中学受験の家庭教師はいつからつけるのがおすすめ?

中学受験の家庭教師はいつからつけるのがおすすめ?

塾の勉強が難しくなってきた、志望校の偏差値に届かない・・・とお悩みの中学受験生のご家庭で、家庭教師を検討するご家庭も少なくありません。

しかし家庭教師は費用もかかるし、進学塾と家庭教師でお子さんの負担もかかりそう。かといって遅く頼むといい先生が見つからないなんていう話も聞かれます。

いつ頃から家庭教師をつけるべきなのか、家庭教師をつけた中学受験生のご家庭やプロ家庭教師の先生、家庭教師センターの合格体験談も参考に、元塾講師がまとめました。

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中学受験の家庭教師はいつからつけるのがおすすめ?

中学受験の家庭教師は勉強についていけなくなった、家庭ではフォローできなくなったタイミングでつけるのがおすすめです。○年生の○月までにつけるべきという正解はありません。

家庭教師をつけるタイミング

  • 勉強していてわからないところが多いとき
  • 模試の成績が下がったとき
  • 志望校の偏差値に届かないとき
  • 家庭でフォローできなくなったとき

一度勉強についていけなくなると挽回するのに時間がかかり、特に模試判定では範囲も広いので成果が出るのは3~4か月くらいはかかるでしょう。わからないところがたくさん積み上がった状態でお願いしてもあまり良い成果が期待できません。

一般には小5~6が多い(特に小6秋)

家庭教師の合格体験談を見ると、5、6年生で家庭教師を頼んでいる人が多いです(筆者の塾の生徒も6年の秋から家庭教師に来てもらってました。)それまでは家庭で塾の勉強を見てあげてきたけど、限界を感じてプロの先生にお願いするパターンがほとんど。

中には塾にも通わず6年からスタートして中学に合格できたお子さんの話も聞かれますが、それまでに通信教育や家庭学習で中学受験に向けた勉強(ハイレベルな問題演習)を積み上げてきたという背景もあるようです。

また5~6年生からは自立心も強くなる時期、親御さんの言うことを素直に聞かないお子さんもいるでしょう。外部の人(家庭教師)にお願いするのにちょうど良いタイミングと言えます。

4年生からでは早い?

必ずしも4年生から早いとは限りません。というのも中学受験の勉強を4年生からスタートするご家庭が多いと思いますが、学校の勉強で全く苦労しなかったお子さんでも植木算や和差算、つるかめ算の問題を授業を聞いてもテキストの解説を見てもよく理解できないといことは多々あります。ご家庭で見ることができるなら良いのですが難しければ家庭教師を頼んでみては。

ただ4年生からレギュラーでずっと来てもらうとなると、進学塾に通いながらでは家計を圧迫する恐れもあります。予算オーバーになりそうであれば特定の単元だけ見てもらうなど期間限定にしたり、回数制や来てもらう日を相談できる家庭教師を選ぶと良いでしょう。

見つけるベストタイミングは2~5月

家庭教師を見つけやすいのは受験が終了した2~5月、またカリキュラムが切り替わるのも2月からなので、家庭教師をスタートするのにベストなタイミングと言われています*。

5~6年生でスタートする予定なら5年の2月から6年の5月までということになりますが、実際には6年の夏や秋からスタートしているという人も多いので、絶対2~5月が良いというわけではありません。

(*参考:家庭教師比較くらべーるエデュナビより)

家庭教師センターによっては2月からの家庭教師の優先予約を12月頃から開始しているところもあります。良い先生に見てほしいなら早めに予約しておいた方が良いかもしれません。

中学受験の家庭教師はいつからつけた?体験談を検証

家庭教師センターの合格体験談ではいつからスタートしている人が多いのか、ざっと調べてみました。(ちなみにSAPIX率高めでした)

  • 5年4月から・・・1
  • 5年5月から・・・1
  • 5年9月から・・・1
  • 5年2月から・・・3
  • 5年3月から・・・1
  • 6年夏から・・・2
  • 6年8月から・・・1
  • 6年秋から・・・3
  • 6年9月から・・・ 4
  • 6年10月から・・・ 3
  • 6年11月から・・・ 2
  • 6年12月から・・・ 1

※ 代々木進学会10件、リーダーズブレイン13件の情報をもとにしています。(2021年8月調べ)

こうして見ると6年秋から家庭教師をつけているご家庭が多く、6年秋から・9月から・10月からの合計が23件中10件です。

ただ秋から家庭教師をつけてもだれでも合格できるというわけではありません。本当の意味で手遅れになる前に家庭教師をスタートすること(志望校の偏差値に複数教科で2ケタ足りないのは危険)、良い家庭教師の先生に指導してもらうこと、しっかり家庭学習を進めること・・・は最低限必要なことと考えられます。

まとめ

中学受験で家庭教師をいつからつけるべきかについて見てきました。

  • 家庭ではフォローできなくなったタイミングで
  • 進学塾と併用で5~6年、特に6年秋からが多い
  • 見つけるベストタイミングは2~5月
  • 家庭学習の習慣をつけさせたいなら4年生だけでも
  • 4、5年から少しずつ、本格的には6年夏や秋から

各家庭によって状況はさまざまですが、必要と感じたタイミングでできれば早めにつけるべきでしょう。もちろん家庭教師選びも重要です。