高校英語 5文型の例文・見分け方まとめと問題

  • 2018.11.27
  • 英語
高校英語 5文型の例文・見分け方まとめと問題

今回は基本の5文型、各文型の例文と見分け方についてまとめました。

文の要素とは何か、5文型の違いと例文について、第1文型と第2文型、第2文型と第3文型、第1文型と第3文型、第4文型と第5文型の違いと見分け方のポイント、第4文型から第3文型の書き換えなどを見ていきます。

確認問題で文型の違いが理解できたか確認してみましょう。

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5文型の考え方と例文

英語には文の要素の組み合わせが異なる、基本の文型が5つあります。

文の要素とは

文型に関わる文の要素には、主語 (S)、動詞 (V)、補語 (C)、目的語 (O)があります。

主語(Subject)「~が」「~は」に当たる部分(名詞、二語以上・不定詞・動名詞など)

動詞 (Verb)「~する」「~だ」に当たる部分(動詞)

補語 (Complement)「~だ」の「~」に当たる部分(名詞、形容詞)、主語や目的語を説明

目的語 (Object)「~に」「~を」に当たる部分(名詞)、動詞を修飾

文型に直接関係のなり修飾語(M)もあります。

修飾語(Modifier)文の要素や文全体を修飾する部分(前置詞+名詞、副詞、時、場所を表す語句※など)

※ 動詞に直接かかる場合は目的語扱いになるなど、例外もあります。

第1文型(SV)

第1文型は「主語 (S)+動詞 (V)」の文型です。動詞には(完全)自動詞、be動詞が使われます。

例文

・He lay on the sofa.[S=He, V=lay](彼はソファーに横たわった。)

・There is a cat under the table.[S=a cat, V=is](テーブルの下に猫が一匹いる。)

第2文型(SVC)

第2文型は「主語 (S)+動詞 (V)+補語 (C)」の文型で、S=C の関係が成り立ちます。動詞には be動詞や become, get, look, turn, keep などの(不完全)自動詞が使われます。

例文

・He is a music teacher.[S=He, V=is, C=a music teacher](彼は音楽の先生です。)

・He got sick.[S=He, V=got, C=sick](彼は病気になった。)

・I turned 20 years old.[S=I, V=turned, C=20 years old](私は20歳になりました。)

第3文型(SVO)

第3文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)」の文型です。動詞には目的語をとる(完全)他動詞が使われます。

例文

・He has plenty of money.[S=He, V=has, O=plenty of money](彼は十分なお金がある。)

・I helped him with his assignment.[S=I, V=help, O=him](私は彼の課題を手伝った。)

第4文型(SVOO)

第4文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)+目的語 (O)」の文型です。目的語は間接目的語 (IO) 、直接目的語(DO)の順になります。(間接目的語は人、直接目的語は物になることが多いです。)

例文

・My father showed me the picture.[S=My father, V=showed, IO=me, DO=the picture](私の父が私にその写真を見せてくれました。)

・I gave her an engagement ring.[S=I, V=gave, IO=her, DO=an engagement ring](私は彼女に婚約指輪をあげました。)

第5文型(SVOC)

第5文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)+補語 (C)」の文型です。目的語 (O) =補語 (C) の関係があります。

例文

・We call him Toshi.[S=We, V=call, O=him, C=Toshi](私たちは彼をトシと呼びます。)

・The news made me happy.[S=The news, V=made, O=me, C=happy](その知らせは私をうれしくしま9した。)

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5文型の見分け方

高校英語文法 5文型の例文・見分け方・問題

異なる文型の例文を比べながら、文型の見分け方を確認していきます。

第1文型と第2文型の違い

下の3つの文を見比べてみましょう。

1. The boy stands by the door.(その少年はドアに立っている。)

2. The boy is Ken.(その少年はケンです。)

3. The boy standing by the door is Ken.(ドアのところに立っているその少年がケンです。)

1の文は主語、動詞のあと、前置詞 by で始まる修飾語になっています。[S=The boy, V=stands (M=by the door)]これは第1文型です。

第1、第2文型の区別は、動詞の前後で判断します。第2文型ならS=Cの関係が成り立ちます。

1の文は「The boy≠by the door」ですが、前置詞 by で始まる修飾語になっています。[S=The boy, V=stands (M=by the door)]これは第1文型(SV)です。

