中学受験といえば私立が主流ですが、公立中高一貫校を目指す小学生も少なくありません。学費が抑えられる上、私立中高一貫校と同様のカリキュラムや特色あるカリキュラムを提供、大学への進学実績でも注目されています。
この記事では兵庫県の公立中高一貫校について知りたい方に向け、各公立中高一貫校の基本情報、選抜方法、倍率、進学実績などをご紹介しています。
※こちらに記載の内容は情報取得時のものです。最新の情報は各公式サイトにてご確認ください。
※この記事は一部PRを含みます。(Z会の通信教育、進研ゼミと当サイトは提携関係にあります。)
兵庫県の公立中高一貫校を紹介!
兵庫県の公立中高一貫校は次の2校です。
- 兵庫県立芦屋国際中等教育学校・・・外国籍や帰国子女が多く国際色豊か。
- 兵庫県立大学附属中学校・高等学校・・・数理の教育、国際感覚豊かな人材育成。寮あり。
兵庫県立芦屋国際中等教育学校
別学/共学 | 共学 |
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創立 | 2003年 |
所在地 | 芦屋市新浜町1-2(阪神打出駅より南へ900m) |
芦屋国際中等教育学校は定員80名のうち30名は外国籍の生徒、30名は海外からの帰国生、残り20名は日本人の生徒となっており、多様な環境で育った生徒が共に6年間を過ごせる学校です。通学区域は兵庫県下全域。
尊敬・融和・貢献を校訓とし、豊かな国際感覚を身につけ国際社会に貢献できる力を育成することを教育目標の一つに掲げ、地域の学校や国際交流協会、国際協力機構(JICA)などの関係機関などとの交流活動にも力を入れています。
兵庫県立大学附属中学校・高等学校
別学/共学 | 共学 |
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創立 | 2007年 |
所在地 | (中学)赤穂郡上郡町光都3-11-2(JR相生駅前より播磨科学公園都市行き神姫バス「県立大附属高校前」下車ほか) ※寄宿舎(寮)あり |
兵庫県立大学附属学校は併設型中高一貫校で、高校からの募集も行っています(中学70人、高校160人、通学区域は兵庫県下全域)。高校での学習内容を一部中学校のカリキュラムにも取り入れ、兵庫県立大学と連携し大学教員による授業や講演も行われています。
特に数学・理科に力を入れ、観察や実験により知的好奇心や探求心を育成、また生徒の興味に応じた高度な英語教育、表現力・コミュニケーション力も養成。科学に高い関心を持ち、国際感覚豊かな人材を育てることを目標にしています。
兵庫県の公立中高一貫校の進学実績【2023年度入試】
各校の2023年度入試(2022年度卒業生)の進学実績を一部紹介します。
芦屋国際中等教育学校
大阪大、大阪公立大、神戸大、大阪教育大、兵庫県立大などを含む国公立大に24名(浪人含め30名)、関関同立や早稲田を含む私立大に157名(浪人含め162名)、海外進学は5名でした。(2022年度卒業生は75名。)
兵庫県立大学附属高等学校
京都大、大阪大、神戸大、北海道大、大阪教育大などを含む国公立大に87名(浪人生含め96名)、関関同立や早稲田、東京理科大などを含む私立大に173名(過年度生含め196名)でした。なお兵庫県立大は32名(うち指定校・特別推薦は29名、過年度生含め22名)でした。(2022年度卒業生は144名。)
兵庫県の公立中高一貫校の選抜方法・倍率・偏差値【2024年度】
兵庫県の公立中高一貫校(中学校)の選抜方法・志願倍率を比較しました。
選抜方法(2024年度)
芦屋国際 | 作文と面接 |
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兵庫県立大附属 | 適性検査ⅠⅡと面接 |
芦屋国際中等教育学校の選抜では作文と面接が行われ、適性検査はありません。(志願理由書も重要。)過去の資料を見ると作文は1つのテーマに関し複数の問いがある形式が多いようです。単に文章力だけでなく、最近社会で注目されているキーワードや諸問題も学んでおく必要があるでしょう。
兵庫県立大附属中学校では2種類の適性検査と面接が行われます。(調査書の提出もあります。)適性検査は過去の問題を参考にすると国語・算数・理科・社会各分野で出題され、知識も記述力も問われます。
