個別指導塾とは?個別指導のさまざまな指導形式についても解説!

総合

個別指導塾は一人ひとりに合わせた指導ができる塾のこと。

学校の勉強についていけない、集団塾に入ったけれど苦手教科を克服したい、集団指導だと質問しにくい・・・というケースで個別指導塾がよく選ばれています。

この記事では元塾講師が個別指導塾の特徴と種類、メリット・デメリット、おすすめな人についてまとめています。

個別指導塾に通うか(通わせるか)どうしよう・・・とお悩みの方に、お役に立てたら幸いです。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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個別指導塾とは?

個別指導塾は文字通り生徒一人ひとり「個別」に教える塾のことです。

必ずしもマンツーマンとは限らず、1対2や1対3など複数の生徒に個別に教えることもあります。1対複数でも教えるときはマンツーマン、同時に2人や3人を教えるわけではありません。

マンツーマンの個別指導塾は「個人指導塾」「完全1対1の個別指導」と言うこともあります。教えるときだけマンツーマンなのではなく、ずっと先生1人と生徒1人で教える指導形式です。

家庭教師も「個別指導」ですが、教える場所が「塾」と「家」で異なります。また塾だと自習室も利用できることが多いです。

家庭教師は基本マンツーマンですが、きょうだいやお友だちの同時指導を受け付けているところもあります。オンラインで自習室が利用できるオンライン家庭教師(個別指導)も。

一般的な個別指導塾は?

多くの個別指導塾は先生1人に対し生徒2人や3人など複数人の指導を行っています。先生は学生であることがほとんど、社会人や主婦の方がアルバイトで教えているところもあります。

普通個別指導といえば1対2か1対3などで学生講師というケースが多いですが、受験専門、私立生向けの個別指導塾などではプロ講師が教えていることも多いです。

個別指導にもさまざまな指導形式がある?

個別指導塾はマンツーマンや1対2、1対3と複数で教えるタイプの塾があります。塾によっては複数コースを用意し、指導形式が選べます。

また塾によっては教えるというより勉強のやり方を身につけるコーチング型(学習管理型)の塾も。インプットよりアウトプットが重視されます。

マンツーマンの個別指導

マンツーマンはわからないところを逐一解説してもらえたり、先生に活発に質問して対話型の授業が進められるのが特長です。ただし先生を独り占めできる分、個別指導塾の中でも料金は高めになります。

先生にたくさん質問したい人や、塾のフォローや入試過去問の解説授業などに向いています。

1:2の個別指導

先生1人に対し生徒2人に教える指導形式です。解説と演習を交互に行い、1人の生徒に解説している間、もう1人の生徒は問題演習を進めることになります。

わからないところが出てきたら質問したい人向け。塾のフォローや過去問の解説授業に向いていないことも多いです(筆者の経験上)。

1:3~多人数の個別指導

先生1人に対し3人やそれ以上の生徒に教える指導形式で、基本的に自立学習となります。(塾にもよりますが、生徒が多い場合は寺子屋のような感じ。)

解説もしてもらえますが、ずっと先生がそばにいるわけではありません。

先生にたくさん質問したいことがあるわけではない、先生がそばにいなくても勉強が進められる、自分のペースで進めたい人などに向いています。

コーチング型(学習管理型)の個別指導塾

また個別指導塾といえば個別に授業をする、解説・演習を授業で行うのが一般的ですが、最近では学習管理型(コーチング型)の塾も増えてきています。

基本的にはマンツーマンで指導。参考書や映像授業などで予習(インプット)を行い、先生との面談(授業)で理解度を確認するアウトプットが行われます。(反転授業とも呼ばれます。)

先生に教わりたいというより勉強の習慣や正しい勉強のしかたを身につけたい、テスト本番でアウトプットできる力をつけたい、塾を辞めた後も「自走」できる力をつけたい人に。

個別指導塾のメリット・デメリットは?

個別指導塾のメリット・デメリットについても簡単にまとめました。

個別指導塾のメリット

メリット

  • 質問しやすい
  • ニーズに合わせた指導が可能
  • 希望の日時に授業を入れやすい
  • 振替授業が可能

個別指導塾のメリットは生徒が質問しやすく、先取りやさかもどり、定期テスト対策、生徒の志望校対策、小テストや学校の宿題フォロー、検定対策など、一人ひとりのニーズに合わせた学習ができるところ。

また希望の日時に授業を入れやすく、振替授業に対応している塾が多いです。

部活やほかの習い事とも両立しやすいです。

個別指導塾のデメリット

デメリット

  • 料金が高い
  • 先生との相性にされやすい
  • 指導の質が低いことがある
  • 緊張感に欠けることがある

デメリットは時間あたりの料金が高いこと、科目や講習会のコマを多くとると高額な授業料になることがあるところ。

先生との相性に左右されやすく、(プロ講師や長期の研修を行っている塾を除き)集団塾の先生に比べ指導の質が低いことがあります。

また塾の雰囲気にもよりますが切磋琢磨できる環境でないため、やや緊張感に欠けることもあげられます。

アットホームな個別指導塾が多いですが、それゆえか若干騒がしい教室があることも否めません。生徒数が多い個別は特に。

個別指導塾がおすすめな人は?

個別指導塾は次のような人におすすめです。

  • 苦手教科・分野を克服したい人
  • 先生にわからないところを質問したい人(1対1か1対2がおすすめ)
  • 今の学習状況に合わせて進めたい人
  • 集団塾のフォローをしてほしい人(1対1がおすすめ)

※一般的な個別指導塾の場合。塾のフォローなど塾によって希望にこたえられない場合もあります。

苦手教科・分野を克服したい人

個別指導塾ではどこでつまずいているのかを確認した上で解説をしたり、適切な問題演習を進めることが可能です。苦手教科・分野を1人で克服しようと思っても難しいですが、個別指導なら先生にわからないところを解説してもらいながら勉強を進めることができます。

筆者が塾講師をしていたとき苦手なところを集中的に勉強することで、成績UPにつながった生徒も多数いました。

先生にわからないところを質問したい人

学校や集団塾だと先生になかなか質問しにくいことも多いですが、個別指導塾だと先生にわからないところを気軽に質問しやすいので、疑問点を残さないまま先へ進めることができます。

先生の指導力、かみくだいた解説力も必要です。わからないところの解説など、たくさん質問がある人は割高ですが1:1の個別指導がおすすめ。

今の学習状況に合わせて進めたい人

今の学習状況やニーズに合わせて個別カリキュラムで進められる個別指導塾のメリットです。

  • 学校の勉強は大丈夫なので先取りを進めたい
  • 苦手分野があり前の学年にもどって勉強し直したい
  • 検定試験対策を進めたい
  • テスト前だけテスト対策を進めたい

ただし塾によってはすべてのニーズに応えられるとは限りませんので、事前に塾のシステムや、指導可能な範囲をご確認ください。

集団塾のフォローをしてほしい人

集団塾(進学塾)の補習、クラスアップ対策、宿題のフォローなども多くの個別指導塾で対応しています。

筆者のいた個別指導塾では特に中学受験で進学塾の補習に利用しているご家庭が多かったです。1:2でも対応できないこともないですが、きめ細かい指導には1:1の方がおすすめです。

まとめ

個別指導塾とは何か、個別指導塾の種類やメリット・デメリット、おすすめな人についてもご紹介してきました。

個別に教える塾でもさまざまなタイプがあり、塾によって方針が異なることもあります。お子さん、ご家庭のニーズに合っているのか個別のデメリットにも気をつけた上で、お選びいただければと思います。

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