炎色反応とはアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩化物などを、白金線の先端につけて透明な炎の中にいれると、リチウムなら赤、ナトリウムなら黄色のように、それぞれの物質特有の色の炎が見られる反応のことです。
主な炎色反応の覚え方をまとめましたので、参考にしてみてください。
炎色反応一覧
主な炎色反応一覧です。
物質 | 炎色反応 |
リチウム(Li) | 赤 |
ナトリウム(Na) | 黄 |
カリウム(K) | 紫 |
銅(Cu) | 緑(青緑) |
カルシウム(Ca) | 橙 |
ストロンチウム(Sr) | 紅 |
バリウム(Ba) | 黄緑 |
その他にもルビジウム(淡赤)、セシウム(青紫)などの炎色反応があります。マグネシウム、アルミニウム、鉄では炎色反応が起こりません。
【参考】炎色反応はなぜ起きる?
熱してエネルギーが与えられると、電子は外側の電子軌道に入り励起状態になります。しかしこの状態は不安定な状態で、電子は元の軌道に戻ろうとします。このときエネルギーを放出して光を出し、色が見えます。
可視光線のエネルギーは波長が短いものほど大きくなります。(エネルギーの大きい順で、紫>青>緑>黄>橙>赤)
放出するときのエネルギーの大きさにより、さまざまな色になります。原子によって電子配置は異なるため、さまざまな炎色反応が起こります。
▼レーザー光の原理に関する記事でも、励起状態について振れています。
炎色反応の覚え方
炎色反応を全部覚えるのは大変そうですね。炎色反応の簡単な覚え方2パターンを見てみましょう。
炎色反応覚え方(ゴロ合わせ)
昔からある炎色反応のゴロ合わせです。(後半は学生時代習ったものに若干アレンジ加えてます)
リアカー(Li赤) 無き(Na黄) K村(K紫) 動力(Cu緑) 借りたいと(Ca橙) するとくれない(Sr紅) 馬力(Ba黄緑)
炎色反応覚え方(食べ物でイメージ)
覚えやすいものに置き換えて覚えても良いでしょう。
リ(Li)ンゴは赤、菜(Na)の花は黄、巨(K)峰は紫、きゅう(Cu)りは緑、柑(Ca)橘類は橙、ストロ(Sr)ベリーは紅、バ(Ba)ナナは黄緑
きゅうりはキューカンバーでも。
【問題編】炎色反応ミニテスト
問 次の物質の炎色反応での色を答えてください。(答えは▶をクリック)
リチウム
ナトリウム
カリウム
銅
カルシウム
ストロンチウム
バリウム
Li K Mg Ca Fe Al Cu
まとめ
・炎色反応 … リチウム(Li)は赤、ナトリウム(Na)は黄、カリウム(K)は紫、銅(Cu)は緑、カルシウム(Ca)は橙、ストロンチウム(Sr)は紅、バリウム(Ba)は黄緑
・リアカー(Li赤)・無き(Na黄)・K村(K紫)・動力(Cu緑)・借りると(Ca橙)・するもくれない(Sr紅)・馬力(Ba黄緑)