【中学・高校入試】体の一部を使う慣用句まとめと問題

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中学入試や中学生の定期テスト、高校入試でもよく出題される、体の一部を使った慣用句のまとめと問題です。

体のパーツごとに慣用句一覧をまとめ、混合問題もあるので覚えているかチェックすることができます。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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体の一部を使う慣用句一覧

頭、顔、目、鼻、耳、首、腕、手、足など、体の一部を使った慣用句の一覧です。

頭を使った慣用句

慣用句 意味
頭が上がらない 自分より相手の方がすぐれていて、対等ではない様子。

(例)〇〇さんはいつもだれよりも早く来て掃除をしている。頭が上がらないよ。

頭を冷やす 冷静になること。

顔を使った慣用句

慣用句 意味
大きな顔をする えらそうな態度をすること。
顔から火が出る 恥ずかしい思いをして顔が真っ赤になること。
顔をつぶす 世話になった人の名誉を傷つけ、恥をかかせること。
顔が広い 知り合いが多いこと。
顔が利(き)く 信用や力があるので、便宜を図ってもらえること。
顔に泥を塗る 相手の名誉を傷つけ、恥をかかせること。

(例)「よくも顔に泥を塗るようなことをしてくれたな。」

面(つら)の皮が厚い 図々しい、厚かましいこと。 ※ 面(つら)は顔の乱暴な言い方

目に関する慣用句

慣用句 意味
大目に見る 人の失敗を責めず、許してあげること。
白い目で見る 冷たい目で見ること。
長い目で見る 温かく気長に見守ること。
目が利く ものの価値がわかること。
目が肥(こ)える 良いものを見る機会が多く、ものを見る力が高いこと。
目が高い 良いものを見分ける力があること。(例)「お奉行様、さすがお目が高い。」
目がない ①非常に好きであること。(例)隆一君は甘いものに目がない。
②価値を判断できる力がないこと。(例)彼は人を見る目がない。
目頭が熱くなる 感動して涙が出そうな様子。
目からうろこが落ちる 何かきっかけがあって、物事が分かるようになること。
目もくれない 全く関心がないこと。(例)彼女はぼくに目もくれず、通り過ぎて行った。
目を盗む 人に見つからないようにすること。(例)母の目を盗んではこっそりおやつを食べていた。
目から鼻へぬける ものごとの判断や理解が早いこと。
目と鼻の先 とても近い場所にあること。
目に余る あまりにひどくて、見過ごすことができないこと。
目の色を変える 何かに夢中になったり、怒ったり、驚いたりして、目つきが変わること。
血眼(ちまなこ)になる 必死になること。

鼻に関する慣用句

慣用句 意味
鼻が高い 誇りに思っている様子。(例)真矢君が大活躍していて、先生も鼻が高いよ。
鼻であしらう 相手に冷たい対応をすること。
鼻で笑う 相手を見下してあざけること。
鼻にかける 自慢すること。
鼻につく うっとうしくていやになること。
鼻を明かす 相手を出し抜いて驚かせること。
鼻を折る 得意がっている人の心をくじいて、恥をかかせること。

口に関する慣用句

慣用句 意味
口が重い 口数が少ないこと。
口が軽い すぐ秘密を話してしまうこと。
口が減らない 口が達者で、あれこれへりくつを言うこと。
口をはさむ 話に割り込むこと。
口を割る 白状すること。

首に関する慣用句

慣用句 意味
首が回らない 借金やお金がなくて、やりくりできないこと。
首をつっこむ 関心や興味をもって、関わること。
首を長くする 待ちきれない様子。
のどから手が出る 欲しくてたまらない様子。

腕に関する慣用句

慣用句 意味
腕が上がる 上手になること。
腕が鳴る 力を発揮したくてじっとしていられない様子。
腕を磨く 技術や能力を上げるため訓練すること。
腕をふるう 技術や能力を存分に人に見せること。

耳に関する慣用句

慣用句 意味
耳が痛い 自分の欠点や過ちを指摘されてつらいこと。
耳が早い うわさをすばやく聞きつけること。
耳にする 話やうわさを聞くこと。
耳にたこができる 何度も同じ話を聞かされ、聞きあきること。
耳を貸す 人の言うことを聞くこと。人の相談にのってあげること。(例)宿題は早く終わらせるよう言ったのに、ちっとも耳を貸そうとしない。
耳をすます 注意して聞くこと。
寝耳(ねみみ)に水 思いがけない知らせに驚くこと。

