中学受験は集団塾それとも個別塾?それぞれのメリット・デメリット【中学受験の個別指導塾は選び方にも注意して!】

中学受験は集団塾それとも個別塾?それぞれのメリット・デメリット【中学受験の個別指導塾は選び方にも注意して!】

中学受験は集団塾と個別指導塾、どちらの方が良いのでしょうか?

中学受験といえば集団塾、特に実績のある大手進学塾に通うのが一般的。筆者の友人のお子さんも早稲アカで頑張って有名私立中高一貫校に入りました。しかし集団塾だと塾についていけない、テストの成績が上がらないなどの理由で個別を選ぶご家庭も。その一方「個別は良くない」という噂も聞かれます。

集団と個別のどちらが良いのか、中学受験の指導経験もある個別指導塾講師が考察してみました。

中学受験は集団塾それとも個別塾?それぞれのメリット・デメリット

ケースバイケースですが、上位~難関校を狙っているなら集団塾の切磋琢磨できる環境と実績からも、集団塾(特に大手の進学塾)がおすすめです。しかしケースバイケースで、個別指導塾の方が良いお子さんもいます。

集団塾(進学塾)を利用するメリットとデメリット

中学受験の集団塾を利用することで、メリットとして次の5つがあげられます

集団塾のメリット

  1. 中学受験のカリキュラムがしっかりしている
  2. 合格実績がある
  3. プロの講師による指導が受けられる
  4. 入試情報が豊富
  5. 仲間と切磋琢磨できる

大手の中学受験集団塾(進学塾)だとSAPIX、四谷大塚、日能研、馬渕教室、浜学園などがあげられますが、各進学塾には独自のカリキュラムがあり、そのカリキュラムに従って消化していけば中学受験に必要な学力を身につけていくことができます。集団塾では週ごとや月ごとにテストがあったり、以前学習した単元の復習や発展させた内容を学習したり、塾独自のカリキュラムで多くの合格実績を出しています。

各教科専任のプロ講師(学生のセミプロ講師のこともあります)が指導にあたり、多くの生徒に対応できるよう受験・入試情報を豊富に持っています。塾によりクラス(コース)分けや成績順に座席が決められたり、適度に緊張感がある環境で仲間と切磋琢磨しながら受験勉強することができます

集団塾のデメリットとして次の3つがあげられます。

集団塾のデメリット

  1. 塾の勉強についていけなくて自信喪失
  2. 受験校の問題傾向と合わないことがある
  3. 遅くまで残ったり土日も塾があることも
  4. わからないことを質問しにくい

特に大手系の進学塾ではクラス(コース)分けや順位にピリピリ、勉強についていけなくてクラス落ちすると小学生のお子さんにはかなりのショックかもしれません。緊張感が良い方に転べば良いのですが、お子さんの自信喪失につながることもあります。

集団塾のカリキュラムやテキストは上位~難関校向けの内容、クラス分けしてるとはいえ(特に小規模な集団塾では)お子さんが受ける学校の問題よりかなり難しい内容の勉強をしていることもあります。

また集団塾は6年になると塾の拘束時間も長くなり、土日も休みがないなんてことも。ハードな日々に体力を消耗してるお子さんもいるようです。

集団塾でも自習室や質問の時間を設けたりしていますが、生徒がたくさんいると聞きづらいこともあります。1人1人にあわせた対応は集団指導では難しいです。

個別指導塾を利用するメリットとデメリット

中学受験に個別指導塾を利用するメリットとして次の5つがあげられます。

個別指導塾のメリット

  1. お子さんに合わせたオーダーメイドカリキュラムで指導
  2. 受験のスタートが遅くなったお子さんにも対応
  3. 集団塾のフォローができる
  4. 志望校のきめ細かい対策ができる
  5. 時間の融通がきく

