中学受験塾の選び方、おすすめは進学塾?塾を選ぶポイントと主な中学受験進学塾8つの特徴

中学受験塾の選び方、おすすめは進学塾?塾を選ぶポイントと主な中学受験進学塾8つの特徴

「中学受験を考えてるけれど、塾が多くてどこを選んだら良いんだろう・・・ネットを見てもいろんな情報があふれてて混乱しそう。」

「うちの子は個別の方が合いそうだけど、合格実績のある進学塾の方がやっぱりいいの?どうするべき?」

そんなお悩みをお持ちの方に、中学受験塾の選び方を塾講師がまとめました。

中学受験塾の選び方、おすすめは進学塾?

中学受験の塾を選ぶとき、何か特別な理由がない限りは大手中学受験の進学塾(集団塾)がおすすめです。四谷大塚、SAPIX、早稲アカ、浜学園・・・などが有名です。

進学塾をおすすめする理由5つ

中学受験の塾なら大手進学塾をおすすめするのに、次の5つの理由があります。

  1. 長年実績のあるカリキュラムと指導ノウハウがある
  2. 定期的にテストが実施され、習熟度や志望校合格可能性がわかる
  3. 入試情報を持っている
  4. 切磋琢磨できる環境でモチベーションUP
  5. 圧倒的な合格実績

中学受験の指導には特別なスキルが必要です。中学入試の問題を見ていただければおわかりかと思いますが、小学校では習わないようなことばかり。中学生どころか大人でも解けないような問題が多く出題されています。学校のレベルに関係なく、ほとんどの学校の入試問題が難しいです。

大手進学塾ではそんな中学入試を突破するためのカリキュラムと指導ノウハウがあり、塾のやり方にあわせて与えられた課題をこなしていけば、入試に必要な力をつけていくことができます。

また塾自体で行っているテストや模試が定期的に行われ、1週間や1か月で学んだことがどれだけ理解できているかを確認したり、多くの受験生の中での自分の立ち位置を知ることができます。

また進学塾は最新の入試情報だけでなく長年の指導実績から的確な進路指導や学習のアドバイスを行うことができます。

そして進学塾ではクラス分けテストがあったり、テストの結果で席順が決まったりします。集団の中で切磋琢磨できる環境はお子さんに適度な緊張感を持たせ、受験生の自覚を持ちやすくなります。(もちろんお子さんによりこういった環境に合う・合わないがあるので、どうしても集団で授業を受けるのが苦手なお子さんに強くおすすめはしません。)

大手進学塾といえば圧倒的な合格実績です。「すごい塾に通っている」という気持ちがお子さんのテンションを上げてくれるかもしれません。

首都圏大手進学塾の合格実績(スマホの方はスクロールできます)

学校名 定員 四谷大塚 サピ 早稲アカ 日能研
開成 300 106 269 127 30
桜蔭 235 61 160 68 24
麻布 300 54 207 73 53
女子学院 240 59 145 70 40
筑駒 120 22 86 42 9
180 30 26 36 30

関西の最難関校である灘中は、関東圏からも腕試しで受験するお子さんが多いそうです。なお関西の有名進学塾灘中合格者は、浜学園96名、希学園(関西)47名、馬渕教室71名となっています。

進学塾と個別指導塾では?

一般的には負けず嫌いで、切磋琢磨する環境で意欲が高まるようなタイプのお子さんに集団塾がおすすめされています。特に難関校を狙っているお子さんなら実績のある大手進学塾がおすすめです。

一方個別指導塾は、受験期間も続けたい習い事がある、受験を決めたのが遅い(集団塾に今から入ってもついていけない)、特殊な入試で進学塾では対応できない、集団塾と併用したい・・・など特別な事情がある場合に向いています。

個別指導塾は注意が必要

競争するような環境が苦手なお子さんにも個別指導塾は向いていると言われてます。ただし一般の大手個別指導塾でちゃんと中学受験に対応できている塾は少ないと、塾講師である筆者自身は感じています(高校受験は別です)。指導力が弱いし教室長も中学受験事情に詳しくないことがあります。

また集団塾だとダラダラしていたお子さんは個別指導塾に来ても結局集中できず、ダラダラしているという現状もあります

なおプロ講師中心の受験専門塾になると話は別です。むしろプロ個別ならおすすめしたいぐらいなのですが、プロの個別指導塾のみで受験するとなると費用が集団塾よりかかってしまうでしょう。どのご家庭にもおすすめというわけにはいきません。また個別は授業時間が短く、授業のない時間も集中して頑張ることができるお子さんでないと向いていません。

・・・そんなわけで筆者としては特別な事情を除き、中学受験では大手進学塾がおすすめと考えてます。

中学受験の進学塾選び方のポイントは?

