中学生は塾と進研ゼミどっちを選ぶべき?おすすめは併用?

中学生は塾と進研ゼミどっちを選ぶべき?おすすめは併用?

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テスト対策、高校入試に向けて塾を利用するか、それとも通信教育の代表格である進研ゼミを利用するかお迷いでしょうか?

どちらにするか決めるための判断材料として、塾と進研ゼミ中学講座の特徴や料金などを比較、メリット・デメリットや塾とゼミの併用について、20年以上指導経験のある元塾講師がまとめました。

よかったら参考にしてください。

※こちらに記載されている内容は主に2022年6月時点での情報をもとにまとめられたものです(進研ゼミの講座内容・料金は2023年度のものに更新)。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
※この記事はPRを含みます。(進研ゼミと当サイトは提携関係にあります。)

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中学生は塾と進研ゼミのどっちを選ぶべき?

中学生が塾と通信教育のどちらを選ぶべきかは、お子さんとの相性にもよります。

例えば周囲に切磋琢磨できる相手がいる方が勉強できるというお子さんは集団塾(進学塾)向きですし、直接先生に質問したいなら個別指導塾。

知らない人に教わるのはイヤ、1人の方が集中して勉強できるというお子さんなら通信教育向きでしょう。

しかし保護者の方や筆者の世代と比べると、塾も通信教育も進化・多様化してきました

授業後に個別指導を行ってくれる集団塾もあれば、集団指導もしている個別指導塾、有名講師の映像授業や個別にAIが問題を出題する通信教育など。

特に進研ゼミに関してはオンラインライブ授業、AIが学習をリードする個別学習もあり、塾の要素も取り込んでいます。もちろんある程度の「自習力」は必要ですが、それは塾でも結局必要になってきます。

塾と進研ゼミ中学講座の特徴をまず確認!

塾と進研ゼミ、それぞれの特徴をまず見てみましょう。

塾の特徴

塾は大まかに分けて集団塾(進学塾)と個別指導塾に分かれます。

各塾によって講師の質やサポート内容は異なりますが、集団塾はプロ、個別は学生講師のことが多いです。(学生講師が教える集団塾、プロが教える個別もあります。)

自習室を開放していたり、定期面談を実施している塾が多いです。

集団塾の特徴

  • 切磋琢磨できる(緊張感がある)
  • 早くから入試対策ができる
  • 基本的には各塾オリジナルのカリキュラム
  • テスト前は考慮してくれる塾も
  • 講師の質が高い(プロ講師が多い)
  • 一般的に進学塾は難関校の合格実績が高い

集団塾ではクラス分けがあったり宿題が多かったり、塾によっては「厳しい」と感じるところもあるようです。

個別指導塾の特徴

  • 一人一人の学習状況に合わせられる
  • 質問しやすい
  • 学校の進度に合わせたテスト対策が可能
  • テスト前だけ回数を増やすことができる
  • 講師は学生が多い(プロのところも)
  • 先生との相性も考慮してくれる
  • 振替授業ができたり、部活と両立しやすい

個別指導塾の講師だった筆者の経験では、個別で成績が上がったり、受験学年が近づくタイミングで集団塾へ転塾するパターンが多かったです。

個別だと受講回数を増やすと料金がかさむため、それを理由に退塾⇒集団塾というパターンもありました。

進研ゼミ中学講座の特徴

進研ゼミ中学講座ではタブレット中心のハイブリッドスタイルとテキスト中心のオリジナルスタイルが選べます。スタイルは途中で変更可能(変更締め切り日は前々月25日)。

音声や動画で効率的に学習したい、学習習慣をつけたい中学生にはハイブリッドスタイル、自分のペースでテキストで進めたい中学生にはオリジナルスタイルがおすすめされています。(オリジナルスタイルでも一部デジタルコンテンツが利用できます。)

進研ゼミ中学講座の特徴をまとめると次のとおり。

  • 1回約10~15分
  • テスト対策は個別、9教科対応
  • 志望校レベル別の入試対策
  • AIによる個別学習・個別プラン(ハイブリッドスタイル)
  • オンラインライブ授業(質問もOK)
  • 赤ペン先生の添削指導
  • 英語4技能対策
  • 電子書籍約1,000冊が読み放題
  • 24時間質問対応
  • 好きなタイミングで勉強できる(部活と両立しやすい)

