中1理科 力のはたらきと種類まとめと問題

今回は中1理科で学習する力の性質についてのまとめと確認問題です。

力にはどのようなはたらきがあるのか、力の種類（重力、磁力、電気の力、摩擦力、弾性力、垂直抗力、張力）、重力と引力の違いについても学習します。

力の3つのはたらき

力には次のようなはたらきがあります。

力の種類

力には次のような種類があります。

重力、磁力、電気の力は、物体がはなれていてもはたらく力です。

重力

地球上の物体を、地球の中心向きに引っ張る力を重力といいます。

重力と引力の違い

引力は物体どうしが引き合う力のことです。厳密には地球には遠心力（外へ引っ張られる力）も働いており、引力と遠心力の合力が重力となります。

ただし、中学の理科では引力・遠心力をほとんど扱わず、地球の引力は「重力」として扱われます。

弾性力

弾性力は、変形した物体が元にもどろうとする力のことです。引っ張ったゴムやおもりをつるしたばねが、元に戻ろうとする力です。

摩擦力

机や床の上の物体を動かそうとするとき、机や床の面と物体面の間にはたらく、動きを妨げようとする力を摩擦力といいます。

垂直抗力

垂直抗力は、机の上の物体が机から受けている力のように、静止している物体が接している面から垂直に受ける力のことです。

張力

張力は物体が引っ張る力のことです。張力ということば自体はあまり中学理科で問われませんが、作図の問題で張力を図に矢印で書き込むことがあります。

磁力

N極とS極が引き合う力（引力）、またはN極どうし・S極どうしが反発する力（斥力）、磁石と鉄が引き合う力を磁力といいます。磁石（や鉄）どうしの距離が近いほど、磁力が強いです。

電気の力

異種（+と－）の電気を帯びた物体どうしが引き合う力（引力）、同種（+どうし、－どうし）の電気を帯びた物体どうしが反発する力（斥力）のことを電気の力といいます。物体どうしをこすり合わせたとき、電気の力がはたらきます。

【問題編】力のはたらきと種類

問1 力のはたらきについて、次の（　　　　　　）内にあてはまる語句を答えなさい。
(1) 物体を（　　　　　　）させる［例 棒を曲げる］
(2) 物体を（　　　　　　）［例 荷物を持つ］
(3) 物体の（　　　　　　）を変える［例 飛んできたボールをバットで打つ］

問2 地球が地上の物体を地球の中心へと引っ張る力を、何といいますか。

問3 伸ばしたゴムやばねが、元の形にもどろうとして生じる力を何といいますか。

問4 机の上に物体を置いたとき、机が物体を垂直に押し返そうとする力を何といいますか。

問5 机や床の上の物体を動かそうとするとき、机や床の面と物体面の間にはたらく、動きを妨げようとする力を何といいますか。

問6 磁石のN極とS極は引き合い、同じ極どうしは反発します。このような力を何といいますか。

問7 問6の力は、磁石の距離が小さいほどどうなりますか。

問8 物体どうしをこすり合わせると、＋と－の電気を帯びて、物体が引き合ったり反発することがります。このような力を何といいますか。

まとめ

力の3つのはたらきと、種類を理解しておきましょう。