小学校でのプログラミング必修化の影響もあり、小中学生の習い事にプログラミング教室が選ばれたり、プログラミングの勉強をするご家庭も増えてきているそうです。
一口に「プログラミング」といっても、その言語にはいろんな種類があります。
プログラミング導入部まで覚えられたら良いのか、本格的なプログラミングまで学ばせたいのかによって、ご家庭でのプログラミング学習の進め方やプログラミング教室の選び方が変わってきます。特に教室を選ぶ際、どんな言語を教えているのか理解しておくことが必要でしょう。
小中学生がプログラミングを学習する際、どんなプログラミング言語を学習するのがおすすめなのかについてまとめました。
スポンサーリンク
小中学生におすすめなプログラミング言語とは?
200 DegreesによるPixabayからの画像
初心者と中級者以上、プログラミングを学習する目的によって、おすすめなプログラミング言語が違ってきます。
プログラミング完全初心者、小学校低学年ならビジュアルプログラミングがおすすめです。ビジュアルプログラミングにはScratch、VISCUIT、プログラミンなどがあります。
ビジュアルプログラミングはテキストをガリガリ打ち込むようなプログラミングではなく、ブロックをつなげたりするような簡単なマウス操作のみでプログラミングをすることができます。
ビジュアルプログラミングに慣れたお子さん、小学校高学年~中学生のお子さんならドリトル、Processingのようなテキストの教育用プログラミング言語に取り組むと良いでしょう。
より本格的なプログラミング言語に取り組みたい人には、JavaScript、PHP、Python、Ruby、Swift、C言語、C++、C#などのプログラミング言語があります。iPhoneアプリを作りたいという小中学生は、Swiftを学習すると良いです。
スポンサーリンク
小中学生初心者におすすめなビジュアルプログラミング言語
教育用プログラミングの中でも、マウス操作中心でプログラミングできるビジュアルプログラミング言語は、完全初心者の小中学生、小学校低学年のお子さんにもおすすめです。
Scratch(スクラッチ)
世界で多く利用されているScratchはMIT(マサチューセッツ工科大)で開発された教育用のビジュアルプログラミング言語です。
Scratch(公式サイト)で使われるブロック
オンラインでも無料で利用可能、豊富なイラスト・アニメーションを使えるので自分好みのゲームが気軽に作れます。
対象年齢は8歳から16歳で、5歳~7歳のお子さんにはScratch Jrがおすすめされています。
VISCUIT(ビスケット)
VISCUITは粘土遊びと同じ感覚で、子どもたちが気軽にプログラミングに触れられるようつくられたプログラミング言語です。
指先やマウス操作でイラストを描いて、メガネ操作でプログラムできます。小学校低学年や年長さんでも取り組みやすい言語です。
プログラミン
プログラミンは文部科学省によるプログラミング言語で、ブロックを組み合わせてプログラムを作るのはScratchと似た仕様ですが、より簡単なつくりになっています。
基本的にはかわいらしい手書き風のイラストが多いのですが、宇宙兄弟のイラストもあるので、もう少し上の学年のお子さんも楽しめそうです。
小中学生向けテキストベースの教育用プログラミング言語
本格的なプログラミング言語学習の導入にもおすすめなのが、テキストベースの教育用プログラミング言語です。
Processing
小中学生向けのプログラミング教室でも教えられているProcessingは、世界の教育機関で利用されています。
テキストを入力するプログラミングですが、一般的なプログラミング言語より取り組みやすく作られています。JavaScript、Pythonなどのプログラミング言語学習の良い導入にもなります。
中級者以上の小中学生におすすめなプログラミング言語
現場でも利用されている、テキストを入力する本格的なプログラミング言語です。小中学生向けのプログラミング教室でも教えられています。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebサイトで使われているプログラミング言語です。JavaScriptを使うと、Webサイト上で何か動作をするとアラートを表示させたり、タイマーを作動させたり、ゲームをしたりすることができます。
JavaScriptを使ったwebサイトをインターネット上で公開したいときは、HTMLやCSSの知識も必要になります。
HTML
HTMLはマークアップ言語と呼ばれるもので、HTMLを使うことでweb上で文やリンク、画像を表示させたりすることができます。Webサイトの骨組みのようなもので、一般的なプログラミングよりは覚えやすい言語です。
CSS
CSSはスタイルシート言語で、文字や画像、ページの体裁を整えるものです。CSSを使うことで文字や画像を装飾したり、体裁を整えることができます。
PHP(ピーエイチピー)
PHPはWebサイトやアプリケーションで使われているプログラミング言語です。ブログのようなよく更新されるWebサイトなどでは、HTMLでなくPHPが使われれています。
HTMLやJavaScriptとPHPを組み合わせて使用することができます。初心者の人でも理解しやすい文法です。
Python(パイソン)
Pythonは最近人気が高まっているプログラミング言語です。WebアプリケーションやAI、機械学習で活用されています。YouTubeやインスタもPythonで作られています。
Ruby(ルビー)
Rubyは日本で作られたプログラミング言語で、Python同様人気が高い言語です。シンプルなコード、記述で初心者の人にも取り組みやすいプログラミング言語です。TwitterやhuluでもRubyが使われています。
Java
JavaもYouTubeやTwitter、AmazonなどのWebサービスで活用され、AndroidアプリのほとんどがJavaで作られています。
Swift(スウィフト)
SwiftはAppleが開発したプログラミング言語です。iPhoneのアプリをつくりたいという小中学生におすすめの言語です。Xcode(Mac、iPhoneアプリなどの開発用ソフト)が使われます。
C#
C#とUnity(ユニティ、開発環境)を用いて3Dゲームを作ることができます。こちらも人気。
まとめ
小中学生におすすめなプログラミング言語を確認してきました。
多くのプログラミング教室でScratchやマインクラフトを使ったビジュアルプログラミングを用い、2年目以降でSwiftやC#で本格的なゲームを作ったりしています。(中には導入あるいは発展でロボットを動かすプログラミングを教えているところもあります。)
プログラミング言語のおおよその用途がわかることで、ご家庭でのプログラミング学習の進め方やプログラミング教室を選ぶときスムーズにプランを立てやすいと思います。