中1理科 火山活動と火山噴出物まとめと問題

理科

 
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今回は火山活動と火山噴出物についてまとめました。

地球の地下深くには岩石が溶けた状態になっている「マグマ」があります。地震の発生と深く関わる「プレート」が沈み込むところで、マグマができています。

マグマのねばりけと火山の形の関係、溶岩、火山灰、火山ガスなどの火山噴出物について学習します。火山活動と火山噴出物に関する確認問題もあります。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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火山活動

火山はマグマが噴出してつくられます。マグマのねばりけによってできる火山の形が異なります。

マグマとは

地球内部は高温になっているため、地下深くにある岩石はどろどろに溶けた状態になっています。これをマグマといいます。

地球の表面はプレート(板状の岩石の層)で覆われています。プレートは一定の方向に動いています。大陸プレートの下に海洋プレートがもぐるように動き、そのときひずみが生じると地震が発生します。

マグマは海洋プレートが大陸プレートの下に沈むところでできています。地下数kmのところにはマグマが一時的に蓄えられるマグマだまりができています。マグマが噴火口から吹き出して火山がつくられるので、海洋プレートが沈み込むところに火山がつくられやすいです。

プレートが沈み込むところは「沈み込み帯」と呼ばれています。

地下にあるマグマが上昇 → マグマに溶けていた水、二酸化炭素などが気体に(発泡) → 気泡が爆発的に膨張、地表付近の岩石を吹き飛ばし、火山の噴火が起こります。

マグマのねばりけと火山の形

マグマのねばりけによって火山の形が異なります。マグマのねばりけが多いほど白っぽい岩石になります。白っぽい岩石ほどねばりけの多い二酸化ケイ素が多く含まれています。
表が切れている方は、スクロールして見ることができます→

火山の形 ゆるやかな傾斜
(楯状火山)
円すい状
(成層火山)
ドーム状
溶岩ドーム
噴火のようす おだやか 激しい
マグマのねばりけ 弱い 強い
岩石の色 黒っぽい 白っぽい
主な火山 マウナロア(ハワイ)
キラウエア(ハワイ)
三原山(伊豆大島)
桜島(鹿児島)
富士山(山梨・静岡)
有珠山(北海道)
昭和新山(北海道)
雲仙岳-平成新山、普賢岳(長崎県)

ねばりけの大きいマグマは、火口付近に溶岩ドームをつくります。溶岩ドームが崩れると高温の火山灰や軽石などからなる火砕流が発生し、大きな被害をもたらします。

火山噴出物

火山が噴火したときに出てくる火山噴出物には次のようなものがあります。

溶岩 液体状のマグマや、マグマが冷えて固まった岩石
火山灰 直径2mm未満
火山れき 直径2mm以上64mm以下
火山弾 直径65mm以上
火山ガス 主な成分は水蒸気
軽石 火山ガスが抜けたあと小さな穴が残った、非常に軽い石

火山ガスの主成分は水蒸気です。テストでよく出題されます。

火山灰と凝灰岩

火山灰が地上や水中で固まってできた岩石を凝灰岩(ぎょうかいがん)といいます。凝灰岩は堆積岩の一種です。

溶岩と火山弾の違い

溶岩は流れ出たマグマが固まったもの、あるいは流れ出た液体状のものを指します。火山弾は噴火で飛んだマグマの一部が冷えて固まった状態になったものです。火山弾は数km飛ぶことがあります。

火山灰は軽いので、風に飛ばされて数十~数百kmも飛ぶことがあります。

溶岩と火成岩の違い

溶岩も火成岩の一部です。

▼火成岩についてくわしくはコチラ

火成岩には火山岩(地表付近でできる岩石)と深成岩(地下深くでできる岩石)がありますが、溶岩は火山岩の一部になります。

【問題編】火山活動と火山噴出物

問1 地球内部の熱によって、地下にある岩石はどろどろに溶けた状態になっています。これを何といいますか。

→答え

問2 問1 は地下数kmのところで一時的に蓄えられています。これを何といいますか。

→答え

問3 火山の形はマグマの何によって変わりますか。

→答え

問4 マグマのねばりけは何という物質の量によって決まりますか。

→答え

問5 昭和新山や雲仙岳はマグマのねばりけが大きいか、小さいですか。

→答え

問6 マグマのねばりけが大きいほど噴火の様子はどうなりますか。

→答え

問7 マグマのねばりけが大きいほど色はどうなりますか。

→答え

問8 ねばりけの大きいマグマが火口付近に作る溶岩のかたまりを何といいますか。

→答え

問9 問8 のかたまりが崩れて、火山灰や軽石、岩石などが高温になった状態で山を下っていくものを、何といいますか。

→答え

問10 火山噴出物で、流れ出たマグマが液体状になったもの、あるいは冷えて固まったものを何といいますか。

→答え

問11  火山噴出物で直径2mm未満の固体で、広範囲に渡って飛び散るものを何といいますか。

→答え

問12 マグマが飛んで空気中で冷えて固まった、65mm以上ある火山噴出物を何といいますか。

→答え

問13 火山ガスの主成分を何といいますか。

→答え

問14 火山ガスが抜けた後が小さな穴になって残った、非常に軽くて白っぽい火山噴出物を何といいますか。

→答え

問15 火山灰などの火山噴出物が固まってできた堆積岩のことを何といいますか。

→答え

まとめ

火山活動と火山噴出物について学習しました。火山の噴火にはマグマが大きく関わっています。

・マグマ(岩石が地下深くでどろどろになったもの)

・マグマだまり(マグマが一時的に蓄えられるところ)

・マグマ中の水、二酸化炭素が気体に → 発泡、爆発(噴火)

・マグマのねばりけ → 大きいほど噴火が激しい、白っぽい、二酸化ケイ素が多い

・溶岩ドーム(平成新山、昭和新山など)

・火山噴出物 … 溶岩、火山灰、火山れき、火山弾、火山ガス、軽石

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