未来の助動詞 shall について学習します。
shall の意味(単純未来・意志未来)、訳し方、使い方、Shall I ~ ? と Shall we ~ ? の訳し方、will との違いについて確認します。
助動詞 shall の意味と使い方
shall は未来を表す助動詞で、単純未来(~だろう)、意志未来(~するつもりだ)を表します。単純未来は主語が1人称のときのみに使われ、意志未来では2人称、3人称でも話し手の意志を表すのに使われます。(単純未来・意志未来ともに、一般的に will の方がよく使われています。)
shall の 否定文・疑問文・過去形
基本形「shall + 動詞の原形」過去形「should」
否定文「shall not + 動詞の原形」/ 短縮形「shan’t + 動詞の原形」
疑問文「Shall + 主語 + 動詞の原形 ~?」
短縮形は will 同様「’ll」が使われます。
shall の過去形「should」は、義務・当然、推量、提案、要求などの意味も表します。
単純未来 の shall
shall は1人称の単純未来(~だろう)に用いられます。(主にイギリス英語、最近は英米ともに will の方が使われています。)
・I shall return to Japan.(私は日本に戻ってくるだろう。)
主語が2人称、3人称のとき、この意味ではふつう用いられません。(2人称の疑問文 Shall you ~?は用いられることもあります。)
意志未来 の shall
shall は話し手の意志未来を表します。1人称の主語なら「きっと~する」という義務的な強い意志を、2人称・3人称が主語なら「~してやろう」という話し手の意志を表します。
・I shall be back.(私はきっと戻ってくる。)
・You shall have a present.(プレゼントをもらうことになる。→ プレゼントをあげよう。)
・He shall be fired.(彼はクビにしてやる。)
Shall I ~ ? / Shall we ~ ?
Shall I ~ ?(私が~しましょうか)、Shall we ~ ?(一緒に~しましょうか)は相手の意志を尋ねる疑問文です。
・Shall I open the window?(窓を開けましょうか。)
・Shall we leave for the party?(パーティーに出かけませんか。)
・What time shall we meet?(何時に会いましょうか。)
・Let’s go out for dinner, shall we?(ディナーを食べに出かけませんか。)
shall と will の違い
未来の助動詞 shall と will の違いを確認してみましょう。
shall の主な意味 | will の主な意味 | |
1人称(I, we) | ~だろう
きっと~する ~しましょうか(Shall I ~ ? / Shall we ~ ? / Let’s ~, shall we?) |
~だろう
~するつもりだ |
2人称 (you) | ~させよう | ~だろう
~してくれますか(Will you ~ ?) |
3人称 | ~させよう | ~だろう |
単純未来「~だろう」は shall では1人称のみ、will は1人称・2人称・3人称で使われます。
意志未来は 主語が1人称の場合 will も shall も使われますが、shall を使うと強い意志を表します。2人称、3人称が主語の場合、will では単純未来ですが、shall だと話し手の意志が反映されます。
相手の意向を尋ねる場合は、will の場合「Will you ~?」が、shall では「Shall I ~ ? / Shall we ~ ?」などが使われます。
【問題編】未来の助動詞 will と shall
問 次の日本語の文に合うように、[ ]内の適切な英語を選びなさい。
(1) 写真を撮りましょうか。
[ Will, Shall ]I take a picture of you?
答えを確認(2) 君にご褒美をあげよう。
You[ will, shall ]have a reward.
答えを確認(3) 彼はすぐにここに来るだろう。
He[ will, shall ]come here soon.
答えを確認(4) 電気をつけてくれますか。
[ Will, Shall ]you turn on the light?
答えを確認(5) 始めましょうか。
[ Will, Shall ]we get started?
答えを確認まとめ
未来の助動詞 shall の意味・用法と、will との違いについて確認してきました。
shall はフォーマルな表現で一般的に未来のことを表すなら will が使われます。ただし主語が2人称・3人称で話し手の意志を表す場合、相手の意向を問う場合などで shall が使われることがあります。