2・3の文は「The boy (standing by the door)=Ken」になっているので、第2文型(SVC)と考えられます。

第2文型と第3文型の違い

第2文型と第3文型の違いも動詞の前後を見て、S=Cの関係が成り立つかどうかで見分けることができます。

1. I got sick.(私は病気になった。)

2. I got a fever.(私は熱を出した。)

1の文は「I=sick」で第2文型(SVC)になります。2の文は「I≠a sip」であり、a sip は動詞を修飾しているので第3文型(SVO)です。

第1文型と第3文型の違い

第1文型と第3文型では、動詞が完全自動詞か他動詞か、目的語があるかどうかで見分けることができます。

1. He lay on the sofa.(彼はソファーに横たわりました。)

2. He laid himself on the sofa.(彼はソファーに体を横たえました。)

1の文は目的語不要な完全自動詞「lay(lie[横たわる]の過去形)」が使われているので、第1文型(SV)になります。2の文は他動詞の「laid(lay[横たえる]の過去形)」が使われているので、第3文型(SVO)になります。

lie(横になる)過去形 lay/過去分詞 lain

lay(~を横たえる)過去形 laid/過去分詞 laid

第4文型と第5文型の違い

第4文型、第5文型は修飾語句(M)を除けば4つの文の要素から成り立ちます。動詞の後の2つの要素が=の関係になっているか(C=Oの関係が成り立つか)で第5文型かどうかが見分けられます。

1. My mother made me a doll. (母が私に人形を作ってくれました。)

2. My mother made me happy. (母が私を幸せにしました。)

3. My mother made me what I am today.(母が今日の自分に育ててくれました。)

1の文は「me≠a doll」で me と a doll どちらの要素も動詞を修飾しているので第4文型(SVOO)です。さらに第4文型である1の文は、第3文型に書き換え可能です(My mother made a doll for me. )。

2の文は「me=happy」、3の文は「me=what I am today」の関係が成り立つので第5文型(SVOC)です。語順を変えて第3文型にすることはできません。

第3文型と第4文型の書き換え

高校英語文法 5文型の例文・見分け方・問題

第4文型は第3文型に書き換えが可能です。

主語+動詞+間接目的語+直接目的語(第4文型)

主語+動詞+直接目的語+<to/ for>間接目的語(第3文型)

間接目的語は人、直接目的語は物のことが多いです、間接目的語を後回しにする場合、つまり第3文型にするときは、to や for の前置詞が必要となります。

to を使う動詞give, teach, tell, show, lend など相手がいること前提の動詞

for を使う動詞buy, cook, make, sing, call(人のために~を呼ぶ)

※singはtoを使うこともあります。

書き換えの例

・He showed me the picture.

= He showed the picture to me.

・I cooked my brother breakfast.

= I cooked breakfast for my brother.

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【問題編】5文型の見分け方・書き換え

高校英語文法 5文型の例文・見分け方・問題

問1 次の英文は第1文型~第5文型のどれになるか、答えましょう。(答えは▶をクリック)

(1) There were a lot of people in the park today.

▶答え

(2) He laid himself on the sofa.

▶答え

(3) He lay on the sofa.

▶答え

(4) My mother made a doll.

▶答え

(5) My mother made me a doll.

▶答え

(6) My mother made me happy.

▶答え

(7) I called him a taxi.

▶答え

(8) I called him George.

▶答え

問2 次の英文と同じ意味になるように、(      )内に適切な英語を入れましょう。(答えは▶をクリック)

(1) My father showed me the picture.

= My father showed the picture(      )me .

▼答え

(2) He bought me a new watch.

= He bought a new watch(      )me.

▼答え

(3) Could you call me a taxi?

=  Could you call a taxi(      )me ?

▼答え

まとめ

5文型の見分け方を例文とともに確認してきました。各基本文型のポイントを以下にまとめました。

・第1文型は「主語 (S)+動詞 (V)」

→ 動詞は完全自動詞、be動詞

・第2文型は「主語 (S)+動詞 (V)+補語 (C)」

→ S=C の関係、動詞はbe動詞・不完全自動詞(keep, get, turn, lookなど)

・第3文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)」

→ 動詞は完全他動詞

・第4文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)+目的語 (O)」

→ 第3文型に書き換え可能

・第5文型は「主語 (S)+動詞 (V)+目的語 (O)+補語 (C)」

→ O = C の関係