そろそろお子さんに塾に通わせたいと思ったら、いろいろなタイプの塾があってどう選んだら良いかわからない、とお悩みになる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では元塾講師が塾を探すときにどんなところに気をつけたら良いのか、塾を選ぶポイントについてまとめました。
よかったら塾選びの参考にしてください。
塾を選ぶ11のポイント!
塾選びのポイントをまとめました。
通いやすさ
塾を選ぶとき家からの通いやすさは重要です。特に通塾時間。
片道20分ならそれほど遠くないように感じますが、週2回の通塾で1か月の通塾時間5時間20分に。
受験のための塾の場合は質重視で多少かかっても仕方ありませんが、公立小中の補習ならなるべく近場にある塾が望ましいです。
最近はオンライン塾も人気です。オンライン塾なら通塾や送迎の手間がありません。
費用
費用がどれぐらいかかるかも事前にチェックしておきたいところです。集団指導の塾は公式サイトにも掲載されているケースが多いですが、個別指導塾は問い合わせないとわからないことも少なくありません。
基本的に授業料(指導料)は集団指導<個別指導、1対複数型の個別<マンツーマンの個別、学生講師<プロ講師となります。
その他入会金、毎月の維持費・管理費、教材費、模試代、講習費など、塾によってかかります。講習費が思いのほか高くかかることもあります。(特に受験学年の夏期講習、入試対策の講座など)
指導形式
塾のタイプを大まかに分けると、集団指導塾と個別指導塾に分けられます。
一般的には次のような使い分けがされています。
- 成績が一定以上、受験のための勉強を進める → 集団指導塾
- 苦手克服、先取り、集団指導塾のサポートなど → 個別指導塾
個別指導では1対1や1対2など複数型のタイプと、集団指導は少人数と多人数のタイプがあります。
集団指導の進学塾では入室テストを実施したり、成績基準が定められていることがあります。
指導方針
塾により指導方針、対象としている生徒、カリキュラムなども異なります。お子さんやご家庭のニーズに合っているか確認を。
塾の規模
小規模な個人塾は地域の情報に強い、先生との距離が近いのがメリット。ただし地域外の学校情報などは限界があるかもしれません。
大手の塾は校舎が多い分他の地域の情報にも強いです。ただし塾によっては教室長の異動が多いことがあります。
教える講師
学生講師か社会人のプロ講師か。中堅層向けの個別指導塾は学生講師が教えているところが多いです。上位~難関校を目指すなら難関大講師やプロ講師が教えている塾(選べる塾)がおすすめ。
合格実績
講師の指導力をはかる上でも合格実績は一つの目安になります。なお大手系の個別指導塾は教室やエリアによりバラつきが多いので、教室単位で実績を確認した方が良いです。
自習室の有無
家だと勉強できない、学校帰りに塾に寄って授業が始まるまで勉強したい、というお子さんは自習室がある塾がおすすめ。塾によっては自習室の利用でも質問に対応してくれるところもあります。
塾内・塾外の環境(雰囲気)
塾の中や周囲の環境や雰囲気も塾選びのポイントに。教室の中はきれいか、狭くないか、騒がしくないか。自転車が停められるか、帰りの時間暗くないかなど。
欠席の扱い
学校の行事、病気などやむを得ない事情で塾をお休みしなくてはいけないこともあるでしょう。授業を欠席する場合補習や振替授業の対応が可能か、事前に確認を。
特に個別指導塾では振替授業に対応しているところが多いですが、いつまでに連絡をしないといけないか各塾によりルールが異なるのでそちらも聞いておきましょう。
口コミ・評判
塾に実際に通っている人の評判も参考になります。ただし感じ方は人それぞれですので、実際に目で見て確かめることも大事です。
塾を探すには?
塾を探すには次のような方法があります。
お友だちの紹介
お友だちに近隣に良い塾がないか聞いて探すというパターンは多いでしょう。筆者が塾に勤務していたときも「お友だちの紹介」で入塾するケースがよくありました。
ただしお友だちにとっては良い塾でも、お子さんにとって良い塾かはわかりません。塾との相性をよく確認してから入塾しないと、後悔することもあります。
塾情報サイト
塾の情報や口コミも同時に見られるので便利です。ただしすべての塾が掲載されているわけではありません。小規模な塾だと掲載されていても口コミに偏りが出る場合も。
口コミが多数掲載されている塾情報サイト
Google マップ
Googleマップは近隣の塾を探すときなどに便利です。レビューも掲載されているので参考になりますが、こちらも意見に偏りがある場合もあります。
インターネットで検索
「中学生 塾 おすすめ」「地名 塾 中学生」「塾 おすすめ 地名」のようにキーワードで検索するとニーズに合った塾を特集した記事を拾うことができます。ただし掲載されている塾の数が絞り込まれているため、良い塾を探し損ねることもあります。
最終的な塾選びに体験授業を活用!
例外もありますが、多くの塾が
問い合わせ⇒面談⇒無料体験⇒(希望すれば)正式入会
という流れとなります。
※塾によっては体験授業は実施せず見学のみの場合もあります。またプロ講師の個人指導は体験授業が有料のことが多いです。
良心的な塾であれば無料体験後にしつこく電話したりすることはありません。ただ体験授業後に塾での様子を電話やメールなどで報告することはあります。(筆者の塾もそうでした。)
無料体験授業をハシゴして入塾を決めるご家庭も珍しくありません。塾は学校同様長く通い続けるケースが多いのですから、体験授業を活用して失敗がないよう、塾をよく見極めておきましょう。
まとめ
塾選びのポイントとともに、塾の探し方、無料体験の活用についても確認してきました。
よかったらお子さんの塾選びの参考にしてください。
塾を選ぶ11のポイント
- 通いやすさ
- 費用
- 指導形式
- 指導方針
- 塾の規模
- 教える講師
- 合格実績
- 自習室
- 塾内・塾外の環境(雰囲気)
- 欠席の扱い
- 口コミ・評判