1月18日、19日の2日にわたる、センター試験が終了しました。
来年度からは共通テストがスタートするため、今回で最後のセンター試験となります。
SNSでもトレンドに上がるぐらい特に数学が難しかったという意見が多く出ています。確かに数学は前年度とは若干問題傾向に変更があり、予想より難しかったようです。
各予備校の見解を参考にしつつ、問題の難易度変化をざっくり振り返りたいと思います。
センター試験各大手予備校の分析
代ゼミ、駿台(ベネッセ/駿台)、河合塾、東進ハイスクールの分析をもとに、2020年センター試験の各科目の難易度(昨年との比較)をまとめました。
※「やや難化」「やや易化」の( )内に名前がない予備校は、「昨年並み」と分析しています。「昨年並み」のみ記入している科目は4予備校すべて該当します。
科目 | 難易度(昨年との比較) |
---|---|
国語 | 昨年並み ※古文は易化(河合) |
英語(筆記) | やや難化(ベネッセ/駿台) |
英語(リスニング) | やや難化(ベネッセ/駿台、東進) |
数学I | やや難化(ベネッセ/駿台、河合) |
数学IA | やや難化(代ゼミ)・やや易化(河合、東進) |
数学Ⅱ | 昨年並み |
数学ⅡB | やや難化(代ゼミ、東進) |
世界史A | やや難化(東進) |
世界史B | やや難化(東進)※文化史・現代史が多く大変?(代ゼミ、河合) |
日本史A | やや難化(ベネッセ/駿台、東進)※共通テスト意識?(東進) |
日本史B | 昨年並み |
地理A | 昨年並み |
地理B | やや易化(代ゼミ、河合、東進) |
現代社会 | やや難化(ベネッセ/駿台) |
倫理 | やや難化(代ゼミ)やや易化(河合) |
政治・経済 | やや易化(ベネッセ/駿台) |
倫理、政治・経済 | 昨年並み |
物理基礎 | やや難化(東進) |
化学基礎 | やや易化(東進、ベネッセ/駿台、代ゼミ) |
生物基礎 | やや難化(ベネッセ/駿台) |
地学基礎 | やや易化(ベネッセ/駿台)・やや難化(代ゼミ) |
物理 | 昨年並み ※選択問題は難化(代ゼミ) |
化学 | やや易化(代ゼミ) |
生物 | やや易化(代ゼミ) |
地学 | やや難化(河合塾) |
各科目で( )内に名前のない予備校は「昨年並み」と分析しています。全体的には昨年並みとしつつも、設問によっては難化・易化が分かれていたりします。
受験生の得意分野・不得意分野はそれぞれ異なるので、昨年並みまたは易化と予備校で分析している科目でも、「去年よりも難しく感じた!」と思うこともあるでしょう。
上の表は以下の公式サイトを参考にして作成しています。
数学の難易度は上がったのか?
数Ⅰに関しては大問2がやや難化(ベネッセ/駿台)、新傾向の問題にとまどったのではという見方もあります。
数ⅠAに関しては意見が分かれていました。
やや難化、共通テストを意識したのでは?としているのは代ゼミ。東進はどの科目でも「やや難化」と受験生に寄り添うような(?)分析が多いのですが、数ⅠAは河合塾とともに易しくなったと分析しています(計算量が減ったこともあり)。
数Ⅱは昨年並みという意見ですが、数ⅡBに関してはやや難化という分析がされています。多くの受験生もTwitterで難しかったとため息をついています。
数列や空間ベクトル、微積の面積問題も難しかったという分析もされていました(代ゼミ、東進)。
英語はスタンダード
昨年も「昭和」な印象の試験でしたが、今年もまあまあスタンダードなセンター試験の問題傾向だったと思います。的の計算問題で少し慌てたという意見もありましたが、筆記序盤の発音・語句問題も定番の内容で、得点できた人も多いでしょう。
筆記に関してやや難化としたのはベネッセ駿台のみ、リスニングは東進がやや難化と分析していました。