中学国語「二字熟語の構成」種類と例・問題まとめ

中学国語「二字熟語の構成」種類と例・問題まとめ

中学校や漢検でも扱われる「二字熟語の構成」にはどのような種類があるのか、種類分けの考え方についてまとめました。

熟語がどの種類になるのか、問題を解こうと思ってもわからない、とお悩みの人に役立つ記事となっています。

熟語の構成はコツをつかめば得点しやすい分野です。二字熟語の構成の考え方や例を確認し、問題も解いてみて得意分野にしましょう!

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二字熟語の構成

中学国語「二字熟語の構成」種類と例・問題

二字熟語の構成には以下のような種類があります。

・意味が似た漢字を組み合わせた熟語…寒冷、減少、岩石など

・対になる漢字を組み合わせた熟語…左右、寒暖、開閉など

・上下で修飾・被修飾の関係になる熟語…直線、清流、再会

・下の字が上の字の目的語・補語になる熟語…読書、着席、登山

・上下で主語・述語の関係になる熟語…雷鳴、国営、私立

・上の字が下の字を打ち消している熟語…不滅、未完、無理

それぞれどのような熟語があるのか、熟語の構成の考え方についても見ていきましょう。

▼あの熟語の構成は?早く知りたいという方はコチラ!

参考:二字熟語の構成一覧表(五十音順)

意味が似た漢字を組み合わせた熟語

意味が似ている漢字を組み合わせてできた二字熟語があります。

例えば「寒冷」のそれぞれの漢字は「寒い」「冷たい」と訓読みで読むことができますが、どちらも似たような意味です。

このような熟語の構成である二字熟語は下記のとおり。

  • 安穏(あんのん)
  • 隠匿(いんとく)
  • 隠蔽(いんぺい)
  • 永久(えいきゅう)
  • 恩恵(おんけい)
  • 温暖(おんだん)
  • 絵画(かいが)
  • 学習(がくしゅう)
  • 隔離(かくり)
  • 河川(かせん)
  • 岩石(がんせき)
  • 陥没(かんぼつ)
  • 緩慢(かんまん)
  • 寒冷(かんれい)
  • 奇怪(きかい)
  • 犠牲(ぎせい)
  • 基礎(きそ)
  • 脅威(きょうい)
  • 携帯(けいたい)
  • 堅固(けんご)
  • 減少(げんしょう)
  • 行進(こうしん)
  • 幸福(こうふく)
  • 誤謬(ごびゅう)
  • 娯楽(ごらく)
  • 錯誤(さくご)
  • 山岳(さんがく)
  • 思考(しこう)
  • 邪悪(じゃあく)
  • 赦免(しゃめん)
  • 出発(しゅっぱつ)
  • 辛苦(しんく)
  • 辛酸(しんさん)
  • 柔軟(じゅうなん)
  • 選択(せんたく)
  • 潜伏(せんぷく)
  • 増加(ぞうか)
  • 装飾(そうしょく)
  • 恥辱(ちじょく)
  • 超越(ちょうえつ)
  • 彫刻(ちょうこく)
  • 墜落(ついらく)
  • 停止(ていし)
  • 媒介(ばいかい)
  • 悲哀(ひあい)
  • 比較(ひかく)
  • 扶助(ふじょ)
  • 変換(へんかん)
  • 返還(へんかん)
  • 崩壊(ほうかい)
  • 妨害(ぼうがい)
  • 豊富(ほうふ)
  • 幼稚(ようち)
  • 漏洩(ろうえい)
  • 老衰(ろうすい)

対になる漢字を組み合わせた熟語

意味が対になっている漢字を組み合わせてできた熟語には、例えば左右寒暖などがあります。似た意味の漢字を組み合わせた熟語とともに、比較的わかりやすい熟語の構成でしょう。

