英検をとっておくと中学受験で有利になるって本当?【中学入試でおすすめなのは英検何級?】

英検をとっておくと中学受験で有利になるって本当?【中学入試でおすすめなのは英検何級?】

中学入試も多様化、最近では英語やプログラミングなども入試に取り入れている学校もあります。英検をとっておくと中学受験で有利になるのでしょうか?どのような優遇措置があるのか、何級をとっておくと有利なのか、中学受験のために英検対策もしておくべきなのか・・・小中学生の指導にあたっている個別指導塾の塾講師がまとめました。

英検をとっておくと中学受験で有利になるって本当?

どの学校でも英検で優遇されるというわけではありませんが、英検を取得しておくことで中学受験で有利になることがあります。各学校により優遇措置の内容はまちまちですが、具体的には入試での加点や合否判定での利用、試験の免除や、英検自体が出願資格になることがあります。ただし英検を入試で活用している中学は全国で67校(’21年9月調べ)と必ずしも多いわけではありません。

英検を取得しておくと・・・

  • 入試で加点される
  • 合否判定で考慮される
  • 英語の試験が免除される
  • 出願資格が得られる

といったメリットが。ただし学校により優遇の内容はまちまち。

しかし最近では小学校でも英語が必修化されたことを受け、英語入試を実施する中学が増加、2021年春には首都圏で143校で英語(選択)入試が実施されています。(参考;首都圏模試センター 受験情報ブログ)小学校のうちに英検を取得しておくこと=英語の勉強をしておくことは中学受験で有利になる機会が多くなることは間違いないでしょう。直接入試に関係なくても、英語を勉強しておくことは中学入学後はもちろんのこと将来社会に出たとき、役立つことになります。

中学受験では英検何級を持っておくと良いの?

一般入試において英検3級を取得しておけば、英検優遇措置を実施している学校の約90%に対応できます。英検の公式サイトに掲載されている国私立中の英検級の基準ごとに実施校の数を下の表にまとめました。(’21年9月13日時点での情報、最新かつ正確な情報は各学校の募集要項でご確認ください)

全国の国私立中英検優遇校(級ごと)

英検級 一般 推薦 帰国
5級以上 16校 2校 8校
4級以上 17校 5校 4校 3校
3級以上 8校 3校 3校 2校
準2以上 2校 3校 1校
2級以上 3校 1校 1校
46校 10校 11校 15校

(参考:英検公式サイト「受験・進学に「効く」!中学英検入試活用校検索」

英検を入試に採用している学校は中堅校が多い印象ですが、奈良の難関校、西大和学園でも英検を入試に採用しています。英語重視型入試Bでは英検2級で50点、準1級で75点、1級で100点が国語・算数の得点に加点されます。(参考:西大和学園生徒募集要項 2022年度(令和4年度)入学試験

中堅校なら3級、上位~難関校や英語に注力している学校なら準2級か2級以上が必要になることが多いようです。英検5級以上が加点・・・となっていても、フタを開けると準2や2級を持っていれば加点の点数も大きくなることがあったりします。詳細は英検の公式サイトや、各学校の募集要項にてご確認ください

ちなみに英検のレベルは以下のとおり。

英検各級とレベル(大まかな目安)

  • 5級・・・中1レベル
  • 4級・・・中2レベル
  • 3級・・・中3レベル
  • 準2級・・・高1~2年レベル
  • 2級・・・高3レベル
  • 準1級・・・大学レベル
  • 1級・・・上級レベル

※小学校での英語が前倒しになり、高校でしか習わなかった内容が中学の英語にも組み込まれるようになったため、特に5~準2級は学年が1つ下がることになるかもしれません。

最近は(中学受験する・しないにかかわらず)英検3、4級を取得している小学生も多いです。中3生でも学校ですすめられていることもあってか、準2級を目指している生徒が多いです。ちょうどこの記事の執筆時点で筆者が担当している生徒でも準2級の準備をしている中学生が複数います。

以前筆者がいた塾に帰国子女の小学生が同時期に2人通っていたことがありましたが、塾で筆記の対策をして、2人とも準1級に合格できてました。流ちょうに英語を話すことはできても、小学生だとボキャブラリー(特に抽象的な語句)の面で大変そうでした。その他にも英語が流ちょうな中学生の帰国子女のお子さんを見ていたことがありましたが、中学生ともなると準1級レベルなら楽なようでした。

東京で英検を入試採用してる中学校は?

英検の級を持っていると加点や判定の参考、試験の免除や出願資格が与えられる学校を、英検の級ごとにまとめました。(  )内は入試区分です。’21年9月に英検公式サイト(一部学校の公式サイト)を参考したものですので、正確な情報は必ず各学校の募集要項をご確認ください。

  • 5級以上・・・ 京華女子(一般)、桜丘(英検+英語インタビュー入試)、淑徳SC(一般)、目白研心(一般)
  • 4級以上・・・ 江戸川女子(帰国・一般)、京華女子(英検利用)、聖徳学園(一般)、明法(一般)、目黒日本大学(一般)、八雲学園(一般)
  • 3級以上・・・ 聖徳学園(帰国)、貞静学園(一般、1科入試)、山脇学園(帰国、英語入試)
  • 準2級以上・・・ 大妻中野(グローバル入試)、城西大学附属城西(一般・帰国)、青稜(帰国)、東京女学館(帰国)
  • 2級以上・・・ 大妻中野(帰国)、昭和女子大附属昭和(一般)

5級以上とされていても、4級や3級と上の級を持っている方がより加点の点数が高くなることがあります。少なくとも3級は取得しておくと受けられる学校の幅も増えて良いかと考えられます。筆者が見ている小学生でも(中学受験をしないお子さんも含め)、英検3級を目指しているお子さんやすでに3級を取得しているお子さんもいます。(難関校では2級より上の級を持っていた方がより有利なことも。詳しくは各校の募集要項をご確認ください。)

中学受験のために英検対策をしておくべきか?

上でご紹介したように決して多くの国私立中学で英検を入試に採用しているわけではありません。志望校が英検を採用しているのであれば対策する意味はあるかもしれませんが、将来試験内容が変更になる可能性もあります。まずは国算理社の4教科の対策をしっかり進めておくことが大切でしょう。

しかしまだ受験勉強をスタートしているわけではなく、すでにご家庭で英語の勉強を進めていたり海外にいたことがあって少し英語が話せるお子さんなら、中学受験も視野に入れた英検対策をしておくのも良いでしょう。もちろん採用してる学校は多くはないので、志望校の入試状況を確認の上で検討することをおすすめします。

まとめ

中学受験で英検を入試に利用している学校もありますが、必ずしも多くの学校で利用しているというわけではありません。受験勉強と並行しての対策はかなりきつそうなので、受験生ならばまずは4科を固めることを重視した方が良いでしょう。

ただし中学受験の勉強は特にしていない(これからする予定)、ある程度英語に触れる機会が多かったお子さんなら、英検を取得して受験に活用するという手もあるでしょう。5級以上を基準にしている学校もありますが、少なくとも3級(上位~難関なら準2級以上)を目標にすると入試で活用できる学校の選択肢も増えて良さそうです。英語入試にも役立つでしょう。

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