発達障害・グレーゾーンの中学生の勉強方法は?【塾・家庭教師・通信教材どれがおすすめ?】

発達障害・グレーゾーンの中学生の勉強方法は?【塾・家庭教師・通信教材どれがおすすめ?】

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中学生になると小学校のときよりもテストや提出物の評価がシビアに。できる子とそうでない子の差がくっきりと表れてきます。

発達障害、グレーゾーンのお子さんの勉強をご家庭でどう進めたらいいか、塾に入れようかどうしようか、塾には入れたけどいまいちうまくいってない・・とお悩みになっているご家庭もあるかもしれません。

筆者自身は発達障害の専門家ではありませんが、大学と大学院で障害児(者)心理学を学んでいたこと、個別指導塾に勤務していた関係で、多くの発達障害(LD、ADHD、自閉症スペクトラム)と診断されたお子さんと関わる機会がありました。

  • 大学時代・・・LDのお子さんの家庭教師
  • 大学院時代・・・自閉症のお子さんたちのサポート(授業の一環)
  • 塾講師・・・発達障害、グレーゾーンのお子さんの指導担当

これまでの経験(失敗談)もご紹介しつつ、発達障害、グレーゾーンの中学生のお子さんにどんな勉強法(主に塾、家庭教師、通信教材)が良いのかをお伝えしたいと思います。

もちろんお子さんによって特性・個性は異なるため、最適な勉強法がここで紹介したものが必ずしもお子さんにピッタリとはいかないかもしれませんが、少しでもお子さんの勉強のヒントになれば幸いです。

※この記事は一部PRを含みます。(記事の中で紹介している「すらら」は当サイトと提携関係にあります。)

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発達障害・グレーゾーンの中学生の勉強方法は?

発達障害、グレーゾーンと一口に言っても多様な特性・個性があるので一概には言えませんが、お子さんが勉強で困っている場合、「努力しなさい」「予習復習しなさい」「計画を立てなさい」とお子さんに伝えても改善は難しいです。

お子さんの個性に合わせて学習環境を整えたり、スケジュールの作成や、毎日やることのリストをボードに書いたり、提出物のモレがないようにサポートが必要です。(中には自立度の高いお子さんもいますが。)

お子さんの特性によっては読みやすいようリーディングスリットを使ったり、大きなマス目のノートなどを活用すると、勉強を進めやすくなります。

  • 具体的な目標を立てる(次のテストで○点、○○高校目指す)
  • 計画を立てる(毎日○分勉強)
  • 勉強の習慣をつける(声掛け、わかりやすいところい日々のやることリストを掲示)
  • 勉強しやすい工夫をする(使いやすいノートや道具、タブレットの活用)

・・・かといって中学生ともなると家の方がつきっきりで学習計画を立ててお子さんの勉強をすべて見るとなると、難しいことが多いと思います。

特にLD傾向が高いお子さんだと教育面でのサポートが必要、塾や家庭教師などを利用するご家庭は少なくありません。

発達障害、グレーゾーンの傾向別では?

LD傾向の高いお子さんなら、音声と視覚のサポート。例えば英単語を覚えるのにイラストやと文字、発音一緒に覚えるのが良いと学生時代も先生に言われました。しかし当時は便利なツールがあまりなく難しかったです。今の時代ならタブレット教材を活用すれば効率的に学習が進められるでしょう。

ADHD傾向の高いお子さんは、長時間集中するのが苦手です。塾の中でもちょこまか動ているお子さんもいらっしゃいましたが・・・少しでも長く集中できたときは「頑張ったね」と声掛けしたりしました。長時間授業ではない個別指導や家庭教師、好きなタイミングで休憩できる通信教材が合うでしょう。

ASD傾向の高いお子さんは自分の関心の高いことに没頭します。その個性を伸ばすような塾や家庭教師、教材を選ぶのが良いと考えられます。お子さんによっては塾や家庭教師など対面での指導は難しいかもしれません。

発達障害、グレーゾーンのお子さんは、LD、ADHD、ASD(自閉症スペクトラム)の症状が1つだけ際立つとは限らず、複数の特性が重なることも珍しくありません。LDとADHDとか、ADHDとASDの両方の特性が出ることもありますので、お子さんの個性によって対応の仕方はさまざまとなります。

発達障害・グレーゾーンの中学生にどんな塾や家庭教師がおすすめ?

