都立中高一貫校の中でも特に高い進学実績で注目されている「都立中学御三家」の小石川中等教育学校、武蔵高等学校附属中学校、両国高等学校附属中学校の3校を徹底比較しました。
各校の教育の特色や制服などの基本情報、大学合格実績、偏差値や倍率、検査日の日程をまとめ、適性検査の内容、報告書・適性検査の配点比率を含む選抜方法も解説しています。
都立中学受検を検討している方はぜひ参考にしてください。
※最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
都立中学の御三家とは?基本情報
都立中学(都立中高一貫校)の御三家は、都立中高一貫校の中でも特に難易度の高い小石川・武蔵・両国を指します。
小石川中等教育学校
都立小石川中等教育学校はSSH指定校で理数教育に力を入れており、「小石川フィロソフィー」と呼ばれる課題研究授業が6年間行われています。数学・英語は習熟度別で授業を実施、クラスは理系・文系には分かれません。一般枠以外に特別枠での募集も行っています。制服はブレザーとスラックス・スカートで、スカート・スラックス・ネクタイは2種類から選択可能です。
🎓小石川中等教育学校の基本情報
| 種別 | 公立・共学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区本駒込 |
| アクセス | 都営三田線「千石駅」より徒歩3分、JR山手線・都営三田線「巣鴨駅」より徒歩10分ほか |
| 募集人数 | 160名(一般枠155名・特別枠5名) ※高校からの募集なし |
| 合格実績 | (2025年)東京大 16名、国公立大 81名、早稲田大 63名、慶應義塾大 29名 他多数 |
武蔵高等学校附属中学校
歴史ある伝統校の都立武蔵高等学校・附属中学校では、授業で発展的な内容も取り扱い難関大学受験にも対応しています。地球の環境問題や社会問題を扱う「地球学」、体験学習やオンライン英会話など特色ある英語教育も提供しています。制服はブレザーとスラックス、ブレザーとチェックのスカートまたは無地スラックス、高校は私服通学可です。
🎓武蔵高等学校附属中学校の基本情報
| 種別 | 公立・共学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都武蔵野市境 |
| アクセス | JR中央線「武蔵境駅」より徒歩10分ほか |
| 募集人数 | 160名 ※高校からの募集なし |
| 合格実績 | (2024年度)国公立大 62名(東大 6名)、早稲田大 55名、慶應義塾大 18名、上智大 53名 他 |
両国高等学校附属中学校
都立両国高等学校・附属中学校は歴史ある伝統校で、国公立大学への現役進学率が高いことを強みとしています。6年間のキャリア教育、英語ディベートや外国人講師の添削指導など英語でのコミュニケーション、言語能力や理数分野の教育などに注力しています。講習・補習も実施しています。制服は男子は学ラン、女子はブレザーとチェックのスカートです。
🎓両国高等学校・附属中学校の基本情報
| 種別 | 公立・共学 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都墨田区江東橋 |
| アクセス | JR・半蔵門線「錦糸町駅」より徒歩約5分 |
| 募集人数 | 160名 ※高校からの募集なし |
| 合格実績 | (2024年)国公立大54名(東京大 8名)、早稲田大 43名、慶應義塾大 16名、東京理科大 33名、上智大 14名 他多数 |
都立中学御三家の大学合格実績を比較(2024-2025年)
都立中学御三家と呼ばれる小石川・武蔵・両国の大学合格実績を比較、東大、国公立大、早慶上理の合格者数をまとめました。(小石川・武蔵は2025年、両国は2024年)
都立中学御三家の2024-2025年 合格実績比較(カッコ内数値は現役合格者数)
| 大学名 | 小石川 | 武蔵 | 両国 |
|---|---|---|---|
| 東京大 | 16(16) | 6(5) | 8(8) |
| 国公立大 | 81(67) | 62(56) | 54(53) |
| 早稲田 | 63(50) | 55 | 43(43) |
| 慶應義塾 | 29(24) | 18 | 16(15) |
| 上智 | 24(23) | 53 | 14(13) |
| 東京理科 | 58(47) | 20 | 33(33) |
出典:都立小石川中等教育学校公式サイト「進路状況」(令和7年)、都立武蔵高等学校・附属中学校公式サイト「進路状況」(令和7年)、都立両国高等学校・附属中学校公式サイト「進路状況」(令和6年)※2025年5月14日時点の情報
※武蔵は高校募集停止の影響で1学年3クラスと生徒数が少なくなっています。
小石川・武蔵・両国いずれも国公立大や難関私大で多数の合格者を出しています。私立の御三家・新御三家と比較すれば東大合格者数は少ないものの、国公立大で着実に合格者を出しており、合格者数のうち8~9割以上が現役合格(両国はほぼ全員)と現役合格者が多いのも特徴です。
都立中学御三家の偏差値・倍率
都立中御三家の偏差値及び2025年度入試の倍率をまとめました。
| 項目 | 🎓小石川 | 🎓武蔵 | 🎓両国 |
|---|---|---|---|
| 四谷大塚 | 65 | 62 | 60 |
| 首都圏模試 | 74 | 69 | 68 |
| 倍率 | 3.55倍 | 2.38倍 | 3.80倍 |
都立中高一貫校の倍率は一時期高倍率で話題になりましたが、最近は私立中学と同程度の倍率に落ち着いてきています。
都立中学御三家と同程度の偏差値(四谷大塚で60~65)の私立中学・都立中高一貫校をあげてみました。ただし公立中高一貫校の検査と私立中高一貫校の入試は大きく異なるので、あくまでも参考程度にご確認ください。
- 65・・・(都立小石川)麻布、海城、武蔵、早稲田、雙葉、洗足学園ほか
