提供、大学への進学実績でも注目されています。

この記事では埼玉県公立中高一貫校の選抜方法、倍率、偏差値などを元塾講師がご紹介しています。よかったら参考にしてください。

※記載の内容は情報取得時のものです。最新の情報は各公式サイトや募集要項等でご確認ください。

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埼玉県公立中高一貫校の募集定員・選抜方法【2024年】

埼玉県の公立中高一貫校は次の4校です。

  • 埼玉県立伊奈学園中学校
  • さいたま市立浦和中学校
  • さいたま市立大宮国際中等教育学校
  • 川口市立高等学校附属中学校

埼玉県内の公立中高一貫校は検査がいずれの学校も1次選抜と2次選抜があり、大宮国際のみ1次選抜の日程が異なります。

1次選抜:(伊奈・浦和・川口)2024年1月13日(大宮国際)2024年1月14日

2次選抜:2024年1月20日

※2024年の2次選考合格発表は市立浦和、大宮国際は1月24日に、伊奈学園、川口市立高附属は1月25日に行われました。

以下に各校の令和6年度募集定員・選抜方法などを簡単にまとめました。詳しい選抜方法や募集資格などは各募集要項等でご確認ください。

埼玉県立伊奈学園中学校

設立 2003年(平成15年)
所在地 北足立郡伊奈町学園4-1-1
アクセス 羽貫駅より徒歩10分、上尾駅・蓮田駅・桶川駅よりバス「伊奈学園」下車
募集定員 80名(男女別なし)
通学区域 埼玉県全域
選抜方法 1次:作文Ⅰ、作文Ⅱ
2次:個人面接
※出願時志願理由書。調査書(5年・6年)も資料に。
検査日 1次:2024年1月13日
2次:2024年1月20日

伊奈学園の1次は「作文」となっていますが、実質適性検査と考えて良いでしょう。作文Ⅰには英語の放送を聞き、日本語で表現する内容が含まれます。2次の面接は10分程度。選考は2次選考受験者から2次・1次の結果、調査書を資料に行われます。

参考:伊奈学園公式サイト埼玉県教育委員会

さいたま市立浦和中学校

設立 2007年(平成19年)
所在地 さいたま市浦和区元町1-28-17
アクセス 北浦和駅東口より徒歩12分
募集定員 80名(男子40名・女子40名)
通学区域 さいたま市全域
選抜方法 1次:適性検査Ⅰ・Ⅱ
2次:適性検査Ⅲ・面接
※調査書(6年)提出
検査日 1次:2024年1月13日
2次:2024年1月20日

1次選抜は大宮国際と併願が可能(2次は同日のため不可)。2次の適性検査は作文。面接は個人面接と集団面接を実施し、集団面接はディスカッション形式。調査書、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、面接の結果から選抜が行われます。

参考:さいたま市立浦和中学校

さいたま市立大宮国際中等教育学校

設立 2019年(令和元年)
所在地 さいたま市大宮区三橋 4-96
アクセス 大宮駅西口より西武バス「大宮国際中等教育学校」より下車、徒歩3分
募集定員 160名(男子80名・女子80名)
通学区域 さいたま市全域
選抜方法
(一般選抜)
1次:適性検査A・B(特別選抜 適性検査D、集団面接)
2次:適性検査C、集団活動(特別選抜 適性検査E、集団活動)
※調査書(6年)
検査日 1次:2024年1月14日
2次:2024年1月20日

1次選抜は市立浦和と併願が可能(2次は同日のため不可)。一般選抜の適性検査A、集団活動にはグローバル・スタディ(英語)の内容が含まれます。大宮国際は特別選抜(帰国生・外国人)も実施され、募集定員の10%程度を定員とします。

一般選抜は調査書、適性検査A・B・C、集団活動の結果を、特別選抜は調査書、適性検査D・E、集団面接、集団活動の結果をもとに総合的に判断し、選抜されます。

参考:さいたま市立大宮国際中等教育学校

川口市立高等学校附属中学校

設立 2021年(令和3年)
所在地 川口市上青木3-1-40
アクセス 西川口駅・川口駅よりバス「川口市立高校」下車
募集定員 80名(男子40名・女子40名)
通学区域 川口市全域
選抜方法 1次:適性検査Ⅰ・Ⅱ
2次:適性検査Ⅲ・面接
※調査書(6年)
検査日 1次:2024年1月13日
2次:2024年1月20日

2次の面接は3~5人程度の集団面接です。選考は調査書、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、面接の結果を総合的に判断して行われます。

参考:川口市立高等学校附属中学校

埼玉県公立中高一貫校の志願倍率【2024年】

2024年(令和6年度)の埼玉県公立中高一貫校の志願倍率をまとめました。(1次の倍率)

定員 志願者 倍率
伊奈学園 80 400 5倍
市立浦和 80 659 8.24倍
大宮国際 160 730 4.56倍
川口市立 80 365 4.56倍

男女別の倍率もまとめました。

男子 女子 総合
伊奈学園 5倍
市立浦和 7.6倍 8.88倍 8.24倍
大宮国際 3.98倍 5.15倍 4.56倍
川口市立 4.68倍 4.45倍 4.56倍

※大宮国際は男女定員をそれぞれ80名で算出。(定員は男女それぞれ80名程度とされている。)

参考:伊奈学園/さいたま市立浦和中学校/さいたま市立大宮国際中等教育学校/川口市立高等学校附属中学校

市立浦和が8.24倍と特に高倍率となっており、男子7.6倍、女子 8.88倍となりました。伊奈学園は5倍、男女別の定数はありません。大宮国際は4.56倍で男子3.98倍、女子5.15倍(男女80名で算出)と女子の方が高倍率に。川口市立は4.56倍で男子4.68倍、女子4.45倍。

埼玉県公立中高一貫校の偏差値

参考までに埼玉県公立中高一貫校の首都圏模試偏差値を下表にまとめました。

伊奈学園 59
市立浦和 66
大宮国際 63
川口市立 62

参考:首都圏模試センター(2024年2月4日調べ)

首都圏模試の偏差値は他の偏差値より高めに出る傾向にあります。

埼玉県の公立中高一貫校では私立中学受験とは異なる選抜(調査書・適性検査)が利用され、また倍率も非常に高いです。そのため単純に偏差値だけで難易度を判断するのは難しいでしょう。偏差値はあくまでも参考程度に考えていただくのが良いかと思われます。

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まとめ

埼玉県公立中高一貫校の2024年度の選抜方法と倍率、偏差値などを見てきました。いずれの学校も倍率が高く、レベルも高め。厳しい選抜となっています。

調査書対策をするとともに、適性検査対策をしっかり行っておく必要があるでしょう。

当サイトでは公立中高一貫校対策におすすめな塾や通信教育もご紹介しています。よかったら参考にしてください。