中学受験するなら塾はいつから通うべき?【4年生か低学年か】

中学受験

中学受験の塾にいつから通うべきか、お悩みになっているご家庭も多いようです。

大手中学受験塾だと4年生から本格的な中学受験のためのカリキュラムが組まれていますが、1年生からも受験に向けてのクラスを開講し、3年生から中学受験を強く意識した教材も作成されています。

中学受験の塾にいつから通うのが良いか、どのようなケースで低学年から通うのがおすすめか、低学年から通うデメリット、塾に通うまでに家庭で進めておくべき勉強についてもまとめました。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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中学受験するなら塾はいつから通うべき?

中学受験の進学塾は一般的に新4年生(3年生2月)から通うのがおすすめされています。

基本的には4年生からがおすすめ

進学塾に通うなら本格的なカリキュラムがスタートするのは一般的に4年生(3年生2月)からとなりますので、その時期から通うのがおすすめです。(公立中高一貫校は5年生からが多いですが、地域によりもっと早い場合もがります。)

中学受験の進学塾(集団塾)は一般的に2月から新年度となります。(たいてい1~2月が入試日のため。)

お子さんが塾に興味がありそう、意欲的であればもう少し早めにスタートしてもいいかもしれません。

遅くからスタートすると中学受験の先取りカリキュラムについていけず、追いつくのが大変です。家庭学習でフォローすることも可能ですが、お子さんの高い学習意欲と理解力、ご家庭の的確なサポートが必須です。また人気の塾や教室だと遅くなるほど入塾すること自体が難しくなることもあります。

基礎固めに低学年から通うのもおすすめ

SAPIX、日能研、早稲アカ、四谷大塚、浜学園、希学園ほか、多くの中学受験塾で小1からスタートしているところが多いです。

お子さんが学習に対して前向きなら、低学年から通うことで良い学習習慣もつけられそうです。4年生から本格的なカリキュラムがスタートするとはお伝えしましたが、それまでに基礎的な読解力や漢字、計算力はしっかりつけておき、できれば先取りもしておいた方が受験勉強をスムーズに進めやすいです。

ご家庭で進められそうなら家庭学習で受験準備をして、保護者の方が見るのも大変であれば塾で受験に向けた基礎力を養うようにすると良いでしょう。

難関中を狙っているなら低学年から通って学力も受験に向けての意識を高めておくのも良いでしょう。

出遅れると算数が特に大変!

中学受験の指導をしていて特に大変だと感じるのが算数です。学校の算数のテストでは100点をとれても、中学受験の算数は数学が得意な中学生や高校生でも解けないような問題も普通に出題されます。

中学受験のカリキュラムでは4年生で5・6年生レベルの計算も進め、かなり複雑な四則の計算も進めることになります。計算は特に落とせないので、早めに計算力をつけておくことをおすすめします。

漢字も早めに取り組むのがおすすめ

6年生までに習う漢字は4年生までに書けるようにしておきたいところ。1、2年生は漢字の先取り学習に取り組んでおいた方が後々楽になります。

「漢字なんて後回しでも良くない?」という意見もあるかもしれませんが、筆者の経験上、6年生の最初の時点で漢字が苦手だったお子さんはなかなか漢字を克服できない傾向があるように感じています(毎日練習、毎回漢字テストしているにもかかわらず、苦戦しているお子さんが見かけられました)。

国語という教科は読解問題で文章との相性に左右されがち、漢字で点を失うことは極力避けたいです。

低学年から中学受験塾に通うデメリット

各進学塾で小1からのコースを設置されており、小3、4から入ったら思いのほか大変で苦労している、早くから通えば良かったという声も聞かれ、難関中志望なら低学年から実績のある塾で受験の土台を積み上げておくことは有利になると思われます

しかし低学年からの通塾は次のようなデメリットもあります。

  • 塾の費用がかかる
  • 友達と遊ぶ時間が減る
  • 習い事をあきらめないといけない
  • 勉強=苦痛というイメージがつく
  • クラス分け、順位のことばかり気にしてしまう

低学年のうちはそれほど高い月謝ではないとはいえ、長い受験生活を考えればトータルでかなり費用がかさむことになります。

また塾に通いさえすれば勉強ができるようになるわけではなく、中学受験の勉強についていけるよう家での勉強時間も増えます。のびのびとお友達と遊ぶ時間が減ったり、勉強に対して悪いイメージを持ってしまう恐れも。成績が下がったらどうしよう・・・と気に病むことも多くなる恐れがあります。

楽しんで勉強できそうなお子さんなら早めの塾通いは良さそうですが、実際に通ってみないとわからないことも多いでしょう。

デメリット面が不安・・・というご家庭は、中学受験塾に通うまでの低学年のうちに家庭学習で土台作りをしておくのがおすすめです。

入塾前は入室テストの対策を進めておく

特に進学塾では入室テストがあるので、応用問題にある程度対応できる力をつけることも必要です。どの時期から通うにせよ家庭での学習もある程度は進めておかないといけません。4年生から通塾するなら3年生のうちに塾選びをし、テストに向けて勉強も進めておきましょう。

まとめ

中学受験の塾に通うなら本格的なカリキュラムがスタートする新4年生(3年生2月)からがおすすめですが、それまでに算数と国語の基礎力養成・先取りを進め、入室テストを突破できるだけの学力もつけておく必要があります。通塾までに家庭学習の習慣をつけることも大事ということになりますが、ご家庭でのサポートが難しい場合や、難関中受験に向けて学力も意識も高めておきたいなら、低学年からのスタートもおすすめです。

中学受験の塾についてもっと知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。

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