集団塾では塾全体のカリキュラムに合わせて勉強しますが、個別指導塾ではお子さんに合わせたオーダーメイドカリキュラムでの指導が可能です。通信教育で予習したので塾では苦手な図形だけ強化したい、国語は漢字・語句は家で見るので塾では記述問題の対策をしてほしいといった要望を出したり、模試の結果を反映したプランを毎月立て直しながら指導するといったことができます。

1人1人にあわせた指導なので受験勉強のスタートが遅くなったお子さんにも対応、集団塾のテスト対策に個別指導塾を利用することができます。志望校の入試問題の解説や苦手分野の強化など、細かなところまでチェックすることができます。

また個別指導塾ではほとんどのところで欠席したら振替授業が可能、遅い時間まで強制的に残して指導する塾はあまりない(筆者の塾では親御さんの希望もあり残って勉強してましたが・・・)ので、帰り道の心配やお迎えに行く必要もありません。

【メリットの補足】上であげた個別指導塾のメリットですが、塾によって状況が異なり、とりあげたようなメリットがどこの塾でも受けられるわけではありません。集団併設の個別だと集団指導の方にあわせた指導はしても他塾のフォローはしなかったり、他塾の教材は対応していない塾もあります。個別指導塾は一つ一つフタを開けてみないとどこまで対応してくれてるのかわからないことも。

個別指導塾で中学受験の対策をするデメリットとして、次の4つがあげられます。

個別指導塾のデメリット

  1. お子さんに合わせてペースが遅れがち
  2. 緊張感が少ない(ダラける可能性も)
  3. 1コマあたりの料金が高い
  4. 塾・講師により指導法、指導力がまちまち(多くの個別塾が中学受験に対応できてない)

お子さんの理解度に差はあれど、集団塾ならカリキュラムに遅れをとるということはまずないでしょう。しかし個別指導塾だとお子さんがしっかり理解できるまで指導しようとし、ペースが遅れてしまうことがあります。集団塾より緊張感が少ないためか、ダラダラしてしまうお子さんもいます

また個別指導塾は1コマあたりの料金が高くなります。中学受験のプロ、セミプロ講師ならなおさら。中学受験対応をうたっている個別指導塾なら、時給の安い学生講師が中心で料金を安く済ませることはできます。しかし複数の個別指導塾に在籍した経験からも、安い料金設定の個別はそれだけ指導力も期待できないでしょう。中学受験の指導に実績のある個別指導の方が時給が断然良く、受験指導のできる学生・社会人はそちらで働くからです。なおプロ講師が難関校対象で教える巡回型の個別なら、料金は多少抑えめにできます。

・・・と個別指導塾のメリット・デメリットをここまで述べてきましたが、説明がちょっとわかりづらかったかもしれません。「○○ということもあるし、○○な個別もある」とかなんだかハッキリしない説明でしたが、そこが個別指導塾のデメリットでもあります

個別指導塾と一口に言っても中堅校向けの個別もあれば指導力の高い先生がいるプロ受験塾もあります。大手集団塾出身の先生が運営してる小規模な難関校向け個別もあったり、集団塾のフォローはしていない個別指導もあったり・・・本当にまちまちのマッチマチです。

実は個別指導塾はまちまち、中学受験では塾選びに注意!

上で述べたように、中学受験対応の個別指導塾でも指導スタイルや講師の質はまちまちのバラバラです。指導形式だけでもマンツーマン、講師1人に生徒2人、講師1人に生徒3人(以上)、教室巡回型の個別指導もあります。