このような二字熟語の例は下記の通りです。

  • 哀歓(あいかん)
  • 因果(いんが)
  • 栄枯(えいこ)
  • 往復(おうふく)
  • 開閉(かいへい)
  • 緩急(かんきゅう)
  • 乾湿(かんしつ)
  • 寒暖(かんだん)
  • 吉凶(きっきょう)
  • 起伏(きふく)
  • 及落(きゅうらく)
  • 強弱(きょうじゃく)
  • 虚実(きょじつ)
  • 去就(きょしゅう)
  • 屈伸(くっしん)
  • 苦楽(くらく)
  • 好悪(こうお)
  • 功罪(こうざい)
  • 高低(こうてい)
  • 呼応(こおう)
  • 左右(さゆう)
  • 縦横(じゅうおう)
  • 衆寡(しゅうか)
  • 授受(じゅじゅ)
  • 出没(しゅつぼつ)
  • 首尾(しゅび)
  • 上下(じょうげ)
  • 真偽(しんぎ)
  • 親疎(しんそ)
  • 送迎(そうげい)
  • 粗密(そみつ)
  • 損得(そんとく)
  • 諾否(だくひ)
  • 男女(だんじょ)
  • 抑揚(よくよう)

上下で修飾・被修飾の関係になる熟語

上の字が下の字を修飾(説明)している熟語です。

例えば曲線がこのタイプの熟語にあたります。曲線は上の「曲」の字が下の「字」を修飾しており、ただの線ではなく「曲がっている線」を意味します。

「□○」という二字熟語があるとき、「□な○」「□の○」「□に○する」のような送り仮名をつけられれば、このタイプになります。

このような構成である二字熟語の例は下記のとおりです。(五十音順)

  • 暗示(あんじ)
  • 屋外(おくがい)
  • 屋内(おくない)
  • 温泉(おんせん)
  • 概観(がいかん)
  • 仮定(かてい)
  • 過程(かてい)
  • 奇遇(きぐう)
  • 机上(きじょう)
  • 既成(きせい)
  • 貴賓(きひん  身分の高い客を表す。「賓」は客の意味。)
  • 急逝(きゅうせい)
  • 強風(きょうふう)
  • 曲線(きょくせん)
  • 虚像(きょぞう)
  • 偶発(ぐうはつ)
  • 鶏卵(けいらん)
  • 傑作(けっさく)
  • 厳封(げんぷう)
  • 後退(こうたい)
  • 黒板(こくばん)
  • 互譲(ごじょう)
  • 最悪(さいあく)
  • 再会(さいかい)
  • 最高(さいこう)
  • 実施(じっし 際に行すること。)
  • 俊足(しゅんそく)
  • 上空(じょうくう)
  • 上流(じょうりゅう)
  • 深紅(しんく)
  • 辛勝(しんしょう)
  • 新年(しんねん)
  • 直線(ちょくせん)
  • 直角(ちょっかく)
  • 微笑(びしょう)
  • 頻発(ひんぱつ)
  • 併記(へいき)
  • 猛獣(もうじゅう)
  • 洋画(ようが)
  • 予知(よち)
  • 酪農(らくのう)
  • 廉価(れんか 廉は値段が安いこと。)
  • 和食(わしょく)

下の字が上の字の目的語・補語になる熟語

下の字が上の上の字の目的語・補語になる熟語では、最初の漢字が動詞として使われています。

例えば着席は「席に着く」という意味になり、「着く」は動詞です。送り仮名を補って訓読みをしたときに下⇒上(二字目⇒一字目)と読めればこのタイプです(打ち消しの語は除きます)。

「□○」という二字熟語があるとき、「○を□する」「○に□する」のように送り仮名をつけられれば、このタイプになります。

このような熟語の構成である二字熟語の例は以下のとおりです。

  • 握手(あくしゅ)
  • 越冬(えっとう)
  • 閲兵(えっぺい 整列した軍隊を国家の元首や司令官が見回ることを指す。)
  • 懐疑(かいぎ 「懐」はいだく、思うの意味がある。)
  • 開門(かいもん)
  • 加熱(かねつ)
  • 観劇(かんげき)
  • 求人(きゅうじん)
  • 享楽(きょうらく 「享」は身に受けることを意味する。)
  • 在宅(ざいたく)
  • 止血(しけつ)
  • 修業(しゅうぎょう)
  • 殉難(じゅんなん 国や宗教などの理由で身を犠牲にすること。)
  • 叙勲(じょくん)
  • 除湿(じょしつ)
  • 洗顔(せんがん)
  • 潜水(せんすい)
  • 造幣()
  • 遭難(そうなん)
  • 脱帽(だつぼう)
  • 徹夜(てつや)
  • 登校(とうこう)
  • 読書(どくしょ)
  • 渡米(とべい)
  • 忍苦(にんく)
  • 避難(ひなん)
  • 閉店(へいてん)

