関西の最難関中学9校とは?

関西の最難関中学9校とは?

今回は関西の最難関中学9校(私立中高一貫校)についてご紹介します。

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関西の最難関中学9校とは?

関西の最難関中学9校として灘、洛南高校附属、東大寺学園、甲陽、大阪星光、洛星、西大和学園、神戸女学院、四天王寺があげられます。

※最難関中学に関しては諸説ありますがこの記事では9校で紹介させていただきます。なお関西最難関7校は灘・洛南・東大寺・甲陽・大阪星光・西大和・洛星を指します。

各学校の偏差値を下表にまとめました。入試日・コースにより難易度が異なりますが、最も高い偏差値で表示されています。

※こちらに記載の偏差値は四谷大塚ドットコム記載のAライン80偏差値を参考にしています(2023年12月18日調べ)。偏差値は各中学で最も高いものを掲載。(例:四天王寺なら医志コース。)

各中学の偏差値

73
洛南高附属 男子69女子71
東大寺学園 69
西大和学園 男子66女子69
四天王寺 65
甲陽学院 64
神戸女学院 64
大阪星光 62
洛星 59

関西の最難関中【男子校】

関西の男子校の最難関中として灘、甲陽、東大寺、大阪星光、洛星があげられます。

灘中学校(兵庫)

全国でも難関校として知名度の高い灘中学は併設型の私立中高一貫校で男子校。担任持ち上がり制、自由な校風で制服はありません。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は東大86名(66名)、京都大45名(32名)、特に現役生は東大・京大に集中。医学部医学科は東大理三15名(14名)、京大17名(14名)、大阪大9名(6名)、神大3名(1名)など。国公立大合格者の合計は202名(132名)、私立その他は173名(43名)。

別学/共学 男子校
創立 1928年
住所 兵庫県神戸市東灘区魚崎北町8-5-1(JR住吉駅・阪神魚崎駅より徒歩10分、阪急岡本駅より徒歩25分)

データ参照元:灘中学・高校公式サイト

甲陽学院中学校(兵庫)

甲陽学院は高校からの募集は行っていない私立中高一貫校の男子校。中学と高校は別の場所に設置、担任は持ち上がり制で情操教育を重視しています。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は東大36名(29名)、京大47名(33名)、阪大14名(8名)、神大18名(12名)、大阪公立大23名(10名)、国立医学部・医学科33名(21名)の合格者を出しています。私立では早稲田16名(7名)、慶應19名(8名)、同志社39名(2名)など。

別学/共学 男子校
創立 1917年
住所 中学校:兵庫県西宮市中葭原町2−15(阪神本線香櫨園駅より徒歩10分ほか)
高校:兵庫県西宮市角石町3-138(阪急甲陽線甲陽園駅より徒歩20分ほか)

データ参照元:甲陽学院中学・高校公式サイト

東大寺学園(奈良)

東大寺が勤労青少年のために夜間学校を創設したのが始まり。1963年に中高6年一貫校となりました。2024年度より高校からの募集を停止。自由な校風で生徒たちは私服で学校に通っています。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は京都大64名(51名)、東京大18名(15名)、大阪大9名(6名)、神戸大10名(4名)ほか。医学部医学科も京大18名(全員現役)、阪大6名(5名)、神大4名(0)、奈良県立医科16名(11名)など医学部も多いです。

別学/共学 男子校
創立 1926年
住所 奈良県奈良市山陵町1375 (近鉄京都線高の原駅より徒歩15分)

データ参照元:東大寺学園中学・高校公式サイト

大阪星光学院(大阪)

大阪星光学院はサレジオ会が運営するカトリック系ミッションスクール。中高一貫の男子校で、高校でも募集を行っています。「世の光であれ」を校訓とし、多くの分野で社会に貢献する人物の育成を目指しています。合宿が毎年行われ、1年生は校舎に隣接する聖トマス小崎研修館で1週間の共同生活を送り、生活の基本を学びます。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は京都大56名(45名)、東京大16名(9名)、大阪大11名(7名)、神戸大15名(9名)、大阪公立大20名(15名)、早稲田15名(6名)、慶應23名(7名)、同志社61名(21名)など。なお2023年度は卒業生が増えた(176名→198名)が、京大現役合格者も増加(2022年度22名→2023年度45名)。

別学/共学 男子校
創立 1950年
住所 大阪府大阪市天王寺区伶人町1-6(谷町線四天王寺前夕陽丘駅より徒歩2分、JR天王寺駅より徒歩10分ほか)

データ参照元:大阪星光学院中学・高校公式サイト

洛星中学校(京都)