中学受験をするなら進学塾が良いのはわかったけれど、その進学塾の中からどうやって選んだら良いの?という方に、進学塾を選ぶときのポイントをまとめました。

合格実績

やはり気になるのは塾の合格実績。開成・灘のような最難関の合格実績数だけを見ると首都圏ならSAPIXが圧倒的に多いです。しかしお子さんの志望校が最難関校でない場合は、それらの合格実績はあまり参考にならないでしょう。(実績数の高さは校舎数や、塾生のもともとの成績の高さも関係あると考えられます。)お子さんの志望校や志望校と同レベルの学校の合格実績数を参考にするのが良いでしょう。特に日能研は中堅から難関まで幅広く対応しているのがその合格実績からうかがえます。

カリキュラム

塾によりカリキュラムが速いところと遅いところがあります。進みが速いとついていけない、じっくり考える派のお子さんには、ドンドン進むタイプの塾は合わないでしょう。特に進みが速いのはSAPIX、浜学園、希学園です。(同じ四谷大塚「予習シリーズ」を利用している)四谷大塚・早稲アカも進度は速めカリキュラムがゆっくりめなのは日能研や栄光ゼミナール

なお進度の差はあるものの、5年生までに中学受験に必要な知識のほとんどを学習、6年夏までに完成させるという点はどの塾も似ているのですが、細かなカリキュラムが各塾によって異なります。転塾すると大事な単元の「抜け」が生じることがあります。転塾の際は慎重になることが必要ですが、「抜け」を防ぐためにもなるべく入塾時点でお子さんに合った塾選びをする必要があります。

通いやすさ

いくら実績のある塾とはいえ、あまりに通いにくい塾はお子さんもご家族の送迎も大変です。新幹線で塾に通ったというガッツのあるご家庭もあるそうですが、なかなかふつうは真似できません。もちろん「近い」だけを理由に中学受験の塾を選ぶのは良くありませんが、ある程度家から通いやすい塾、送迎がしやすい塾を選ぶことをおすすめします。

宿題の量=家庭の負担

中学受験の勉強は受験を経験された保護者の方は十分ご存知でしょうが、とても大変な内容です。ふつうお子さん1人でできるようなものではありません。(家の人が教えることができず、宿題のフォローのために個別指導塾や家庭教師を利用されるご家庭も少なくありません)

つまり塾で出される宿題の量はご家庭の負担にもつながり、宿題が出れば出るほど保護者の方が(教えることまではしなくても)チェックやフォローをしてあげる必要があります。

SAPIXや早稲アカ、浜学園、希学園は宿題が多いので、ご家庭の負担も大きくなると考えられます。プロ講師の個別指導・家庭教師でも、SAPIX生の利用は結構あるようです。日能研は系列により違いが、そこまで多くはない(強制的でない)ところもあれば、あまりに多すぎて負担になり転塾した(帰りも遅い)という声(筆者の見ていた生徒の談)もありました。

筆者の友人(女性)のお子さんは早稲アカ生でしたが、超教育ママとなってつきっきりで家で勉強をフォローしていたようです。お子さんが受験の年は「テストや模試対策を優先」させ、つき合いも断っていました。某有名私立中学に合格できていたので、やはり家族の関わり方は大きいかと。

費用

新4年生から通うと塾代は大体250~300万円ぐらいはかかります。特に6年生から通塾回数が増えて塾代がUP、四谷大塚の場合は後期はさらに月謝がUPします(9月からは月謝79,750円に)。通常時の授業料だけでなく講習会費や特訓費などもあったり、6年生は特にかかります。首都圏の大手塾で比較的安いのは日能研です。ただし受講のしかた、コースなどで費用は違ってきます。

⇒中学受験生にスマホを持たせるのはNG?

主な中学受験進学塾8つの特徴まとめ!

主な中学受験の進学塾の特徴を簡単にまとめました。塾選びのご参考に。校舎によって雰囲気が少し違うこともあると思います。

SAPIX 難関校向け・授業の予習ができない・進度は速い・宿題多い・プリント多い(整理が必要)
四谷大塚 上位~難関校向け・予習シリーズ・進度は速め・先生が優しい・宿題多い
早稲田アカデミー 上位~難関校向け・予習シリーズ・先生は厳しめ・相談しやすい・拘束時間長い・宿題多い
日能研 中堅校向け・進度はゆっくりめ(※)・宿題多め(系列により違い)・残って勉強・席が成績順・相談しやすい(※灘特進コースは別物、5年から入試問題にも取り組む)
栄光ゼミナール 中堅校向け・少人数形式で面倒見が良い・進度はゆっくりめ
浜学園 難関校・進度が早い・宿題多い・帰りが遅い
希学園 難関校向け・進度速い・宿題多い・細かく志望校のコースが分かれてる・帰りが遅い・チューター制度あり(面倒見が良い)
馬淵教室 面倒見が良い・講習会中もカリキュラムが進む・あまり競争を煽らない

各塾の公式サイト

個別指導塾も気になる・・・という方は、次の記事もよかったら参考にしてください。各地域でおすすめの個別指導塾をまとめています。

まとめ

中学受験の塾選びについてご紹介してきました。塾の雰囲気があらかじめわかっていればお子さんに合いそうな塾をいくつかしぼることもできると思います。

あとは各塾の資料を取り寄せてみて比較してみたり、説明会や体験授業などをご利用になってみて、お子さんもご家族も納得できる塾に決めると良いでしょう。お子さんにとって良い塾が見つかると良いですね。