音はどのように伝わるのか、音の大きさや高さと振幅・振動数・弦の関係についてまとめました。音に関する頻出問題も準備しましたので、音の単元の学習に役立ててください。
音の伝わり方
音を発生しているものを音源といいます。音は音源の振動が空気などを振動させることで伝わっていきます。音は波として伝わります。振動するものがないところ、真空中では音は伝わりません。
空気や水、固体は音が伝わりますが、真空中では音が伝わりません。宇宙空間では音が伝わりませんが、ヘルメットどうしをくっつければ音が伝わります。
音の大きさと高さ
振幅と振動数
振幅は音の大きさと、振動数(単位Hzヘルツ)は音の高さと関わっています。
振幅が大きいほど音は大きく、振幅が小さいほど音は小さくなります。
振動数が多いほど音は高く、振動数が少ないほど音は低くなります。
音の高さと弦
弦の長さが短いと振動数が多くなり、音は高くなります。弦の長さが長いと振動数が少なくなり、音は低くなります。また弦が細いほど音は高く、弦が太いほど音は低くなります。弦を強く張るほど音は高く、弱く張ると音は低くなります。
弦の長さ…短いほど高い
弦の太さ…細いほど高い
弦の張り…強いほど高い
音の速さ
音の速さは音が伝わる物質、気温によっても異なります。空気中(気温15℃、1気圧)で約340m/秒になります。
光の速さは約30万km/秒なので、音と比較するとかなり速いスピードです。遠くで雷が発生したとき、光が先に届いてゴロゴロと鳴る音が後から聞こえてくるのは、光と音のスピードの差によるものです。
【問題編】音
問1 音を発生しているものを何というか。
答えを確認問2 音は物体をどのようにすることで伝わっていくのか。
答えを確認問3 音は次のどの中を伝わるか、すべて記号で選んで答えなさい。
ア 空気 イ 金属 ウ 真空 エ 水
答えを確認問4 振幅が大きいほど音は大きくなるか、小さくなるか。
答えを確認問5 振動数が多いほど音は高くなるか、低くなるか。
答えを確認問6 下の図1~4はコンピュータで音を表示したものである。
もっとも音が小さいのはどれ。またもっとも音が高いのはどれか。
音が小さいのは…答えを確認
音が高いのは…答えを確認
問7 弦を長くしたときと短くしたときでは、どちらの方が音が高くなるか。
答えを確認問8 ビーカーに水を入れてビーカーをたたいて音をたてる。このとき、ビーカーの水が多いほど音は高くなるか、低くなるか。
答えを確認問9 試験管に水を入れて試験管の口を吹いて音を鳴らす。このとき、試験管の水が多いほど音は高くなるか、低くなるか。
答えを確認問10 Aさんが壁から684m離れたところから大きな音を出した。その後4秒後に壁に反射した音がAさんのいるところに聞こえてきた。このとき音の速さは秒速何mか。
答えを確認まとめ
音の大きさ、高さに関する問題は解けましたでしょうか。
・音は空気などを振動させて伝わり、真空中では伝わらない。
・音は振幅が大きいほど大きくなり、振動数が多いほど高くなる。
・弦の長さが短いほど、細いほど、強く張るほど高くなる。
・音の速さは約340m/sとなる。
特に以上のポイントをおさえておきましょう。