洛星中学校・洛星高等学校は中高一貫の男子校で、高校からの募集は行っていません。ヴィアトール教育修道会によって設立されたカトリック・ミッション・スクールです。中1生は週1回行われる宗教研究に全員参加。土曜講座、補習・講習も行います。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は京都大39名(30名)、東大7名(6名)、大阪大16名(9名)、神戸大12名(8名)、国公立医学部31名(17名)、同志社46名(18名)、立命館大64名(25名)ほか。

別学/共学 男子校
創立 1952年
住所 京都府京都市北区小松原南町33(JR円町駅より徒歩15分または市バスほか)

データ参照元:洛星中学・高校公式サイト

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関西の最難関中【女子校】

関西の女子校の最難関中として神戸女学院、四天王寺があげられます。

神戸女学院中学部(兵庫)

関西最古のミッションスクールである神戸女学院は中高一貫の女子校です。募集は中学部のみ。自由な校風で制服もありません。美しいキャンパスを誇り、豊かな自然環境に囲まれているのも特徴。同じキャンパス内に神戸女学院大学もあります。

進学実績は非公表となっていますが、中学部では英語の授業はすべて英語で行われ、高等部3年9月にはTOEFL ITP Level 1を受験するなど授業のレベルの高さが伺えます。

別学/共学 女子校
創立 1875年
住所 兵庫県西宮市岡田山4-1(阪急電鉄今津線門戸厄神駅より徒歩15分~20分)

データ参照元:神戸女学院中学・高校公式サイト

四天王寺中学(大阪)

聖徳太子が創建した四天王寺の境内にある女子校の私立中高一貫校。高校からの募集も行っています。将来社会で活躍できる学力を養成、朝拝や仏教の授業、宗教行事を通じ、忘己利他の精神を学びます。英数Sコース、英数コース、医志コース、文化・スポーツコースがあり、特に医志の難易度が高め。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は東大・京大・阪大・神大で29名(20名)、医学部医学科(防衛医大含)で43名(21名)。大阪公立大24名(18名)、兵庫県立10名(5名)、関西大91名(73名)、関西学院大67名(51名)、同志社大56名(32名)、立命館97名(61名)ほか。

別学/共学 女子校
創立 1922年
住所 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-73(JR天王寺駅より徒歩10分、地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅より徒歩5分。)

データ参照元:四天王寺中学・高校公式サイト

関西の最難関中【共学】

関西の共学の最難関中として洛南高附属、西大和学園があげられます。

洛南高等学校附属中学校(京都)

空海が828年に創設した日本初の庶民のための私立学校「綜芸種智院」がルーツとなっています。学校法人真言宗洛南学園が運営、キャンパスは1200年の歴史がある東寺の境内に。もともと男子校で2006年に共学化。2014年に付属小が開設され、小中高一貫教育に。高校でも募集を行っています。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は京都大76名(62名)、東京大13名(12名)、大阪大33名(25名)、神戸大17名(13名)、大阪公立大28名(15名)、同志社148名(85名)、立命館195名(136名)など。

別学/共学 共学
創立 1962年
住所 京都府京都市南区壬生八条下ル東寺町559番地(京都駅配乗口より徒歩13分、近鉄東寺駅より徒歩10分ほか)

データ参照元:洛南学園公式サイト

西大和学園(奈良)

西大和学園は共学の中高一貫校ですがもともと中学は男子校からスタート、女子の募集定員は少なめ(2024年度募集男子約180名、女子約40名)。高校(東大・京大・国公医コース)でも募集を行っています。知性・国際性・人間性を持つリーダーの育成を目指した教育プログラムを展開。中3全員アメリカに語学研修旅行を実施。

2023年度の進学実績(カッコ内現役)は東京大73名(50名)、京都大39名(23名)、国公立医学部医学科(防衛医大含)56名、国公立計278名(170名)、早稲田49名(9名)、慶應義塾49名(16名)、同志社大90名(34名)、立命館42名(22名)など。

別学/共学 共学
創立 1988年
住所 奈良県河合町薬井295(JR王寺駅より徒歩18分・奈良交通バスあり、近鉄田原本線大輪田駅より徒歩8分)

データ参照元:西大和学園中学・高校公式サイト

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まとめ

関西の最難関中学9校についてご紹介してきました。進学先の傾向(東大か京大か)や、カリキュラムや行事、制服のあり・なし、仏教系・キリスト教系など、各校でかなりカラーが異なることが伺えます。

中学受験そのものが難しいですが、特に今回ご紹介した学校はハイレベル。指導力の高い中学受験塾での対策が必要となります。また塾通いする前からも家庭学習での受験準備がおすすめです。