小学校でプログラミングが必修化となるということもあり、小学校低学年からプログラミングを始めているお子さんも多いそうです。
特にScratchのようなビジュアルプログラミングは難しいコードを書く必要もなく、プログラミング未経験の保護者の方でも、お子さんに教えやすいようです。
Scratchは無料で利用でき、ブラウザ上で使えるためダウンロードしなくても気軽に取り組めます。
今回は世界中で利用されているビジュアルプログラミングのScratchについて、その基本的な使い方を説明します。(2019年11月現在のバージョンである、Scratch3.0画面での説明となっています。)
スポンサーリンク
Scratch3.0の使い方
Daniel Neiva Dan NeivaによるPixabayからの画像
2019年1月からScratch3.0にバージョンアップしました。2019年11月時点で最新のScratch3.0画面を使って登録方法や基本的な使い方を説明していきます。
登録とログイン
まずはScratch公式サイトを開きます。
Scratch3.0はIEには対応していません。
登録しなくてもScratchを利用することはできますが、登録すれば作ったプログラムを保存することができます。保存できなくてもいいのでとりあえずちょっとScratchがどんなものなのか使ってみたいという方は、この手順を飛ばしてもOKです。
トップページの「Scratchに参加しよう」または「参加する」をクリック。
ユーザー名とパスワードを入力、「次へ」を押し、住んでいる国、生まれ年と月、性別、メールアドレスを入力し、「アカウントを作成」ボタンをクリックします。
上のような画面が出たらログイン成功です。(Scratchチームから「新しいアカウントを作成しました」というメールが届きます。)
Scratch3.0の画面の説明
「はじめよう」をクリックしたら、下のような画面に移ります。左上の「作る」からScratchを起動させます。
複数のブロックが左側に、真ん中にスクリプトエリア、右側にスプライトのネコが現れます。
ブロックパレットからブロックをスクリプトエリアにドラッグ&ドロップして、ステージ上のスプライトその他を動かします。ブロックを使ってネコをクリックすると10歩歩いてあいさつさせてみました。
ちなみにスクリプトドラッグパレットにあるブロックをクリックすれば、スプライトがどんな動きをするのか確認できます。
スプライトは名前をつけたり、
変更することができます。
ネコのアイコンをクリックすると、スプライトの一覧が出てきます。
スポンサーリンク
Scratch3.0 ブロックの種類と基本的な使い方
Scratchにはいろいろなブロックがあります。ブロックの種類と基本的なブロックの使い方を確認します。
ブロックの種類
・動き … 移動する、何度回す、何度に向ける、座標を変える、向きを変える
・見た目 … ~と言う、考える、コスチュームを変える、背景を変える、大きさを変える
・音 … ニャーと鳴く、録音した音を鳴らす、ピッチを変える、音量を変える
・イベント … ~したとき、メッセージを受け取ったとき
・制御 … 待つ、繰り返す、ずっと、もし~なら(でなければ)、クローンを作る
・その他に調べる、演算、変数、ブロック定数など
その他に拡張機能で、音楽、ペン、翻訳などがあります。(以前楽器の音は「音」に入ってましたが、Scratch3.0では拡張機能から呼び込みます。)
拡張機能は左下のボタンから追加できます。
ブロックをつなげる
各ブロックは出ているところと引っ込んでいるところがあります。パズルを組み合わせるようにつなげることで、動かしたり音を出したりすることができます。
「~したとき」はイベントの、「ずっと」「もし~なら」は制御のブロックで、位置の指定をするために演算のブロックも使って、左右に動いてあいさつする動作をスプライトにさせるようブロックを組み合わせました。
(くわしいブロックの使い方はまた別の機会に。)
右下の背景ボタンから背景も選びました。
下のような動きになります。
動きを止めたいときは赤いボタンを押してください。
ブロックの削除
ブロックを削除したいときは、右クリックで「ブロックを削除」を選ぶか、
ブロックをスクリプトエリアから左側のブロックパレットの方にドラッグ&ドロップするとまとめてブロックを削除できます。
まとめ
Scratch3.0の基本的な使い方を確認してきました。今回はあくまでも基本的な使い方でしたが、楽器を演奏させたりゲームを作ったり、かなり楽しい遊びを開発することができます。
Scratchを使うと難しいコードを使う必要はありませんが、スプライトを自由に動かすのにどうしたらいいか、頭を結構使います。まさに論理的思考力を養うのにぴったりでしょう。
プログラミングを早くお子さんに学習させたい保護者の方なら、お子さんと楽しく勉強しながら進めるのも良いですし、無料動画やプログラミングスクールを利用するのも良いでしょう。