高校英語 助動詞 can / could の使い方まとめと問題

  • 2018.10.27
  • 英語
高校英語 助動詞 can / could の使い方まとめと問題

助動詞 can / could の意味、使い方について学習します。

can には可能・能力、可能性、否定の推量、強い疑い、許可、依頼などがあり、can の過去形 could は能力の過去、推量以外にも、丁寧な許可、依頼の意味でも使われます。また can / could を使ったさまざまな慣用表現もあります。

can / could の使い方を確認、問題にもチャレンジしてみましょう。

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助動詞 can の意味・使い方・例文

助動詞 can は 可能・能力、可能性、否定の推量、強い疑い、許可、依頼などの意味を表すことがあります。

  • 基本形「can + 動詞の原形
  • 否定文「cannot + 動詞の原形」/短縮形「can‘t + 動詞の原形
  • 疑問文「Can + 主語 + 動詞の原形 ~?

助動詞 can の用法1. 可能・能力

助動詞 can は、可能・能力(~できる)を表すときに使われます。(= be able to)

  • He can play not only the bass , but also the guitar.(彼はベースだけでなく、ギターも弾ける。)
  • Can you stand on your head?(逆立ちできる?)

助動詞 can の用法2. 可能性

助動詞 can は可能性(~することがありえる)を表すことがあります。

  • Anyone can make a mistake.(誰でも間違いをする可能性があります。)

助動詞 can の用法3. 否定の推量

助動詞 can は否定文で否定の推量(~するはずがない)を表すことがあります。【cannot[can’t] + have + 過去分詞】で「~したはずがない」と過去の否定推量を表します。

  • He cannot be the criminal.(彼が犯罪者であるはずがない。)
  • She cannot have told a lie.(彼女が嘘を言ったはずがない。)

助動詞 can の用法4. 疑問文で不信・強い疑い

助動詞 can は疑問文で不信・強い疑い(~であるはずがあろうか)を表すことがあります。

  • Can it be the best way?(それが一番いいやり方なのだろうか。)

助動詞 can の用法5. 許可

助動詞 can は許可(~してよい)を表すことがあります。

  • You can use this room anytime.(この部屋はいつでも使ってよいですよ。)
  • Can I borrow your pen?(ペンを借りてもいいですか。)

助動詞 can の用法6. 依頼

助動詞 can は Can you ~?の形で相手への依頼(~してくれませんか)を表すことがあります。

  • Can you help me with my homework?(宿題を手伝ってくれる?)
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助動詞 could の意味・使い方・例文

助動詞 could は can の過去形です。過去の能力、可能性、推量、丁寧な許可・依頼などの意味で使われます。

  • 基本形「could + 動詞の原形
  • 否定文「could not + 動詞の原形」/短縮形「couldn‘t + 動詞の原形
  • 疑問文「Could + 主語 + 動詞の原形 ~?

助動詞 could の用法1. 過去の能力

助動詞 could は、過去の能力(~できた)を表すことがあります。

  • He could hear the sound.(彼はその音が聞こえた。)
  • He thought nobody could answer the question.(彼はその質問に誰も答えられないと思った。)

※ 「時間通りに到着できた」ような、その場限りの可能の意味ではcould は使えません(否定文はOK)。

助動詞 could の用法2. 可能性・推量

助動詞 could は可能性・推量(~かもしれない)を表すことがあります。【could + have + 過去分詞】の形で「~したかもしれない」と過去の推量を表せます。否定だと「~するはずがない」の意味になります。

  • I could be wrong.(私は間違っているのかも。)
  • He couldn’t have done such a thing.(彼がそんなことしたはずがない。※)

※【cannot[can’t] + have + 過去分詞】と同じ訳し方になります。

助動詞 could の用法3. 仮定法

助動詞 could は現在の能力・可能の仮定(…なら~できるだろう)を表すことがあります(仮定法)。【could + have + 過去分詞】の形で「~できただろうに」と過去の仮定を表せます。

  • If I were rich, I could a new car.(お金持ちなら新車を買えるのに。)
  • I wish I could have been there.(そこに行けたら良かったのに。)

助動詞 could の用法4. 丁寧な許可・依頼

Could I ~?で丁寧な許可(~してもよいでしょうか。)、Could you?で丁寧な依頼(~していただけますか。)を表します。いずれも can を使うより丁寧な言い回しになります。

  • Could I use this pen?(このペンを使ってもよろしいでしょうか。)
  • Could you reply to this email?(このメールに返信していただけますか。)

他にも丁寧な提案、許可などの意味でも使われます。

助動詞 can, could を使った慣用表現

can/could not help ~ing(~せざるをえない/~せざるをえなかった)

(例)I can’t help loving you.(あなたを愛さずにはいられない。)

can/could not help but + 動詞の原形(~せざるをえない/~せざるをえなかった)

(例)I can’t help but love you.(あなたを愛さずにはいられない。)

cannot 動詞の原形 too(いくら~してもしすぎることはない)

(例) You cannot study too much.(いくら勉強しすぎてもしすぎることはありません。)

can/could do nothing but(~するより他はない/なかった)

(例) We could do nothing but return home.(私たちは家に帰るしか他はなかった。)

会話表現では (It) couldn’t be better.(最高だよ。)などもよく聞かれます。

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【問題編】助動詞 can / could の使い方・慣用表現

問1 次の英文を日本語に直しなさい。

(1) Anyone can make a mistake.

答えを確認

(2) What he said cannot be true.

答えを確認

(3) He could hear the sound.

答えを確認

(4) Could you reply to this email?

答えを確認

(5) When you drive a car, you can’t be too careful.

答えを確認

問2 次の日本語の文に合うように、(      )内に適切な英語を入れなさい。

(1) このメールに返信していただけますか。

(      )(      )reply to this email?

答えを確認

(2) 彼女が嘘を言ったはずがない。

She(      )(      )(      )a lie.

答えを確認

(3) 私は笑わずにはいられなかった。

I (      )(      )laughing.

= I (      )(      )(      )laugh.

答えを確認

(4) 私たちは家に帰るしか他はなかった。

We(      )(      )(      )(      )return home.

答えを確認

まとめ

助動詞 can, could の意味・使い方や、慣用表現について学習してきました。

can, could は可能や可能性、許可以外にも、推量(特に否定)、仮定法、また慣用表現でもよく使われています。いろいろな can, could の用法を覚えておきましょう。

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