高校英語【否定の表現】全否定と部分否定まとめと問題

  • 2018.11.30
  • 英語
高校英語【否定の表現】全否定と部分否定まとめと問題

今回は全否定(全体否定)と部分否定の違いについてまとめました。

全否定と部分否定の英語例文を確認しながら、全否定と部分否定の英文の違いと訳し方について学習します。全否定、部分否定の表現の一覧もあります。

最後に確認問題もあるので、全否定と部分否定を理解できたかどうかのチェックに役立ててください。

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全否定と部分否定とは

全否定(全体否定)の英文と部分否定の例文を見てみましょう。

例文

・I don’t understand English at all.【全否定】(私は英語が全くわからない。)

・I don’t really understand English.【部分否定】(私はあまり英語がわからない。)

上の例文のように、全否定では「全く~ない」と文章や語句を完全に否定します。一方、部分否定は「全く~ではない」とい完全な否定をしているのではありません。

全否定では not~at all, not any, not either, no, none, neither などが使われます。

部分否定では not all, not every, not completely, not quite, not necessarily, not always,not both などが使われます。

全否定、部分否定特有の表現があるので、例文とともに確認していきましょう。

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全否定と部分否定の英語例文

全否定(完全否定)と部分否定を用いた英語の例文を見ていきましょう。

全否定の英語例文

全否定では「全く~ない」「何も~ない」「誰も~ない」と訳します。

・I don’t improve my English at all.(英語が全然上達しない。)

・He didn’t ask me any questions.(彼は私に何も尋ねなかった。)

No one is free from faults.(欠点のない人は誰もいない。)

・There was nobody in the room.(部屋には誰もいなかった。)

None of us expected anything like this to happen again.(こんなことがまた起きるなんて私たちの誰も予想していなかった。)

・There were none left.(1つも残っていなかった。)

・I don’t know either of them.(どちらも知りません。)

・I know neither of them.(どちらも知りません。)

※ not ~ at all と似たような表現で、not ~ in the least(全く~ない、少しも~ない) という表現もあります。

nonenone of で単数扱いが多く、none単独ではふつう複数扱いになります。

部分否定の英語例文

部分否定では「全くは~ない」「両方は~ない」のように、ともに使われている語の意味に合わせて訳します。

Not all of us are happy.(私たちみんなが幸せとは限らない。)

Not every man can be president.(誰でも社長になれるわけではない。)

・I don’t completely trust her.(彼女を完全には信用していない。)

・I’m not quite sure.(よくは知りません。)

・I don’t necessarily agree with him.(私は必ずしも彼の意見に賛成しているわけではない。)

・You didn’t need both of them.(あなたにその両方は必要ではなかった。)

部分否定は基本的に【not + 完全に、すべての、両方の】の形をとります。

not の前に all や every があるとき(All ~ not や Every ~ not のような形)では完全否定で訳しますが、部分否定で訳すこともあります。

All that glitters is not gold.(<諺>輝くものすべてが金とはかぎらない。)

全否定と部分否定の違い

全否定と部分否定の表現を比較、一覧でも確認してみましょう。

全否定と部分否定の一覧

全否定 部分否定
not at all, not any, no(全く~でない、何も~でない)

nobody, none(誰も~ない)

nothing(何も~でない)

not all(全て~というわけではない)

not every(どれでも~ではない)

not completely(完全に~というわけではない)

not either, neither(どちらも~ない) not both(両方が~というわけではない)
never(決して~ない) not always(いつも~とは限らない)

not necessarily(必ずしも~というわけではない)

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【問題編】否定の表現 全否定と部分否定

高校英語【否定の表現】全否定と部分否定

問1 次の日本語の文に合うように、(      )内に適切な英語を入れなさい。

(1) 英語が全然上達しない。

I don’t improve my English(      )(      ).

▼答え

(2) 欠点のない人は誰もいない。

(      )one is free from faults.

▼答え

(3) こんなことがまた起きるなんて私たちの誰も予想していなかった。

(      )of us expected anything like this to happen again.

▼答え

(4) 部屋には誰もいなかった。

There was (      )in the room.

▼答え

(5) 私は必ずしも彼の意見に賛成しているわけではない。

I (      )(      )agree with him.

▼答え

問2 次の英文が同じ意味になるように、(      )内に適切な英語を入れなさい。

(1) I don’t know either of them.

= I know(      )of them.

▼答え

(2) He doesn’t know anything about it.

= He(      )(      )about it.

▼答え

問3 次の英文を日本語に訳しなさい。

(1) You didn’t need both of them.

▼答え

(2) I’m not quite sure.

▼答え

(3) Not all of us are happy .

▼答え

(4) Not every man can be president.

▼答え

まとめ

全否定(完全否定)と部分否定の例文と訳し方、使い方の違いについて確認してきました。

全否定は not at all, not any, not either, no- など、部分否定は基本は【not+完全に、全てなどの語句】になります。「全て~ない」と表現したいとき、つい all や every を使いたくなりますが、not の直後に用いる部分否定の意味にとられてしまうので気をつけましょう。

  •  全否定「全く~でない」など
    → not~at all, not any, not either (= neither ), no, nothing, nobody, none 他
  •  部分否定「全く~とはかぎらない」など
    → not all, not every, not completely, not quite, not necessarily, not always,not both 他

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