中1 理科 示相化石と示準化石まとめと問題

今回は示相化石と示準化石について学習します。

化石は昔の生物の遺骸や生活の痕跡が残ったもので、その多くは堆積岩で見られます。化石には当時の環境を知る手がかりとなる示相化石と、時代を知る手がかりとなる示準化石があります。

示相化石と示準化石の意味、例、示準化石の覚え方を確認、示相化石と示準化石の違いも理解しましょう。確認問題もあります。

示相化石

示相化石とはどんな化石なのか、示相化石の例を見てみましょう。

示相化石の意味・範囲

示相化石は地層が堆積した当時の環境を知る手がかりとなる化石です。堆積した当時の環境を知るためにも、示相化石は狭い範囲（限られた地域）で生息していたものが適しています。

示相化石の例

示準化石

示準化石とはどんな化石なのか、示相化石の例、覚え方について見てみましょう。

示準化石の意味・範囲

示準化石は地層が堆積した当時の時代を知る手がかりとなる化石のことです。示準化石はふつう広い範囲（地域）で生息して生物です。

示準化石の例

フズリナ、ヌムリテスは有孔虫（貝のような石灰質の殻をもっている）で、ビカリアは巻貝です。

マンモスは示相化石にも示準化石にもなっています。

地質時代とは

地球が誕生してから人類の歴史が残されるまでの時代を地質時代といい、地層中の化石などから年代を分けたものです。

示準化石の覚え方

示準化石は最低限フズリナ・サンヨウチュウ（古生代）、アンモナイト、キョウリュウ（中生代）、ナウマンゾウ・ビカリア（新生代）を覚えておきましょう。いろいろな語呂合わせがありますが、

のように覚えたり、古生代、中生代、新生代の順に

と覚える方法もあります。（最近筆者は下の語呂合わせより上の語呂合わせを授業で教えています。）

【問題編】示相化石と示準化石

問1 地層が堆積した当時の時代を知る手がかりとなる化石を何といいますか。

問2 地層が堆積した当時の環境を知る手がかりとなる化石を何といいますか。

問3 地層が堆積した年代を判断するのに適した化石の特徴を、次のア～エから選びなさい。

ア 狭い範囲に住んでいて、長期間栄えた生物の化石

イ 広い範囲に住んでいて、長期間栄えた生物の化石

ウ 狭い範囲に住んでいて、短期間栄えた生物の化石

エ 広い範囲に住んでいて、短期間栄えた生物の化石

問4 地層から次のような化石が見つかったとき、その地層が堆積した当時はどのような環境だったと考えられますか。

(1) シジミ

(2) アサリ

(3) ホタテガイ

(4) サンゴ

(5) ブナの葉

問5 地層から次のような化石が見つかったとき、その地層が堆積した時代はどのような時代だったか、古生代・中生代・新生代のどれかを答えなさい。

(1) ナウマンゾウ

(2) キョウリュウ

(3) アンモナイト

(4) フズリナ

(5) ビカリア

(6) サンヨウチュウ

(7) カヘイ石

示相化石と示準化石の違い まとめ

示相化石と示準化石について確認してきました。代表的な化石も合わせて覚えておきましょう。下表に示相化石と示準化石の違いをまとめました。