今回は現金通貨と預金通貨に関するまとめと問題です。
通貨というと私たちは現金(現金通貨)のことを思い浮かべますが、銀行に預けているお金(預金通貨)も通貨になります。現金よりも銀行に預けているお金の方が多くあり、支払いに利用される機会も多いです。
スポンサーリンク
現金通貨と預金通貨
通貨には現金通貨と預金通貨があります。
通貨とは
通貨とは市場に流通しているお金のことです。紙幣や硬貨などの手元にあるお金、また銀行に貯金しているお金も通貨です。
政府・中央銀行によって発行され、一般的に流通している通貨は法定通貨といいます。政府や銀行が発行・管理していない通貨は暗号通貨、一般的に仮想通貨と呼ばれています。ビットコインなどが有名ですね。
現金通貨
現金通貨はお財布や金庫に入っているお金のことで、紙幣や硬貨を指します。
紙幣(日本銀行券)… 日本銀行が発行、国立印刷局が製造
硬貨(補助貨幣) … 政府が発行、造幣局が製造
預金通貨
預金通貨は銀行などに預けられているお金のことです。預金通貨には当座預金、普通預金、通知預金、別段預金などのお金が含まれます。
家賃、公共料金、税金、保険料などの支払いは現金より預金からの引き出しで行われることが多いです。クレジットカード、デビットカードなどの支払いも預金通貨が利用されています。
当座預金と普通預金の違い
当座預金は主に企業や個人事業が使うもので、小切手や手形などで利用される口座です。当座預金では利子がつきません。引き出すときは小切手や手形が必要です。手形を出すときは預金残高が足りなくても限度額の範囲内であれば引き出すことができます。
ふつう個人で使われるのは普通預金で、利子がつきます。普通預金はATMで引き出すことができます。
現金通貨と預金通貨の関係
現金通貨が銀行に預金されると預金通貨になり、銀行から引き出されると現金通貨になります。
通貨全体に占める預金通貨と現金通貨の割合は、預金通貨の方が約9割と圧倒的に多いです。
スポンサーリンク
【問題編】現金通貨と預金通貨
次の問いに答えましょう。または( )に適切な語句を入れましょう。
問1 現金通貨には2種類あります。何と何ですか。
【正解】紙幣(日本銀行券)と硬貨(補助貨幣)
問2 日本では紙幣はどこで発行されていますか。
【正解】日本銀行
問3 硬貨はどこが発行していますか。
【正解】政府
問4 銀行に預けられている通貨を何といいますか。
【正解】預金通貨
問5 問4の預金を2つ答えなさい。
【正解】当座預金、普通預金、通知預金、別段預金などから2つ
問6 現金を銀行に預金すると( ① )通貨になり、銀行から引き出されると( ② )通貨になります。
【正解】①預金、②現金
問7 現金通貨と預金通貨ではどちらの方が多いですか。
【正解】預金通貨
問8 次のア~ウの通貨に関する記述で、正しいものを選びなさい。
ア 預金通貨が通貨の約6割を占めている
イ 預金通貨が通貨の約9割を占めている
ウ 現金通貨が通貨の約9割を占めている
【正解】イ
まとめ
・通貨 → 現金通貨と預金通貨
・現金通貨は紙幣と硬貨
・預金通貨は当座預金、普通預金など
・預金通貨>>>現金通貨