個別指導塾を中学受験の観点からグループ分けしてみました。

  • 1:2、1:3の大手系個別指導塾・・・何でも受け入れOKな塾、中学受験にも対応してるが、中学受験の経験がない学生講師が見ていることもある(おすすめしない
  • プロも在籍する大手系個別指導塾・・・マンツーマン指導でプロや有名中高一貫校出身の学生講師が担当することが多い、難関中にも実績があり(ただし教室によりばらつきもあるかもしれない)上のタイプの塾より料金が高い
  • 中学受験専門の個別指導塾・・・ほとんどがマンツーマンだが1:2以上のところも。プロ講師は高額だが地域の個人塾だと割と良心的な価格で教えてる塾も
  • 大手集団塾の個別指導部門・・・他塾のフォローOKな塾とそうでない塾がある、集団塾より中学受験の教え方がうまくない講師にあたることも?たいてい学生講師
  • 地域の有名受験塾の個別指導部門・・・力のある学生講師や社員が担当、中堅~上位クラスにも対応できるところが多い
  • 地域の個別指導塾・・・中学受験に実績のある塾ならお任せしても良い、ただし毎年合格者がちゃんと出ているのか確認は必要、中堅~上位クラス向けか

難関校を狙っているならおすすめはプロ講師の個別指導塾です。しかし授業料はプロ家庭教師同様高くなり、首都圏なら少なくとも1時間あたり6,000円以上はするでしょう。資料を取り寄せたり見積もりをしてたくさん通わせるにはご予算と合わなそうなら、集団塾と併用で週1回やピンポイントで見てもらうのもアリかと思います。

中堅クラスなら地域の合格実績を出している個別指導塾もおすすめです。筆者のかつていた地域密着型の個別指導塾でも海城や芝、香蘭などで合格者を出していました。お住いの地域の個別指導塾の中には難関中にも実績を結構出してる個別指導塾が隠れているかもしれません。

集団塾と個別指導塾、結局中学受験にはどっちがおすすめ?

基本的には中学受験は集団塾をおすすめします。切磋琢磨できる環境はお子さんの緊張感を高め、学習意欲にもつながると思います。

「切磋琢磨」という考え自体を受け入れないご家庭もあるかと思います。筆者自身も個別指導塾の講師をやっていて、受験塾など通ったことはありません。どちらかといえばのんびりとした塾しか知らず、競争を煽らない塾の良さもわかってるつもりです。

しかしもともと意欲高めな大人っぽいお子さんは最初から個別でも良いのですが、そうでないお子さんは個別指導塾だとダラダラしがちです。厳しそうなベテラン先生ならいいのですが、学生の先生や若い先生だと特に気がゆるんでしまうお子さんをたくさん見かけました。特に3、4年生まではよほど大人っぽいお子さんでないと個別は難しいという印象を受けます。

理想は集団塾を小3~4からスタートして、塾についていけるようご家庭でフォローする。難しくなってきたら個別指導や家庭教師をピンポイントで利用する、または良いタイミングで個別に転塾すると良いと思います。(もちろん集団塾の厳しい環境が苦手すぎるお子さんはこの限りではありませんが。)

個別指導塾だけで中学受験するのをおすすめするのは、イレギュラーなケースです。志望校の入試問題傾向と進学塾のカリキュラムがそぐわなかったり、受験を決意したのが遅くなって集団塾に途中から参加するのが難しいといったケースです。集団塾はイヤ~というお子さんも、2科受験なら(コスパ的にも)個別だけでも進めやすいです。ただし、授業時間が集団より短い分、しっかり家庭学習を進めることが必要です

実際に個別のみで合格したケースについては、次の記事で紹介しています。

まとめ

中学受験は集団塾と個別指導塾、どちらが良いのか見てきました。個別指導塾講師の立場からは中学受験生は一般的には集団指導でスタートするのが良いと思います。お子さんの性格や気持ち、学力状況、志望校、ご家庭の方針など、さまざまなご事情があると思うので最終的には各家庭のご判断にお任せしますが、お伝えした集団・個別のメリット・デメリットもふまえた上で、より良い選択をしていただければと思います。

どうしても個別が良いというご家庭はお住いの地域に実績のある良い個別指導塾で、割と良心的な価格のところもあるかもしれません。多くの塾で体験授業や無料相談を行っていますので、いくつかご利用になって合いそうな塾をお選びになってみてはいかがでしょうか。

今回の記事がお子さんの塾選びに、少しでもお役に立てたら幸いです。

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