- 64・・・広尾学園、筑波大附属、広尾学園小石川③④ ほか
- 63・・・栄東A東大、青山学院、芝② ほか
- 62・・・(都立武蔵)広尾学園小石川、明大付属明治、吉祥女子、世田谷学園(算特)ほか
- 61・・・本郷、鴎友学園女子、高槻B、都立桜修館、都立大泉 ほか
- 60・・・(都立両国)山脇学園(国語)、三田国際科学学園 MST・④、巣鴨③、頌栄女子学院②ほか
偏差値出典:四谷大塚ドットコム(https://www.yotsuyaotsuka.com/njc/deviation_top.php 偏差値は第1回 合不合判定テスト)、首都圏模試センター学校データベース(https://www.syutoken-mosi.co.jp/db/school/search.php)※2025年5月13日時点の情報
倍率出典:東京都教育委員会「令和7年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定応募状況(一般枠募集及び特別枠募集)」
都立中学御三家の検査日と選考方法(2026年度)
都立中高一貫校(一般枠)は毎年2月3日に検査が行われます。都立中学御三家である小石川・武蔵・両国の選考では報告書と適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが用いられます。適性検査は共通問題と学校独自の問題があります。小石川の特別枠は自然科学分野の全国的なコンクール等入賞者を対象としており、報告書と作文、面接で選考されます。
都立中学御三家の検査日
2026年度(令和8年度)適性検査日程
| 適性検査日 | 合格発表日 | |
|---|---|---|
| 特別枠* | 2月1日 | 2月2日 |
| 一般枠 | 2月3日 | 2月9日 |
*特別枠は小石川で実施
私立中学入試は入試の翌日に合格発表日が設定されていることも多いですが、都立中高一貫校の合格発表は間が空きます。
都立中学御三家の適性検査
適性検査Ⅰは国語、適性検査Ⅱは算数・理科・社会、適性検査Ⅲは理系分野の問題が出題され、都の共同作成問題と、学校独自で作成された問題があります。
| 小石川 | 武蔵 | 両国 | |
|---|---|---|---|
| 適性検査Ⅰ | 共同作成 | 共同作成 | 共同作成 |
| 適性検査Ⅱ | 大問1 共同作成 大問2 独自 大問3 共同作成 |
大問1 共同作成 大問2 独自 大問3 共同作成 |
大問1 共同作成 大問2 共同作成 大問3 共同作成 |
| 適性検査Ⅲ | 独自 | 独自 | 独自 |
都立中学御三家の選考方法
都立中学(都立中高一貫校)の選考では報告書(5・6年の成績)と適性検査が用いられます(※特別枠は報告書・作文・面接)。報告書の点数は各校独自に点数化、適性検査も各校独自で換算され、算出された報告書と適性検査の合計点=総合得点をもとに選考が行われます。報告書と適性検査の配点比率は各校により異なります。以下のグラフは小石川・武蔵・両国の報告書と適性検査の配点比率となります。
小石川の選考方法
選考方法(一般枠)
- 5・6年報告書:3⇒25点、2⇒20点、1⇒5点 計450点⇒200点満点に換算
- 適性検査:適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・適性検査Ⅲ 計300点⇒600点満点に換算
- 報告書200点+適性検査600点=総合成績800点満点
選考方法(特別枠)※自然科学分野の全国的なコンクール等入賞者が対象
- 5・6年報告書:3⇒25点、2⇒20点、1⇒5点 計450点⇒100点満点に換算
- 作文:400点満点
- 面接:500点満点
- 報告書100点+作文400点+面接500点=総合成績1000点満点
出典:小石川中等教育学校公式サイト「R08_小石川募集要項」
武蔵の選考方法
- 5・6年報告書:3⇒25点、2⇒20点、1⇒5点 計450点⇒400点満点に換算
- 適性検査:適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・適性検査Ⅲ 計300点⇒1200点満点に換算
- 報告書400点+適性検査1200点=総合成績1600点満点
出典:都立武蔵高等学校・附属中学校公式サイト「令和8年度東京都立武蔵高等学校附属中学校募集要項」
両国の選考方法
- 5・6年報告書:3⇒40点、2⇒25点、1⇒5点 計720点⇒200点満点に換算
- 適性検査:適性検査Ⅰ100点×3+適性検査Ⅱ100点×2+適性検査Ⅲ100点×3=800点満点に換算
- 報告書200点+適性検査800点=総合成績1000点満点
出典:都立両国高等学校・附属中学校公式サイト「令和8年度東京都立両国高等学校附属中学校生徒募集要項」
両国の報告書は3が40点、2だと25点となり、小石川、武蔵と比べると3と2でかなり差が開きます。
私立難関校についても知りたい方は次の記事も参考にしてください。


まとめ
都立中学御三家である小石川・都立武蔵・両国は、都立中高一貫校の中でも高い進学実績や特色ある教育方針で注目されています。各校の特徴や実績、適性検査や選考方法を確認の上、志望校選びの参考にしてください。
📣都立中学御三家比較まとめ
- 小石川・・・SSH指定校、東大合格者2ケタ(2025年)、偏差値が最も高い、報告書と適性検査の比率は1:3
- 武蔵・・・難関大受験対応、地球学や特色ある英語教育、高校は私服、報告書と適性検査の比率は1:3
- 両国・・・国公立大の現役進学率高い、英語ディベートやライティング指導、報告書と適性検査の比率は1:4(適性検査Ⅰ:Ⅱ:Ⅲ=3:2:3)
- 適性検査は例年2月3日、発表は9日
公立中高一貫校対策におすすめな通信教育はコチラの記事で紹介しています。

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