上下で主語・述語の関係になる熟語

上の字が主語、下の字が述語になっているものです。

日没なら日が没する=沈むことを意味し、一字目の漢字が主語、二字目の漢字が述語になっています。

「□○」という二字熟語があるとき、「□が○する」「□が○だ」のように送り仮名をつけられれば、このタイプになります。

このような構成の熟語は下記のとおり、それほど多くありません。

  • 円高(えんだか)
  • 円安(えんやす)
  • 官営(かんえい)
  • 官製(かんせい)
  • 県立(けんりつ)
  • 国営(こくえい)
  • 国立(こくりつ)
  • 骨折(こっせつ)
  • 私立(しりつ)
  • 市立(しりつ)
  • 地震(じしん)
  • 神授(しんじゅ)
  • 人造(じんぞう)
  • 頭痛(ずつう)
  • 天授(てんじゅ)
  • 都立(とりつ)
  • 日没(にちぼつ)
  • 日照(にっしょう)
  • 年少(ねんしょう)
  • 年長(ねんちょう)
  • 腹痛(ふくつう)
  • 雷鳴(らいめい)

上の字が下の字を打ち消している熟語

無、不、非、未、否などの打ち消しの語が最初に使われている熟語です。打ち消しに使われる語は限られているので、他の服語の構成と区別しやすいです。

無で始まる熟語

  • 無益(むえき)
  • 無休(むきゅう)
  • 無限(むげん)
  • 無効(むこう)
  • 無罪(むざい)
  • 無償(むしょう)
  • 無粋(ぶすい)
  • 無理(むり)
  • 無類(むるい)

不で始まる熟語

  • 不安(ふあん)
  • 不穏(ふおん)
  • 不遇(ふぐう)
  • 不肖(ふしょう)
  • 不詳(ふしょう)
  • 不審(ふしん)
  • 不明(ふめい)
  • 不利(ふり)
  • 不惑(ふわく)

未で始まる熟語

  • 未開(みかい)
  • 未刊(みかん)
  • 未完(みかん)
  • 未婚(みこん)
  • 未熟(みじゅく)
  • 未然(みぜん)
  • 未定(みてい)
  • 未満(みまん)
  • 未明(みめい)
  • 未来(みらい)

非で始まる熟語

  • 非常(ひじょう)
  • 非情(ひじょう)
  • 非行(ひこう)
  • 非道(ひどう)
  • 非凡(ひぼん)
  • 非力(ひりき)

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【問題編】二字熟語の構成を考える!

中学国語「二字熟語の構成」種類と例・問題

問 次の(1)~(10)の熟語の構成は、ア~カのどの熟語の構成と同じか、記号で答えましょう。(答えは▶をクリック)

(1) 観劇 (2) 洋食 (3) 悲哀 (4) 否決 (5) 功罪 (6) 過程 (7) 日没 (8) 潜水 (9) 非常 (10) 辛苦 (11) 忍苦 (12) 深紅

ア 雷鳴 イ 開閉 ウ 読書 エ 無理 オ 岩石 カ 再会

▶答え

 

まとめ

熟語の構成について説明してきましたがいかがでしたか?

熟語の構成 分類(二字熟語)

  1. 意味が似た漢字を組み合わせた熟語(例 岩石)
  2. 対になる漢字を組み合わせた熟語(例 寒暖)
  3. 上の字が下の字を打ち消している熟語(例 未定)
  4. 上下で修飾・被修飾の関係になる熟語(例 清流)
  5. 下の字が上の字の目的語・補語になる熟語(例 読書)
  6. 上下で主語・述語の関係になる熟語(例 雷鳴)

二字熟語の場合、ほとんどの人が1~3のタイプは見分けやすいようです。4~6が厄介ですが、ひらがなを補って上から下に読めるのは4と6のタイプです。(清流⇒清らかな流れ、雷鳴⇒雷が鳴る、のように)2つの漢字の間に主語の「~が」を補うことができれば6のタイプです。

5は漢字を下から上に読めるタイプです。(読書⇒書物を読む、のように)

熟語の例も参考にして、二字熟語の構成をマスターしてくださいね。

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