【中学受験】公立中高一貫校と私立中高一貫校の違いは?

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かつては中学受験といえば主に私立中高一貫校の入試を指していましたが、最近は公立中高一貫校の数も増加。

東大をはじめとした難関大学への合格者数もたびたび話題となり、公立中高一貫校を目指すご家庭も多いです。

公立と私立の中学受験では何が違うのでしょうか?

※地域、学校により事情が異なる場合があります。主に首都圏や東京の例でまとめています。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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【中学受験】公立中高一貫校と私立中高一貫校の違いは?

公立中高一貫校と私立中高一貫校の中学受験(受検)の違いとして、次の3つがあげられます。

  1. 学費の違い
  2. 選抜形式の違い
  3. 倍率の違い

公立中高一貫校と私立中高一貫校の学費の違い

  • 公立中高一貫校⇒一般の公立中同様、3年間は授業料が無料で学費も安め。
  • 私立中高一貫校⇒各校で異なるが、一般的には高い。

※首都圏の中高一貫校を例に比較しています。(学費の参考元:市進学院 学費一覧

公立中高一貫校の前期課程(中学)では一般の公立中と同様授業料は無料。ただし入学金や諸経費もかかり、初年度納入金は10万円未満から40万円台と学校によりばらつきも。6年間で70万円台~170万円台。

私立中高一貫校は公立よりかなり高くなり、中高6年間で500万円台というところが多く、中には700~800万円かかるという学校も。ちなみに今回参考にした首都圏の学校のデータでは平均が約570万円でした。

公立中高一貫校と私立中高一貫校の選抜形式の違い

  • 公立中高一貫校⇒適性検査や作文
  • 私立中高一貫校⇒2~4科目の学力をはかる試験

公立中高一貫校では一般的に適性検査や作文が選抜試験で利用されます。

適性検査は一応小学校の内容から出題されることになっていますが、教科を横断した内容で、問題に長文や資料を多用。学校のカラーテストなどとは全く別物で非常に難易度が高いです。いわゆる「非認知能力」とも関わるような内容とも考えられます。

なお公立中高一貫校では検査を選抜に利用するので受験ではなく「受検」といいます。しかし中学受験と中高一貫受検といちいち別に記載するのも・・・「受験」とまとめられることもあるようです。

一部の学校では特技を活かせる特別枠も設けています。例えば東京の白鷗高等学校附属中学校では囲碁・将棋や邦楽にすぐれた生徒も募集しています。

一方私立中高一貫校では一般的に2~4科目の試験が行われます。(関西は3科目のところも多いです。)

出題される内容もレベルも各学校により異なりますが、教科書内容を大きく超えた内容のため、中学受験塾でしっかり対策しないと難しいです。特に算数は中学受験を経験したことがない中高生には解けないようなレベルのものも。

最近では英語やプログラミングなど特技を活かせる入試も学校によって行われています。(英検®の級を持っていると加点や試験が免除される学校も。)また適性検査型の入学選抜を行っている私立もあります。

公立中高一貫校と私立中高一貫校の倍率の違い

  • 公立中高一貫校⇒高め
  • 私立中高一貫校⇒公立よりは低め(高いところもある)

令和5年度の都立中高一貫校の倍率は4.45倍(参照元:東京都教育委員会)。一時期よりは落ち着いたとはいえ、狭き門です。決して入りやすくなったとは言い難いでしょう。

一方私立中高一貫校は都内では2~3倍が多く、女子校は1倍台も多くみられます。入試の日程、選抜形式により倍率が跳ね上がるところもあります。

まとめ

公立中高一貫校と私立中高一貫校では学費、選抜形式、倍率で違いが見られます。(学校や地域により事情は異なることがあります。)

学費は私立の方が高くなる上、私立の受験対策を家庭で進めるのはかなり難しいため進学塾に通うのが一般的。塾代もかなりかかります。

とはいえ公立は倍率が高く選抜形式も特殊な適性検査、できれば低学年のうちから思考力・表現力を鍛える準備をしておきたいところ。

公立・私立を選ぶ場合、どちらがお子さんとご家庭にとってメリットがあるのか、学校の教育方針、校風なども見ながら選ぶと良いのでしょう。

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