通信教育といえば毎月送られてくる教材と添削指導というイメージですが、今の進研ゼミは質問もできるオンラインライブ授業、AIによる個別学習(タブレット)も提供。

時代の変化に合わせてデジタルも活用、オンライン塾のようなシステムに進化しています。

さらに有料オプションでオンラインスピーキング(通常コース)、難関校受験専門オンライン塾EVERES(エベレス)も用意しています。

塾と進研ゼミ中学講座を徹底比較

塾と進研ゼミ中学講座(ハイブリッドスタイル)の講座内容や料金を比べてみました。

塾と進研ゼミ中学講座比較表

進研ゼミ
科目

1~5教科
実技対策を行う塾もあり

9教科

料金

月あたり
約9千~4.8万円*1

月あたり
約7~8千円*2

入試対策
テスト
対策

集団塾では厳しい場合も
質問
集団塾では厳しい場合も
理解度
チェック
英語4技能
話す・聞くは個別でも難しい
対面指導 ×
オンラインのみ
進路相談
個別プラン
集団塾は難しい

※塾によって対応状況は異なります。進研ゼミ中学講座は2023年度の講座内容の情報です。*1塾の料金は早稲アカ、enaの3科・5科料金を参考にしています。(入会金、月あたりの管理費、教材費、講習費等は含みません)*2進研ゼミ中学講座は入会金はかかりませんが、ハイブリッドスタイルは6か月未満の退会・スタイル変更でタブレット代8,300円がかかります。6か月以上の継続受講でタブレット代はかかりません。

塾のメリット・デメリット

<メリット>

  • 親の手がかからない
  • 仲間と切磋琢磨できる(特に集団塾)
  • 直接先生に質問できる
  • 先生が弱点を見抜き、適切なフォローができる(特に個別指導)
  • 先生の目があるので緊張感がある

<デメリット>

  • 費用がかかる
  • 塾の雰囲気が合わない場合がある
  • 宿題が多い(特に進学塾)
  • 通塾に時間がかかる

直接先生に教えてもらえること、場の力があることは塾の大きなメリット。

しかし特に個別指導塾の場合はあちこちの席で授業をしているので騒がしかったり、塾により自習スペースが「カオスな状態」になってしまっていることも否めません(筆者の経験では)。

塾や受講のしかたによってはかなり費用がかかってしまうこともデメリットです。費用をかけた割に成績が上がらなかったということもあり得ます。(授業を受けるだけでは成績は上がりません。)

\塾は次のような中学生におすすめ/

  • 集団の中の方が緊張感があって意欲が高まる
  • 家では集中できない
  • 課題が出ればちゃんとやる
  • 先生に直接教わりたい
  • 入試対策を早く進めたいなら集団塾
  • 学校の進度や希望に合わせて進めたいなら個別指導塾

進研ゼミのメリット・デメリット

<メリット>

  • 通塾より費用が抑えられる
  • 通塾に時間がかからない
  • 自分のペースで学習できる
  • 質問も可能なライブ授業が利用できる
  • 仲間と切磋琢磨できる環境もある
  • 効率学習・弱点克服をリード(ハイブリッド)

<デメリット>

  • 対面指導ではない
  • 場の力(強制力)が薄い
  • 質問がうまくできないお子さんは難しい
  • レベルは限られる

進研ゼミなら塾より大幅に料金を抑えられるのは大きなメリット。時間的な制約もありません。(オンライン授業は決められた日時ですが録画授業を見ることが可能。)

ただし授業はオンライン、質問もチャットでというのがお子さんによっては「心理的距離」からやりづらさを感じるかも。

また極端に勉強が遅れている、あるいは進んでいる中学生には、スタンダード~ハイレベル対象の進研ゼミだけでは対応が難しいでと思われます。ハイブリッドなら一部を除き、他学年の学習も可能ではありますが(2022年度での情報)。

\進研ゼミは次のような中学生におすすめ/

  • テスト対策も入試対策も進めたい
  • 部活や習い事と両立したい
  • 家で勉強を済ませたい
  • 英語のスピーキング、リスニング対策もしたい
  • わからないことがあれば質問したい
  • 勉強をリードしてほしい(ハイブリッド)
  • 成績は中の上以上

進研ゼミだけでは不安なら個別指導塾との併用がおすすめ!

