この記事では元個別指導塾講師が個別指導塾が向いているお子さんについて解説しています。
結論からいうと個別指導塾が向いているお子さんは、自分のペースで勉強したい、学校や塾の勉強でわからないところがある、わからないところを質問したい、部活と両立したい、一人でも頑張れる(切磋琢磨できる環境でなくても大丈夫)というお子さん。
ただしお子さんによっては個別指導塾が合わなかったり、特定のタイプの個別指導がおすすめなことがあります。
これから個別指導塾に入ろうと思っている、集団塾が合わず個別指導塾を検討中という方は、よかったら参考にしてください。
個別指導塾が合うお子さんの特徴は?
個別指導塾は次のようなタイプのお子さんに向いています。
- 自分に合った勉強をしたい
- 学校や塾の勉強でわからないところがある
- わからないところを気軽に質問したい
- 部活や習い事と両立したい
- 一人でもコツコツ頑張れる
自分に合った勉強をしたい
集団塾のような一斉指導だと学校の進度や今の学習状況に合わせられない、テストや検定・資格試験の対策を進めたいなど、自分のペースで勉強したいというお子さんに個別指導塾が向いています。
- 定期テストや検定試験などの対策を進めたい
- 苦手分野があってさかもどり学習をしたい
- 得意教科は先取り、苦手教科は学校に合わせて進めたい
- 志望校の過去問を中心に進めたい
- 中学受験の塾に入るのが遅かったので、未習分野を進めたい
学校や塾の授業でわからないところがある
学校や集団塾(進学塾・予備校など)の授業でわからないところがあり、教えてほしいというお子さんに個別指導塾はおすすめです。
- 学校や塾の勉強が難しくてフォローしてほしい
- 宿題のわからないところを教えてほしい
わからないところを気軽に質問したい
集団塾でも先生に質問することはできますが、授業前後の先生をつかまえなくてはいけなかったり、お子さん自身にかなり積極性が必要となります。(順番待ちのこともあります。)
個別指導塾だと先生との距離が近く、対話しながらでの授業なら自然と質問もしやすいです。また先生の方からも「何かわからないところはある?」と声をかけやすいです。
部活や習い事と両立したい
集団塾だと各塾で決まった曜日・時間で授業が行われ、お子さんの都合に合わせることが難しいです。
一般的な個別指導塾では希望の曜日や時間を選べ、部活や習い事のある日を避けることができます。部活や習い事と両立したいというお子さんに個別指導塾は向いています。
一人でもコツコツ頑張れる
切磋琢磨できる環境でなくても勉強をコツコツ頑張れる、言われたことはキッチリやれるというお子さんは個別指導塾に向いています。
今は一人で進めるのが難しくても、宿題が出たり先生にアドバイスをもらえればその通りやれるタイプのお子さんならOKです。
個別指導塾が合わないお子さんは?選び方にも注意を!
次のようなお子さんは一般的な個別指導塾だとあまり向いていません。ここでいう一般的な個別指導塾とは、学生講師が教える1対2~3人の個別指導塾のことです。
- 学校や模試で成績が良い
- 切磋琢磨できる環境でないと頑張れない
- 宿題を家で進められない
- あまり質問したくない、話したくない
ただし個別指導塾にもいろいろなタイプがあります。お子さんに合った個別指導塾選びをすることで、良い効果が期待できます。
学校や模試で成績が良く苦手なところがない
学校でも成績上位、模試の成績も悪くなく、苦手なところがないというおk、基本的には集団塾の方がおすすめ。
このようなお子さんの場合は集団塾の方がハイレベルな問題にも多く取り組め、切磋琢磨できる環境の学習へのモチベーションもますます高められそうです。
切磋琢磨できる環境でないと頑張れない
切磋琢磨できる環境でないと頑張れない、緊張感が切れるというお子さんに、個別指導塾はあまり合わないです。(特に小学生のお子さん。)
特に勉強が得意で「周囲に人がいる方が頑張れる」タイプのお子さんは集団塾が向いています。
宿題を家で進められない
個別、集団にかかわらず、宿題を進めないと塾での学習効果が期待できません。
授業時間が少ない個別指導塾だと宿題をやらないと学習量が足りず、前回塾で習った内容も定着しない可能性も。ずっと通っているのに成績がちっとも上がらない・・・という事態にもなり得ます。
あまり質問したくない、話したくない
先生に質問することがない、あまり話したくないので個別指導だと息苦しいと感じるお子さんもいます。
個別指導塾のデメリットや注意点について
元塾講師の立場から、個別指導塾のデメリットや注意点もあげておきます。
学習への意欲が低いお子さんはダレてしまうこともある
幅広く受け入れている一般的な個別指導塾では、あまり学習意欲が高くないお子さんも少なくありません。
特にアットホームな雰囲気の塾だと授業中もあまり緊張感がなく、勉強に身が入っていないお子さんもちらほら見かけられることがあります。
心配な場合は塾の雰囲気、担当する先生にも注意した方が良いです。
中学受験と大学受験は受験専門の個別指導塾に
個別指導塾にもいろいろなタイプがありますが、上位~難関校の中学受験、大学受験に関しては、実績の高い受験専門の個別指導塾がおすすめです。
受験指導に強いプロ講師や難関大(難関中出身)の講師も多く在籍しています。料金は高くつきますが、的確な指導を受けたければ講師の質が高い受験専門の塾が良いでしょう。
体験授業で様子を見てみる
多くの個別指導塾では無料体験授業が行われています。(プロ講師の塾は有料で行っている場合があります。)
お子さんがその個別指導塾で落ち着いて授業を受けられるか、進め方や指導のレベルはどうかなど、正式入会前に塾や先生との相性を見ることができます。
まとめ
個別指導塾がどんなお子さんに合っているか、合わないお子さんやお子さんのタイプ別でおすすめな個別指導塾、さらに個別指導塾のデメリットと注意点についても確認してきました。
先生に質問したい、今の学習状況や希望に合った指導を受けたい、一人でコツコツ進められるタイプのお子さんに個別指導塾は向いています。
中学受験や大学受験でレベルの高い指導が必要な場合は、実績のある受験専門の個別指導塾を選ぶのが良いでしょう。
成績上位のお子さんは基本的には切磋琢磨できる環境の集団塾の方がおすすめです。
ただし個別指導塾にもいろいろなタイプがありますので、お子さんに合った個別選びが重要。体験授業も活用し、お子さんとの相性も見てお選びください。