中学古典 月の異名・干支による時刻と方位まとめ

中学古典 月の異名・干支による時刻と方位まとめ

古文の基本事項である月の異名と時刻、方位について解説します。

時刻や方位は公立中の入試問題だとあまり出題されませんが、学校によってはテストで出るかもしれません。高校生はもちろん、中高一貫・私立中生なら覚えておいたほうが良いでしょう。テストに出ないという中学生も、一般常識として覚えておいて損はないです。

月の異名と時刻、方位について問題も作りましたので、覚えられているかどうかチェックしてみてください。

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月の異名

中学古典 月の異名・干支による時刻と方位まとめ
月の異名は旧暦の月の読み方です。万葉集でも月の異名はすでに用いられていました。1月~12月の月の異名は下の表のとおりです。(他にもさまざまな月の異名があります。)

1月
2月
3月
睦月(むつき)
如月(きさらぎ)
弥生(やよい)
4月
5月
6月
卯月(うづき)
皐月(さつき)
水無月(みなづき)
7月
8月
9月
文月(ふみづき)
葉月(はづき)
長月(ながつき)
10月
11月
12月
神無月(かんなづき)
霜月(しもつき)
師走(しわす)

古典の世界では今の季節と月の組み合わせが異なりますので注意してください。8月といえば夏ですが、古典では8月にあたる葉月は秋にになります。

【参考】月の異名の由来

どのような由来でこのような月の異名がつけられたのでしょう。各月で諸説あるようですが、由来を知っておくとより覚えやすくなるかもしれませんね。

睦月

1月の異名である睦月には、「仲睦(むつ)まじい」「親睦を深める」の「睦」の字が使われています。
現在でもお正月には家族や親せきが集まり、親睦を深める機会が多いですが、睦まじくする月ということから睦月となったと言われています。

如月

2月は寒い月です。2月の異名である如月は、そんな寒い時期に衣を重ねて着ることから、「衣更着(きぬさらぎ)」がなまって如月になったと言われています。(他にも諸説あり)

弥生

3月の異名である弥生の「弥」の字には「いよいよ」という意味があります。つまり弥生とは「いよいよ(草木が)生える」という意味があり、そこから弥生になったとされています。

卯月

4月の異名である卯月は、卯の花が咲くこと、干支の4番目が卯、稲を植える「植月」などが由来とされています。

皐月

5月の異名である皐月は、苗を植え始める「早苗月(さなえづき)」が由来と言われています。「皐」は訓読みで「さつき、さわ」、音読みで「コウ」と読み、沼、池、岸など水辺の意味があります。

水無月

6月の異名である水無月の由来は、田に水を引くから「水の月→水無月」、田に水を引いて水がなくなるから水無月、などの説があります。

文月

7月の異名である文月の由来は、七夕に書道の上達を祈り短冊に歌や字を書いたこと、または文(書物)を広げて月にさらす風習があったことから「文披月(ふみひろげづき)→文月」になったといわれています。(他にも諸説あり)

葉月

旧暦では秋になります。8月の異名である葉月は、秋になり葉が落ちる時期であることからつけられたと言われています。

長月

9月の異名である長月は、夜が長くなる時期であることからつけられたと言われています。

神無月

10月の異名である神無月は、神をまつる時期であることから、「神の月→神無月」になったと言われています。

霜月

11月の異名である霜月は霜がおりる時期であることから「霜月」と呼ばれるようになったと言われています。

師月

12月の異名である師走は、師(師匠の僧侶)がお経をあげるために走り回る時期であることが由来と広く言われています。

▼よく出る古語を確認したい人はコチラの記事を。

参考:中学国語【古文】覚えておきたい古語!

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干支による時刻と方位

干支(十二支)を使って、昔は時刻や方位が表されていました。

干支(えと)

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

時刻

下の図は干支と時刻の対応表になっています。外側の数字が時刻(24時間制)を示しています。

中学古典 月の異名・干支による時刻と方位まとめ

1日を2時間毎に分けて、干支(十二支)が割り当てられているのがわかります。

子の刻が午後11時~午前1時、丑の刻が午前1時~3時、寅の刻が午前3時~5時を指し、さらに2時間を4等分して30分毎に一刻・二刻・三刻・四刻と表されました。「丑三つ時」は午前2時にあたります。

お昼の12時前後が午の刻になっていますが、今でもお昼の12時を境に前を午前、後を午後と言います。12時ちょうどだと午の正の刻である「正午」と呼ばれています。

干支による時刻一覧

時刻 正刻
午後11時~午前1時 午前0時
午前1時~午前3時 午前2時
午前3時~午前5時 午前4時
午前5時~午前7時 午前6時
午前7時~午前9時 午前8時
午前9時~午前11時 午前10時
午前11時~午後1時 午後0時
午後1時~午後3時 午後2時
午後3時~午後5時 午後4時
午後5時~午後7時 午後6時
午後7時~午後9時 午後8時
午後9時~午後11時 午後10時

方位(方角)

下の図は干支と方位(方角)を示した図です。

中学古典 月の異名・干支による時刻と方位まとめ

北は、東は、南は、西はで表されました。西と酉は字が似ているので覚えやすいかもしれませんね。

北東は丑寅艮(うしとら)、南東は辰巳巽(たつみ)、南西は未申坤(ひつじさる)、北西は戌亥乾(いぬい)と表されました。

干支による方位一覧

干支 方位
北北東
北東
東北東
東南東
南東
南南東
南南西
南西
西南西
西
西北西
北西
北北西

鬼門とは?

鬼門は艮(丑寅、北東)の方角で、裏鬼門は坤(未申、南西)の方角です。

鬼門は魑魅魍魎(ちみもうりょう)、邪気が出入りする方角で不吉な方角とされています。裏鬼門は鬼門のちょうど逆の方角になり、こちらも不吉とされています。

古くから鬼門封じのために寺社が建てられています。京都の鬼門には延暦寺、裏鬼門には石清水八幡宮などが、江戸の鬼門には寛永寺、裏鬼門には寛永寺などが建てられています。

【問題編】古典の月の異名・時刻・方位

問1 一年の始まりを一月としたとき、次に示した月の異名を早い順に並べましょう。

長月・水無月・師走・如月・睦月・文月・弥生・卯月・葉月・皐月・霜月・神無月

▼答え

問2 如月、皐月、水無月、師走のそれぞれの読み方と、月を答えましょう。

如月…▼答え

皐月…▼答え

水無月…▼答え

師走…▼答え

問3 次の時刻は何時から何時を指しますか。

午の刻…▼答え

丑の刻…▼答え

子の刻…▼答え

酉の刻…▼答え

問4 次の干支の方角は八方位でいうとどの方角を指しますか。

午…▼答え

卯…▼答え

艮…▼答え

酉…▼答え

坤…▼答え

巽…▼答え

申…▼答え

まとめ

古文の基礎知識としてよく問われる、月の異名と干支(十二支)による時刻、方位について確認してきましたがいかがでしたでしょうか。

月の異名は読み方も含めて覚えておきましょう。由来も覚えておくと漢字でも書きやすいかもしれませんね。

時刻と方位はすぐに思い浮かばないかもしれませんが、十二支を正しく覚えておけば推測できるでしょう。

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