塾なら個別指導塾

筆者は個別指導塾に勤務していましたが、発達障害(自閉症スペクトラム、ADHD、LD)と診断されたお子さん、あるいは多動などグレーゾーンと思われるお子さんの勉強を見てほしい・・・親御さんがお見えになるケースが何度かありました。

学校で授業中立ち歩いたり授業を中断したり、ちょっとした問題行動を起こしていたお子さんも。個別の塾だとそういうお子さんは珍しくなく、「元気いっぱいだね」と受け取っていました。

学校でもじっと座って勉強できるなら集団塾でも良いかもしれませんが、基本的には個別指導塾が良いでしょう。

たいていの個別指導塾では多少の立ち歩くことがあっても基本的には座っていられれば、発達障害のお子さんも普通に受け入れています。(少なくとも筆者の在籍していた3つの塾では受け入れていました。塾の規模にかかわらず。)

お子さんのお友達が塾にたくさん通っていると学校の情報が多く入ってくるので、「提出物出した?」「明日小テストあるよね?」と声掛けしたりすることもあります。

しかし発達障害のお子さんの中には空間・時間のこだわりがあるお子さんもいるので、勉強する場所と自習する場所の境があいまいだったり、チャイムのない教室だったりすると混乱してしまうかもしれません。無料体験授業を利用して本人の感想と塾の意見もよく確認した上でご判断ください。

周囲に人がいると落ち着かなければ家庭教師

どうしても塾だと落ち着かない、先生とのやり取りが厳しいお子さんに塾は合いません。また空気が読めず、人を傷つけるような言葉をつい言ってしまうお子さんの場合、思わぬトラブルに発展することもあり得ます。

家庭教師なら家で勉強を進められるので、お子さんも落ち着いて勉強しやすいです。特に発達障害のお子さんの指導経験がある先生や、発達障害のお子さんに理解のある家庭教師センターでお願いするのがおすすめです。

⇒発達障害・グレーゾーンのお子さんにおすすめな家庭教師

不安があれば専門家のいる塾や家庭教師を

あまりにもじっと座ってられない、症状が重いなど不安がある場合は、専門家が常駐している発達障害専門の個別指導塾や家庭教師もありますので、そちらをご利用になっってみては。かかりつけの医師にもご相談になってみてください。

発達障害・グレーゾーンの中学生に通信教材の利用は?

塾や家庭教師は費用がかかるのと対面指導が苦手なお子さんには合わないというデメリットもあります。通信教育やオンライン教材の方が複数の科目を塾や家庭教師よりコストが抑えられ、対面での緊張感も感じません。

お子さんが勉強を頑張ったときに家の方がすぐ「頑張ったね!」と声掛けしやく、集中が続きにくいお子さんなら10分ごとに休憩を入れるなど、お子さんのペースにあわせた学習が可能です。

特にタブレット学習は対面での緊張感がない上、毎日学習を規則的に進めやすい、お子さんに最適な問題をセレクトしてくれる・・・などの機能がついているものが多く、コツコツ勉強するのが苦手なお子さんでも学習効果が期待できます。

発達障害のお子さんにおすすめなタブレット学習

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すらら


  • 無学年式でさかのぼりも先取りもOK
  • アニメーション教材で楽しく学習
  • レベルに合わせて問題を出題
  • すららコーチのサポートつき
  • 家のタブレット、PCでOK
  • 3教科で月額8,228円(税込)から*

*4か月継続コースの月額料金、通常時は別途入会金

すららは発達障害のお子さんにも利用されている、無学年式のタブレット学習(オンライン教材)です。対話型のアニメーション学習で解説も演習問題もタブレットやPCで、無学年式なので先取り、さかもどり学習が自由にできます。

すらら公式サイトでは数学20点台から80点台にUPした中学2年生ADHDのお子さん、英数の予習を終わらせて高校英語の勉強を始めたという中3生ASDのお子さんの事例などが紹介されています。

資料請求、お申し込み受付中です。公式サイトで教材の無料体験が利用できます。

学習の環境を整えることも大事

散らかった部屋ではもちろんのこと、集中しにくい環境ではお子さんが落ち着いて勉強することができません。机の上は整理整頓、勉強に関係ないものを置かないようにしましょう。(スマホ、マンガ、Switchが目に入ると勉強を中断してしまう・・・そんなお子さんも多いですよね。)

お子さんの特性にもよりますが、構造化されていない部屋(勉強するスペース、くつろぐスペースなどを分けていない部屋)だと混乱を生じることがあります。リビングで勉強がはかどるお子さんもいますが発達障害のお子さんの場合(特にASD傾向の高いお子さん)は勉強する場所はココ!とはっきりわかっている方が落ち着いて勉強しやすいようです。

ADHD傾向の強いお子さんなら適度に休憩をとること、やることリストをわかりやすく作っておくことも効果的です。

まとめ

発達障害、グレーゾーンのお子さんの勉強法(主に塾、家庭教師、通信教材)について、自身の指導経験も紹介しつつお伝えしてきました。

筆者は専門家ではありませんのでご紹介したお子さんのケースも偏りがあるかもしれません。担当の先生にも相談しつつ、お子さんの個性に最適な勉強で、楽しく学校生活を送っていただければ・・・と思います。

少しでも今回の記事が発達障害、グレーゾーンのお子さんを持つご家庭に、お役に立てたら幸いです。

※ 今回の記事を書くにあたり、精神科医監修の本「イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本」(西東社・田中康雄 監修)、厚生労働省みんなのメンタルヘルス(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html)を参考にさせていただきました。