手に関する慣用句

慣用句 意味
手があく ひまができること。
手がかかる 世話が焼けること。手があくひまができること。
手がつけられない どうすることもできないこと。
手が出ない 自分の力ではとりかかることができないこと。(例)あんな高価な時計、手が出ないよ。
手に汗握る 興奮や緊張で熱中している様子。
手に余る 自分の力では扱いきれないこと。
手に負えない 自分の力では扱いきれないこと。(例)真矢君はやんちゃで手に負えない。
手につかない 他のことに心が奪われ、集中できないこと。
手を借りる 手伝ってもらうこと。
手を切る 関係を切ること。
手を組む 仲間になること。
手をこまねく 何もしないで見ていること。
手を引く 関わっていたことから、撤退すること。
手を広げる 事業の規模を広げること。
手を焼く どう扱ったらいいかわからず、手こずること。
手をゆるめる それまで厳しくやっていたことを、手加減すること。
手も足も出ない 自分の力ではどうしようもできないこと。
爪に火をともす 極端に倹約した、または貧乏な生活を送ること。けちなこと。

胸に関する慣用句

慣用句 意味
胸がすく 心のつかえがなくなり、晴れやかになること。
胸を貸す 実力のある人が下の者の練習相手になること。
胸をなでおろす 心配事が解決し、安心すること。

腹に関する慣用句

慣用句 意味
腹が黒い 悪事をはたらくような性質であること。
腹が立つ 怒っていること。
腹を探る それとなく相手の心を探ること。
腹を割る 本心をさらけ出すこと。(例) 腹を割って話す。
へそを曲げる 機嫌を損ねること。
ほぞをかむ 悔しがること。※ ほぞはへそのこと。

腰に関する慣用句

慣用句 意味
腰が重い なかなか物事にとりかかろうとしないこと。
腰が低い 他人に対してへりくだる、愛想がよい様子。
腰を折る 話やケンカを途中で妨げること。(例) 話の腰を折る
尻馬に乗る よく考えずに軽はずみなことをすること、人に続いてまねをすること。
尻に火がつく 物事が身近にさし迫り、追い詰められた状態になること。

足に関する慣用句

慣用句 意味
足が出る 予算を超えて、赤字になること。
足が棒になる 歩き回って足が疲れ切ってしまうこと。
足がつく 悪事がばれるきっかけとなること。
足元を見る 人の弱みにつけこむこと。
足を洗う 悪事や悪い仕事を辞めて、まっとうな生活を送ること。
二の足をふむ ためらいがあり、なかなか物事を進めることができない様子。

【問題編】体の一部を使う慣用句

次の(   )内に体の一部を入れて、慣用句を完成させましょう。

問1 (   )が広い[知り合いが多いこと]
→答え

問2 (   )にかける[自慢すること]

→答え

問3 (   )であしらう[相手に冷たい対応をすること]

→答え

問4 (   )が上がらない[自分より相手の方がすぐれていて、対等ではない様子]

→答え

問5(   )もくれない[全く関心がないこと]

→答え

問6(   )の皮が厚い[図々しいこと]

→答え

問7 (   )をはさむ[話に割り込むこと]

→答え

問8 (   )から手が出る[欲しくてたまらない様子]

→答え

問9 (   )と(   )の先 [とても近い場所にあること]

→答え

問10(   )が利く[信用や力があり、便宜を図ってもらえること]

→答え

問11  借金で(   )が回らない。
→答え

問12  なかなか犯人が(   )を割らない。

→答え

問13 甘いものに(   )がない。[とても好きだということ]

→答え

問14 彼女に食べさせるため、料理の(   )をふるった。

→答え

問15 彼の話し方は(   )につく。

→答え

問16 またその話?もう(   )にたこができたよ。

→答え

問17 (   )を長くして待っています。

→答え

問18 先生のお話、(   )からうろこが落ちるようでした。

→答え

問19 あの2人が結婚するなんては寝(   )に水だった。

→答え

問20 彼らとはもう(   )を切りたい。

→答え

問21 あの男はどうも怪しい。(   )が黒いに違いない。

→答え

問22  話の(   )を折らないでくれ。

→答え

問23 (   )馬に乗ってしまい、後悔している。

→答え

問24 交通費が意外にかかり、(   )が出た。

→答え

問25  彼は悪いことから(   )を洗った。

→答え

問26  高すぎて(   )が出ない。

→答え

問27 彼の乱暴なやり方は(   )に余る。

→答え

問28 (   )に火をともすような生活だった。

→答え

問29 (   )を割って話そうじゃないか。

→答え

問30 やつの(   )を明かしてやりたい。

→答え
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