今回はばねの直列つなぎ問題の解き方を解説します。
ばねが直列に2つつながっているとき、おもりが2つつながっているときは、フックの法則をどのように利用したら良いのか、確認していきます。
ばねの直列つなぎ 考え方
ばねの直列つなぎでもフックの法則を利用します。
▼基本的なフックの法則の使い方についてはコチラ
2つ以上ばねをつなぐ問題では、それぞれのばねにかかる力に注目して解くのがポイントです。
ばねのみ2つ
20gのおもりをつり下げると1cmのびるばねを2つ、上の図のように直列つなぎでつないだとします。(このときばねの重さは考えません)
このときばねAにもばねBにも20gの力がかかっています。つまりばねAとばねBの両方が、20gの力がかかったときの長さになります。
つまりばね全体ののびは、1+1=2cmになります。
ばね2つ+おもり2つ
20gのおもりをつり下げると1cmのびるばねを2つ直列つなぎでつなぎ、さらにおもりも2つつり下げます。(このときばねの重さは考えません)
ばねを2つつないでおもりを2つ下げる場合と、ばね1つ+おもり1つを2つつなげる場合があります。
上の図のようにばね2つ+おもり2つの場合は、ばねAにもばねBにもおもり2つ分の力が加わっています。
おもり2つ分は40gでばねを2cmのばすので、ばね全体ののびは2+2=4cmになります。
上の図のように「ばね1つおもり1つ+ばね1つおもり1つ」の場合は、ばねAにはおもり2つ分の力が加わりますが、ばねBにはおもり1つ分の力しか加わっていません。
ばねAは2cm、ばねBは1cmのびるので、ばね全体ののびは2+1=3cmになります。
【問題編】ばねの直列つなぎ
問 下のグラフはあるばねにつるしたおもりの質量と、ばねの長さの関係を表したものです。
このばねを使った次の問題に答えなさい。(ただしばねの重さは考えないことにします。)
(1) 下の図のようにばねをつなぎ、おもりをつり下げると、ばね全体(ばね2つ分)の長さは何cmになりますか。
→答え(2) 下の図のようにばねをつなぎ、おもりをつり下げると、ばね全体(ばね2つ分)の長さは何cmになりますか。
→答え(3) 下の図のようにばねをつなぎ、おもりをつり下げると、ばね全体(ばね2つ分)の長さは何cmになりますか。
→答えまとめ
ばね2つ(ばねAとばねB)を直列につないだときは、次のように考えます。
・ばね全体の長さ=ばねAの長さ+ばねBのの長さ
・「ばね2つの下におもり2つ」→「ばねAの自然長+おもり2つ分の伸び」+「ばねBの自然長+おもり2つ分の伸び」
・「ばねAおもりa+ばねBおもりb」→「ばねAの自然長+おもりa+b分の伸び」+「ばねBの自然長+おもりbの伸び」