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塾の正社員はきつい?経験者が語る塾のお仕事事情

塾の仕事

 
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筆者は2つの個別指導塾で正社員として働いていた経験がありますが、正直「きつい」と感じたこともありました。仕事内容というより拘束時間が長いところが特にきついかなと・・・。もちろんやりがいもありましたが。

この記事では塾の正社員は本当にきつい仕事なのか、筆者の塾講師時代の経験談など、あれこれまとめています。※「個別指導塾」での経験談となります、ご了承ください。

これから塾の正社員として働きたいと考えている方、またすでに塾の正社員をしているけれど同じ業界の正社員ってどんな感じなんだろうと気になる方も、よかったら参考にしてください。

執筆者:まいにちマナブ
元個別指導塾講師。20年以上中学生や中学受験生を中心に指導、教室長、塾長の経験もあり。保護者の方と多数面談も行ってきました。2018年より当サイトの運営を開始。

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塾の正社員は「きつい」と言われている

X界隈でも塾の正社員はきついと言われています。

ノルマがあること、夜遅いことが指摘されていました。

筆者の場合、確かにその通りでした。特に夜は遅く、終電で帰るのは当たり前でした。朝型の人にはあまり向いていない仕事です。

ただし塾によってはノルマの厳しさや帰りの時間は異なりますので、これから塾に入りたいという人は事前にそのあたりを確認した方が良いかと思います。(面接でも聞いてみたり。)

とある塾正社員の1日のスケジュール

個別指導塾で教室長をしていたときの1日はこのような感じでした。

塾の正社員1日の仕事スケジュール

通常営業のときは何事もなければそこまできつい仕事ではありません。塾にもよりますが、正直そこまで高い仕事のスキルもいりません(※)。(3か国語話せるとかプログラミングに強いとかは強みになるかもしれませんが。)
※高い学歴や教えられる科目が多いことが必要かは塾によります。

ただ通常業務時間外で会議が入るとき、ポスティング業務で日曜に出ないといけないとき、講習会前や入塾シーズンで面談が多いとき、講習会の準備時期(一人ひとりの生徒にテキスト・スケジュール作成)、電話が鳴りっぱなしのとき・・・などは正直きついと感じることがありました。

理想の1日

14:00 出社・清掃

14:30 事務・面談・授業準備

16:30 講師ミーティング・授業

21:30 授業終了・講師ミーティング

22:00 業務報告・片付け

22:30 帰宅

忙しい1日

13:00 出社・清掃

13:30 面談・事務・授業準備

14:30 面談・事務・授業準備

15:30 面談・事務・授業準備

16:30 講師ミーティング・授業

21:30 授業終了・講師ミーティング

22:00 業務報告・片付け

22:30 移動後ミーティング(他教室に行くこともあります。)

25:00 帰宅

終電で電車が止まり困ったこともありました。タクシー代は出してもらえたので良かったです。

講習会の1日

9:00 出社・清掃・授業準備

9:30 講師ミーティング

10:00 授業

12:00 事務・昼食

13:00 授業

21:30 授業終了・講師ミーティング

22:00 業務報告・片付け

22:30 帰宅

スキマ時間に適度に休憩はとっています。

塾の正社員をしていてきついと感じたこと

塾の正社員をしていたとき「きつい」と感じたことをあげていきます。

朝早い&夜遅い

午前や深夜にミーティングが入るときは少しきつかったです。塾の先生は夜型なので朝早いといっても10時集合とかになるのですが。(普段は10時や12時起きの先生方も多いのできつそうでした。)教室移動が面倒でしたが今ならZOOMで済ませられそう。

授業時の電話対応

筆者のいた塾は正社員も授業をするスタイルでした。(生徒数が多い時間帯はなるべく授業を入れないようにしましたが。)事務の方がいるときは良いのですが、そうでない場合は授業中でも自分が電話を受けないといけません。さらに授業終了が近づくと各講師の授業報告書にサインしなければならず、バタバタしていました。

塾によっては忙しいときは本部に転送でOKだったので、そういうときは楽でした。

講習会の時期

塾や時期により異なりましたが、講習会は午前からスタートすることがあり授業時間が長く、いつもより早い時間に教室を開ける必要がありました。なるべく効率的に業務を終えられるようにはしましたが、体力を消耗しました。