進研ゼミ中学講座はほぼ塾と同等のサービスを提供してはいるものの、対面でない点で不安を感じるお子さん、ご家庭もあるかもしれません。

特に苦手教科がすでにある状態だと、進研ゼミだけで挽回できるか心配です。

そのような不安があるご家庭には筆者の経験上から、進研ゼミ中学講座と個別指導塾の併用をおすすめします。

進研ゼミと個別指導塾の利用例

  • 進研ゼミで5教科(+実技教科)、個別指導塾で苦手教科
  • 進研ゼミで得意教科、個別指導塾で苦手教科
  • 個別指導塾で英数の入試対策、その他は進研ゼミ

実際に筆者のいた個別指導塾で通信教育(進研ゼミ)を日頃活用、1人で進めにくい教科は塾で補強という使い方をしていた中学生がいました。ちなみに成績は学校でトップクラス。

先生に直接わからないところを聞けるし、週1、2回の通塾でも自習室や日曜・祝日のテスト対策勉強会に参加したり、他教科の勉強もできます。

また週1回の通塾でも2教科の指導に対応している個別指導塾は多いので、ハイレベルな入試問題のみ解説してもらうという使い方もできます。(ただし週1で複数教科は成績上位であることが望ましいです。)

※塾にもよって提供できるサービスが異なりますので、事前にご確認ください。

ちなみに筆者が個別指導塾で指導していて、早めに結果が出やすかったのは数学と理科でした。基礎力があれば次のテストまでに結果を出しやすいと感じました。

結果が出るまで時間がかかるのが「英語」。英単語・文法の「抜け」を埋めるのはなかなか大変でした。

塾だと週1回しか授業がないのが難点ですが、進研ゼミをやっていれば英語4技能対策ができる「チャレンジイングリッシュ」で英語に触れる機会が増え、学習の定着度が高まることが期待できます。

塾・進研ゼミ・塾と進研ゼミ併用での料金を比較

各ご家庭の予算に合うかどうか参考のために、塾のみ・進研ゼミのみ・塾と進研ゼミの併用でどれぐらいの費用がかかるのかを試算、比較してみました。(塾により料金が異なる点はご了承ください。)

「塾のみ」は3~5教科で想定し個別は1対3~4名、「進研ゼミ」はハイブリッドスタイルの受講費、「塾+ゼミ併用」は個別指導塾(質問しやすい1対1~2名)に週1日通うことを想定して算出しました。

受講料金比較表(※料金は概算、塾の金額は一例です)

進研ゼミ 塾+ゼミ
月あたり
集団*1
9千~4.8万
個別*2
3.6~6.5万
月あたり
7~7.2千*3
月あたり
2.1~2.7万
塾*41.4~2万ゼミ*37~7.2千

*1塾の料金は早稲アカ、ena、*2ITTO、個人別指導塾ブレーン(新金岡校)1対3~4名・80分の料金、*4個人別指導塾ブレーン(新金岡校)の1対1~2・80分の料金を参考にしています。(入会金、月あたりの管理費、教材費、講習費等は含みません)*3進研ゼミ中学講座ハイブリッドスタイルの2023年度・12か月一括払いを利用した料金。

塾の費用は各塾・地域、受講のしかたにより大きく異なってきます。あくまでもご参考までに。

進研ゼミ中学講座の料金

進研ゼミ中学講座2022年度のハイブリッドスタイル、オリジナルスタイルの受講料金を下の表にまとめましたので、こちらもご参考までに。

2023年度進研ゼミ中学講座受講料金

ハイブリッド オリジナル
中1 6,990円~/月 6,400円~/月
中2 7,140円~/月 6,570円~/月
中3 7,190円~/月 7,090円~/月

※2023年2月11日調べ。表示の金額は12か月一括払いを利用した場合の月あたり受講料。

ハイブリッドスタイルで利用するタブレットの費用は、6か月以上の継続受講で無料。6か月未満の退会・スタイル変更は8,300円が請求されます。詳細は公式サイトまたは資料にてご確認ください。

※この記事に記載されている進研ゼミの講座内容は、2023年2月11日時点での情報をもとにまとめられたものです。お申し込みの際は最新の情報を公式サイトにて必ずご確認いただくようお願いいたします。

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進研ゼミ

ハイブリッドスタイルオリジナルスタイル



  • タブレットとテキストが選べる
  • 定期テストは9教科対応
  • 志望校レベル別の入試対策
  • AIの個別分析で苦手対策(ハイブリッド)
  • オンラインライブ授業
  • 赤ペン先生の添削指導
  • 英語4技能対策

まとめ

中学生に塾と進研ゼミのどちらがおすすめか、ご紹介してきました。

通信教育は1人でコツコツ学習できるお子さん向けですが、そうでないお子さんなら塾に入れれば安心かというと決してそうでもありません。

進研ゼミも充実した内容ですが、お子さんとの相性も重視すべきでしょう。

塾を選ぶにしても進研ゼミを選ぶにしても(併用でも)、何のために利用するのか、目的意識をしっかり持った上でご利用になるのが良いかと思います。

塾講師時代、目標がはっきりしているお子さんは成績の上がり方が全然違うと感じましたので・・・。

今回の記事が中学生のご家庭の塾選び・通信教育選びの参考になれば幸いです。

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