中学公民 裁判所のしくみまとめと問題

中学公民 裁判所のしくみまとめと問題

今回は裁判所のしくみに関するまとめと問題です。

司法と司法権、裁判官の身分保障、裁判と裁判所の種類、最高裁判所と下級裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所)の特徴、三審制のしくみ、裁判員制度などについて確認していきます。

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裁判所と司法権

中学公民 裁判所のしくみと仕事まとめと問題

裁判所には司法権があります。司法や司法権の独立について確認します。

司法とは

司法とは法にもとづいて争い事を解決することです。憲法で裁判所に司法権があるとされています。

司法権の独立

・裁判所は他の国家機関(国会や内閣など)から独立している

・裁判官は自分の良心に従い、憲法と法律にのみ拘束され、独立して公正に裁判を行う

1891年に来日したロシア皇太子が襲われるという大津事件がありました。このときの裁判では政府が当時の最高裁判所である大審院に犯人を死刑にするよう要請しましたが、当時の大審院院長である児島惟謙はこれをしりぞけ、無期懲役の判決を下しました。(この事件が条約改正にもつながりました。)

参考:中学歴史 明治時代「条約改正と韓国併合」まとめと問題

裁判官の身分保障

裁判官は心身の故障で職務が続けられない場合や、弾劾裁判や国民審査による罷免以外でやめさせられることはありません。

弾劾(だんがい)裁判所…裁判官を裁くための、国会に設けられる裁判所。両議院の議員で構成される。

国民審査…最高裁判所の裁判官の審査で衆議院総選挙のときに行われる。有効投票の過半数が罷免となった場合は罷免。

違憲立法審査権

裁判所には法律が憲法に違反していないか審査する権利があります。

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裁判の種類と三審制

中学公民 裁判所のしくみと仕事まとめと問題

裁判所の種類

裁判所には下の図に表されているように、最高裁判所下級裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所)があります。

最高裁判所

最終判断を下す裁判所で、「憲法の番人」と呼ばれています。東京都千代田区に1つあります。

高等裁判所

主に第二審を担当する裁判所で、東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・高松・広島・福岡の8つの都市にあります。

地方裁判所

主に第一審を担当する裁判所で、各都府県46か所+北海道4か所(計50か所)にあります。

家庭裁判所

主に家庭内・親族間での争い事、少年事件を担当する裁判所で、各都府県46か所+北海道4か所(計50か所)にあります。

簡易裁判所

軽い事件(140万円以下、罰金刑以下の民事事件)を担当する裁判所で、全国で438か所にあります。

裁判の種類

裁判には個人間・企業間で行われる民事裁判と、検察官が起訴する刑事裁判があります。

民事裁判

民事裁判は個人間・企業間の争いを解決する裁判のことです。訴えた側は原告、訴えられた側は被告と呼ばれます。

刑事裁判

刑事裁判検察官が犯罪行為をしたと疑われる被疑者を起訴し、犯罪行為が有罪か無罪かを判断する裁判のことです。起訴された被疑者は被告人と呼ばれます。

三審制

同じ事件について3回まで裁判を受けることができる制度を三審制といいます。三審制は慎重に裁判を行い、人権を守ることが目的です。

第一審の判決で不服なとき、上級の裁判所に訴えることを控訴といいます。第二審の判決で不服なとき、さらに上級の裁判所に訴えることを上告といいます。

民事裁判の三審制

 

刑事裁判の三審制

公平な裁判が行われるために

裁判が公平に行われるために傍聴席が設けられたり、裁判員制度が採用されたりしています。

傍聴席

公開の法廷で行われる裁判では傍聴席(ぼうちょうせき)が設けられ、だれでも裁判を見ることができます(特別な場合は除く)。このように裁判を国民に公開し、監視されることで、裁判が公正に行われるようにしています。

裁判員制度

重大な刑事事件で、有権者の中からくじで選ばれた国民が裁判員として裁判に参加する制度を裁判員制度といいます。裁判員は一審のみの参加で、裁判員6名、裁判官3名で被告人の有罪・無罪を判断します。

【問題編】裁判所のしくみと種類

中学公民 裁判所のしくみと仕事まとめと問題

次の問いに答えなさい。または(     )内に入る語句を答えなさい。

問1 法にもとづいて争い事を解決することを、裁判または(      )といいます。

→答え

問2 裁判官は自分の良心に従って職務を行い、憲法と法律にのみ拘束されると憲法で定められています。このような原則を何といいますか。

→答え

問3 裁判官を裁くための、国会に設けられる裁判所を何といいますか。

→答え

問4 衆議院総選挙のときに行われる、最高裁判所の裁判官の審査のことを何といいますか。

→答え

問5 裁判所には法律が憲法に違反していないか審査する権利があります。これを何といいますか。

→答え

問6 裁判所には(  ①  )裁判所と4つの(  ②  )裁判所があります。

→答え

問7 高等裁判所は全国でいくつありますか。

→答え

問8 地方裁判所、家庭裁判所はそれぞれ全国に同じ数あります。いくつありますか。

→答え

問9 140万円以下、罰金刑以下の民事事件を扱う裁判所を何といいますか。

→答え

問10 個人間・企業間の争いを解決する裁判を何といいますか。

→答え

問11 犯罪行為が有罪か無罪かを判断する裁判を何といいますか。

→答え

問12 民事裁判で訴えた側を(  ①  )、訴えられた側を(  ②  )といいます。

→答え

問13 刑事裁判では(  ①  )が犯罪行為をしたと疑われる被疑者を起訴します。  ①  )起訴された被疑者は(  ②  )といいます。

→答え

問14 同じ事件について3回まで裁判を受けることができる制度を何といいますか。

→答え

問15 問14の制度の目的は何ですか。

→答え

問16 第一審の判決で不服なとき、上級の裁判所に訴えることを何といいますか。

→答え

問17 第二審の判決で不服なとき、さらに上級の裁判所に訴えることを何といいますか。

→答え

問18 最高裁判所は法律や政令が憲法に違反していないか最終的に決定する権限を持っていることから、何と呼ばれていますか。

→答え

まとめ

・裁判所 → 司法権、違憲立法審査権

・司法権の独立と裁判官の身分保障 → 罷免は弾劾裁判所・国民審査

・裁判所の種類 … 最高裁判所と下級裁判所(高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所)

・裁判の種類 … 民事裁判(原告と被告)と刑事裁判(検察官、被疑者→被告人)

・三審制(控訴と上告)

・裁判員制度 … 重大な刑事裁判で国民から選ばれる、一審のみ

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