テスト・入試対策の時期は休みがとれない

定期テストや入試本番が近づくと、日曜日も勉強会をすることがあります。短いと3、4時間、長いと8時間ほど。日曜の勉強会は必ずしも強制ではないのですが、他塾より良いサービスをしないと集客にも影響するということでやっていました。生徒の学校がばらけているとテスト対策をやる日曜が増えて休みもとりづらくなっていました。

売上・ノルマのプレッシャー

売上、ノルマの達成状況がそのまま年収にも響きます。会議でも自分の教室の生徒数や売上が全社員に見られるのでプレッシャーは大きいです。

売上のために生徒・保護者のケアをしつつ講習会の参加を促進したりポスティング業務やDMなど、時間を削っていろいろな対策を行いました。

筆者のいた塾ではやっていませんでしたが、他塾ではチラシ配りもしているようですね。

その他にも塾の正社員が「きつい」と言われる理由

ここまでは筆者の個人的なきついと感じたことをあげてきましたが、その他にも塾の正社員が「きつい」と言われる理由もあげてみました。

収入は高くない(塾や経験などで異なる)

塾の正社員(教室長候補など)は塾や経験により異なりますが、決して高収入の部類ではありません。都内でも初任給は20万円台からと予想されます。

東京都内の塾正社員 月給一例(参考:Indeed)

  • 明光義塾の副教室長 月給 28.5万円~45.0万円
  • 進学教室SAPIX小学部 月給247,900円
  • 佐鳴予備校 月給24万円~40万円
  • ITTO個別指導学院 月給25.1万円~44.0万円
  • 受験Dr. 月給25万円~80万円

※上記金額は2024年7月1日にIndeedにて確認したものです。教室・校舎により料金が異なる場合があります。

仕事が忙しい(休みがとりにくい)割に同期の収入と比べるときつい・・・と感じるかもしれません。

経験を重ねたり教室の売り上げが良く会社に貢献できれば給与も上がるかと。転職の場合は交渉次第でしょうか。

筆者は転職したとき面接で年収の希望を伝えました。

クレーム対応がある

塾もお客様商売なので日々いろいろなクレームがあります。

特に筆者の場合は個別指導塾ということもあってか、「先生が合わない」というクレームも結構ありました。あとは「成績が上がらない」・・・これは退会の原因になりますので、早めに手を打たないといけませんが。

お客様とはいえかなり失礼なお電話をいただくこともありました

性格上筆者はクレーム対応はそれほど苦ではなかった(尾を引かなかった)のですが、人によってはかなりキツイと感じるでしょう。というかクレームでへこんでいる先生もちらほら見かけられました。

塾の正社員はやりがいもある

記事のテーマ上マイナス面ばかりあげてきましたが、最後に塾の正社員の良い面もお伝えしておきます。

感謝の言葉をいただける

塾の正社員以外にアルバイトや契約社員で他のお仕事をした経験がありますが、塾の先生ほど感謝の言葉をもらえる仕事はなかったなと感じています。

授業が終わると生徒から「ありがとうございました」

わからないことを教えると「ありがとうございました」

テスト対策用にプリントを渡したら「ありがとうございます」

保護者の方から「いつもありがとうございます」

合格できて「ありがとうございました」

感謝のお手紙やメールもたくさんもらいました。

毎日「ありがとう」とたくさん言われるなんて、幸せな仕事だと思います。

生徒の成績UP、合格は本当にうれしい

生徒や保護者からうれしそうに「テストの点数が上がった」「合格した」という報告をもらったときは、本当に自分ごとのようにうれしかったです。

結果を出せば評価される

塾の給与体系にもよりますが、生徒・保護者から評判が良く、良い売上をあげられれば早い時期から年俸アップも可能です。

営業力もつけられるので将来転職したり独立したときにも役立ちます。

まとめ

塾のお仕事事情について、経験談を中心に見てきました。

「それほどきつい仕事でもなさそう」と感じた方もいるかもしれません。筆者も夜遅いのがきついというのがメインで、あとは今振り返ってみてもそうでもなかったかなという印象です。

月給(年収)も最低ラインを見ると低いですが、結果次第で上げていくことも可能です。塾に寄っては高い年収も可能。事前にリサーチしてから納得のいく塾で働ければ、きつさより「やりがい」を強く感じて働くことができます。

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