中1理科 双眼実体顕微鏡の使い方まとめと問題

  • 2019.01.08
  • 理科
中1理科 双眼実体顕微鏡の使い方まとめと問題

今回は双眼実体顕微鏡の各部の名称と役割、その使い方と手順、さらに双眼実体顕微鏡に関する問題です。

双眼実体顕微鏡はふつうの顕微鏡とどのような違いがあるのか、確認しておきましょう。

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双眼実体顕微鏡の特徴と名称

接眼レンズが2つある、「双眼実体顕微鏡」の特徴、各部の名称とはたらきについて確認しましょう。

双眼実体顕微鏡の特徴

双眼実体顕微鏡はふつうの顕微鏡と異なり接眼レンズが2つあります。

・倍率が20~40倍

正立の像(上下左右が逆にならない)

立体のものを見ることができる(プレパラート不要)

双眼実体顕微鏡は倍率は低いですが、プレパラートを作らずに立体的なものを観察できるのが特徴です。ルーペと同様上下左右は逆になりません。双眼実体顕微鏡では両目で観察するので、立体的にものを見ることができます。

※ ふつうの顕微鏡の場合はより高い倍率(40~600倍)で観察ができ、上下左右逆に見え、プレパラートを作る必要があります。

双眼実体顕微鏡各部の名称と役割

接眼レンズ 顕微鏡の一番上にあるレンズで、2つあります。
視度調節リング 接眼レンズについているリングで、細かくピント調節したいときに使います。
(接眼)鏡筒 接眼レンズ下の長い筒です。
粗動ねじ ステージと反対側についているねじで、大きくピントを合わせるときに使います。
調節ねじ(微動ねじ) 側面についている、細かいピント調節に使うねじです。
対物レンズ 観察対象に近いレンズです。
ステージ 観察対象物をのせるところ、白い面と黒い面があり、白っぽいものを観察するときは黒い面を使います。
クリップ ステージ上にあります。
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双眼実体顕微鏡の使い方・手順

双眼実体顕微鏡でも直射日光が当たるところでは使わないように、水平なところに置いて使いましょう。

(1) ステージの白と黒の面から、観察対象物がはっきり見える色の面を選ぶ。

(2) 光を採り入れ、観察対象物をステージ上にのせる。

観察しやすいよう環境を整え、ステージに観察したいものを置きます。

(3) 接眼レンズを目の幅に合うように調節する。

接眼鏡筒を動かして、左右の視野が1つに重なるように調節します。

(4) 粗動ねじをゆるめて鏡筒を上下させながら両目でピントを合わせる。

(5) 右目でのぞきながら、調節ねじでピントを合わせる。

(6) 左目でのぞきながら、視度調節リングを回してピントを合わせる。

ピントを合わせるときは、粗動ねじ(両目)→ 調節ねじ(右目)→ 視度調節リング(左目)の順になります。

(3) をピント合わせの後にするやり方、右目で粗動ねじ → 調節ねじ、左目で視度調節リングの順でピント合わせをするやり方もあります。

【問題編】双眼実体顕微鏡の名称と使い方・手順

双眼実体顕微鏡に関する問題です。

問1 双眼実体顕微鏡で見られる倍率はどれぐらいですか。次のア~ウから記号で答えなさい。

ア 5~10倍

イ 20~40倍

ウ 40~600倍

→答え

問2 双眼実体顕微鏡では観察しているものの上下左右がそのまま見えますか、逆になって見えますか。

→答え

問3 (    )に入る語句を答えなさい。

・双眼実体顕微鏡ではものが(    )的に見える。

→答え

問4 下の図のア~キの名称を答えなさい。

 

→答え

問5 問4のキは対象物が観察しやすいよう2色の面があります。何色と何色ですか。

→答え

問6 両目でのぞいてピントを合わせるねじを何といいますか。

→答え

問7 左目でのぞいてピントを合わせるときに使うところを何といいますか。

→答え

問8 ピントを合わせるとき、調節ねじ(微動ねじ)と視度調節リングのどちらを先に使いますか。

→答え
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まとめ

双眼実体顕微鏡について確認してきました。

双眼実体顕微鏡は低倍率であること、立体的に見えること、プレパラートが不要であること、上下左右がそのまま見えるという点が、一般的な顕微鏡と違う点です。

双眼実体顕微鏡はステージに観察するものをのせて明るさを調整したら、次のような手順でピントを合わせます。(教科書・参考書によって順序が異なる場合もあります。)

鏡筒を動かして左右の視野を一つにする

両目でのぞきながら粗動ねじでピント合わせ

右目でのぞきながら調節ねじ(微動ねじ)でピント合わせ

左目でのぞきながら視度調節リングでピント合わせ

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