令和6年の入学者選抜は兵庫県立大附属が1月27日(発表2月1日)、芦屋国際は2月3日(発表2月8日)に行われます。
※選抜方法に関する詳細は各募集要項でご確認ください。
志願倍率(2024年度)
芦屋国際 | 2.9倍(外国籍0.73倍/帰国1.17倍/日本人8.75倍) |
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兵庫県立大附属 | 2.64倍 |
芦屋国際の志願倍率は全体では2.9倍(定員80名、志願者232名)となっていますが、その内訳は外国籍の生徒0.73倍(定員30名、志願者22名)、帰国生1.17倍(定員30名、志願者35名)、その他日本人は8.75倍(定員20名、志願者175名)となっており、一般の日本人生徒には狭き門となっています。
兵庫県立大附属中学校は2.64倍(定員70名、出願者185名)でした。
※芦屋国際の倍率は兵庫県教育委員会の記載情報を参考に算出。
偏差値(参考数値)
芦屋国際 | 49~50 |
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兵庫県立大附属 | 59~63 |
公立中高一貫校は私立入試と違うためあくまでも参考程度の数値です。(特に芦屋国際は作文のため、偏差値で測定するのは難しいでしょう。)
兵庫県の公立中高一貫校の受検対策は?
公立中高一貫校の適性検査は私立の中学受験ほど知識は必要ありませんが、独特の出題形式のため各校の傾向に合わせた対策が必要です。特に芦屋国際志望なら作文・面接対策。
公立中高一貫校対策を行っている進学塾を利用するのがおすすめですが、ご家庭で勉強を進めたいなら通信教育という選択肢もあります。私立との併願にも。
兵庫の公立中高一貫対策に強い塾
兵庫県の公立中高一貫対策ができる塾を一部ご紹介します。
ステージメソッド塾
ニシカド式勉強法で有名な国語専門塾。芦屋国際中 合格対策クラスを設置し、作文・面接・書類作成の対策を少人数制クラスで行っています。
個別指導イールート 阪神芦屋校
芦屋国際中等教育学校の作文対策を行っています。
能力開発センター
兵庫県立大学附属中学受験クラスを設置。合格に必要な応用レベルの学力や適性検査、作文、面接対策も行います。
公立中高一貫校対策におすすめな通信教育
通信教育では進研ゼミ小学講座、Z会で公立中高一貫校生向けの講座を開講しています。
※いずれもおすすめの講座ではありますが、受験学年は各校の適性検査・作文の出題傾向により合った対策が必要になるかと思われます。(特に芦屋国際は作文のみ)ご家庭での指導が難しい場合は塾も検討した方が良いかもしれません。
進研ゼミ小学講座
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進研ゼミ小学講座では考える力・プラス講座にて公立中高一貫校対策に対応。1~4年生は考える力を養成する講座、5・6年生は適性検査・作文対策が進められる講座となっています。2023年度の合格実績は芦屋国際 3名、兵庫県立大学附属中 4名でした。
※5・6年生で進研ゼミ小学講座3か月以上、作文・表現力講座2回以上、考える力・プラス講座3か月以上、または小4~6で考える力・プラス 中学受験講座を3か月以上、いずれかの受講者が対象。
Z会の通信教育
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Z会の通信教育では小学生コース専科で公立中高一貫校受検対策講座を開講。3・4年生には思考・表現力、5・6年生には公立中高一貫校 適性検査と作文の講座を提供しています。難易度は高め。Z会員(通信教育以外も含む※)2023年度の合格実績は芦屋国際 4名、兵庫県立大学附属中 4名でした。
※小学6年生でZ会通信教育・Z会映像授業・Z会プレミアム講座、Z会の教室本科・講習、および提携塾のZ会講座を受講していたお子さんが対象。
まとめ
兵庫県にある各公立中高一貫校の特色や進学実績、選抜、倍率や、おすすめの塾・通信教育についても見てきました。学校選びや受検対策の参考になれば幸いです。
兵庫県の公立中高一貫校
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