箱ひげ図の基本的な書き方と読み方に関するまとめと問題です。
箱ひげ図は新しい学習指導要領では中2数学で学習することになります。(新学習指導要領は2021年度からですが、移行措置で2020年度の中2で登場します。)
「箱ひげ図ってどんな図?どう書くの?」「箱ひげ図の読み方は?」という方は、よかったら参考にしてください。
箱ひげ図の書き方
箱ひげ図は最小値、最大値、四分位数を箱と線で表したもので、データのばらつきがわかりやすくなります。
箱の長さが四分位範囲を表しています。箱の長さが大きいほどデータの散らばりが大きいことがわかります。
上の箱ひげ図で箱の縦線がデータを4つに分ける境目を表しています(データの25%ずつが入っているイメージ)。
▼四分位数と四分位範囲についてはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事:四分位数と四分位範囲まとめと問題
箱ひげ図を縦で表すこともあります。
平均値を+や×で書き入れることもあります。
例えば最小値が20、第1四分位数が40、第2四分位数が60、第3四分位数が75、最大値が95だとすると、下のような箱ひげ図を書きます。
箱ひげ図の読み方
下の図は40人の生徒のテストの得点データを、箱ひげ図で表したものです。
箱ひげ図から、最小値が20、第1四分位数が40、第2四分位数が60、第3四分位数が75、最大値が95ということがわかります。
今回のデータは40人分なので、40人の4分の1にあたる10人が、★のエリアにそれぞれ入っていることになります。
80点以上だった人は10人以上いることもわかります。90点以上の人はこの図だけでは何人いたかはわかりませんが、少なくとも1人はいることがわかります。
【問題編】箱ひげ図の書き方と読み方
問1 下のデータは50点満点のテスト20人分の得点を、大きさ順に表したものです。
16 16 18 20 22 25 25 30 30 30 33 36 40 42 43 43 43 45 45 50
上のデータの箱ひげ図は下のア~ウのどれですか。
▼答えを見る問2 下の箱ひげ図は生徒80人のテストの得点データを表したものです。この箱ひげ図から読み取れることは、次のア~ウのどれですか。
ア 80点以上の生徒が30人以上いる。
イ 40点以上の人が40人以上いる。
ウ 30点未満の人は20人より少ない。
まとめ
箱ひげ図は下の図のように、「最小値、最大値、四分位数を箱と線で表したもの」ということをまず理解しておきましょう。
箱の縦線は四分位数を表している
箱の長さは四分位範囲を表している
箱が長いほどデータの散らばりが大きい
縦線の間にデータの数の25%が入っていることも覚えておきましょう。