勉強しない中学生への接し方と5つの対処法【ABCモデルと成功体験】

勉強しない中学生への接し方と5つの対処法【ABCモデルと成功体験】

中学生のお子さんが「勉強しない」というのは、いつの時代でも親御さんの悩みの種のようです。

私も塾の面談で保護者の方からそのような相談をよく受けていました。

  • 「うちの子ゲームばかりしてちっとも勉強しなくって…」
  • 「テスト前だっていうのにLINEばかりしてる」
  • 「中学生になったというのに宿題を適当にやってるだけ。これで高校受験大丈夫なのかしら」
  • 「コロナでリモートワークに。家の子が勉強もせずダラダラしてるの見てるとイライラする」
  • 「勉強するようになるいい方法は?やっぱり塾?」

という保護者の方の参考になるよう、勉強しない原因やその対処法をまとめてみました。

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中学生のお子さんが勉強しない原因は?

どうして中学生のお子さんが勉強しないのか、まずはその原因を考えてみます。

ゲーム・スマホに手が伸びてしまう

テスト前だというのにゲームやスマホばかりして、ちっとも勉強しない。与えるんじゃなかった…という声は時々聞かれます。

でも一概にゲームやスマホが悪いとも言えないと思います。

親御さんの時代でもゲームはありました。スマホや携帯電話もない時代は、楽しいラジオ番組やテレビばかり聞いたり見たりしたのではないでしょうか。

特にラジオは部屋にこもって勉強する「フリ」をしつつ聞けるというメリット(デメリット?)がありました。

中学生のお子さんが勉強とは関係ない何かにハマってしまうのは、20~30年前と変わっていないのではないでしょうか。

それに、成績優秀なお子さんでも結構な頻度でゲームやスマホをやっていたりします

話していると「Twitterや動画もかなりチェックしてるなー」というお子さんもいます。

うまく付き合いながら、メリハリつけて勉強しているんでしょうね。

個人的な感想ですが、数学が得意なお子さんはゲームをやっている人が多い印象です。(ゲームをやっているから数学が得意、というわけではないですが…)

ということはゲーム・スマホは二次的な原因、根本的な原因は他にありそうです。

勉強が嫌い

「勉強が好きな人なんているわけないでしょ」という方もいるかもしれませんが、わりと好きという中学生も中にはいます。

わかると楽しい

(テストの)結果が出るから

が主な理由です。

逆に考えれば勉強が嫌いな理由は

勉強してもわからなくてつまらないから

勉強しても結果が出ないから

と考えられます。(塾に来ているお子さんに勉強なんで嫌いなの?って聞くと「つまんないから」と返ってくることが多かったです。)

やる気が出ない

勉強しなきゃいけないと頭ではわかっていても、どうしてもその気になれない、面倒と感じているお子さんもいます。

中学に入ると毎日制服で小学校のときより学校での緊張感が高くなり、頻繁に「成績に響くぞ」と脅されながらテストがあったり提出物も一気に数十ページとか出されたりします。

部活にも参加しなくてはいけないし、委員会やボランティア、職場体験、習い事もあったりしてもう疲労困憊です。

特に2020年は新型コロナの影響で休校措置がとられ、気持ちが乗らないお子さんも多いことでしょう。

テスト前に出された課題は解答を丸写しというお子さんも結構いるので、家庭学習やオンライン教材を渡されたものの適当にサボってしまっているお子さんもいるのではないでしょうか。

目標設定をしたり、何らかの強い動機づけが必要ですね。

勉強の仕方がわからない

「勉強しなさい!」と言ってもちっとも聞かないお子さんの中には、そもそも勉強ってどうやるの?というお子さんもいるかもしれません。

塾に来ているお子さんでもそういうお子さんがいらっしゃいました。

だったら最初から聞いてくれたらいいのにとも思いますが、中学生ぐらいだと物事を自分で解決したいという気持ちも強く出てきたり、親御さんになかなか相談できなくなってくる年代です。

また勉強のやり方も人によって合う・合わないがあるので、なかなか難しいです。うまいアドバイスも必要です。

塾では「自習室に来させるので課題をどんどん与えてください」とのご要望を親御さんから受けることもありました。

問題集やプリント教材をただ解きまくる(解き散らかす) … だけが勉強ではありませんが、それをきっかけに勉強に取り組むようになるのもいいと思います。

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勉強しない中学生を放っておくとどうなる?

ガミガミ言うのは逆効果、放っておいた方がいいという説もあります。

確かに「自律心」がある程度備わっているお子さんは、ゲームばかりして一見勉強しているように見えなくても、見えないところで勉強していたりします。

家ではダラダラしていても、塾では信じられないぐらい集中力を発揮しているお子さんも中にはいらっしゃいます。

以前個別指導塾の運営をしていたのですが、自習で塾に8時間いるお子さんとか珍しくありませんでした。「場の力」というものなのでしょうか。

成績がキープあるいは上昇傾向にあるなら、お子さんが見えないところで努力している証拠でしょう。

しかし塾にも行っていない、塾に行ってもダラダラしている、家にいてもLINEやゲームばかり、というお子さんを放っておくのはまずいです。

何らかの対処が必要です。

勉強しない子どもにイライラ…でもやってはいけないこと

対処が必要とは言いましたが、次のような接し方はNGです。

  • 頭ごなしに勉強しなさい!とキレる
  • きょうだいや他のお子さんと比べる

「少しは勉強しなさいよ」もソフトな言い方ならまだいいのですが、家庭内がギスギスしそうな「なんで勉強しないのよーっ」とキレてしまうのは良くないことです。

ひょうひょうとしたタイプのお子さんなら「はーい」で済みますが、たいていはネガティブな感情だけ残してしまいます。

外で頑張って働いて、スーパーで買い物を済ませて重い荷物を持ってクタクタ状態で家に帰ってきたら、お子さんがテレビの前でソファに寝っ転がってLINEしてた…来週テストがあるんじゃないの?

という状況だと親御さんの方に同情せざるを得ないところもありますが、ここはぜひ、いったん深呼吸を。(お気持ちはよ~くわかりますが…)

来週テストでしょ、今日の分の勉強はもう終わらせたの?

これから勉強するの?夜食いる?

声がけしておくぐらいにしておきましょう。(もちろんそれじゃあうちの子にちっとも効果ない!というケースもあるかと思います。そのようなケースでは後の「対処法」をご参考に。)

ただキレてもお子さんが勉強する保証なし、ますます反発されてしまう、キレた親御さんも気分が悪い…なら悪いことづくしになってしまいます。

あとは

お兄ちゃんはしっかりやっていたのに。

〇〇ちゃんはちゃんと勉強して成績もいいのに。

みたいな人と比べてあなたはダメだと否定的に受け取られるような発言も、お子さんを傷つけてしまうので良くないです。

同じように育てたつもりでも、お子さん一人一人違った個性を持ちます。

やる気がなくなる発言に注意

中学生は本当に多感な時期なので、やる気をそぐような発言にも注意しないといけません。大人の何気ないちょっとした一言に、大きなダメージを受けることがあります。

上の発言以外にも、

なんでこんな問題もわからないの?

何このひどい点!

(うまいフォローが後に続けばいいのですが、)と言いっぱなしにされるのはやる気がなくなります。お子さんを否定するような発言ですし良くないですね。

ちなみに私は「あちゃ~ひどい点」と生徒に対して言うこともあります。

「そっか、今回実力以下の悪い点とっちゃったけど、次でいい点とるって筋書きだよねー。〇〇君ならできるよ、ね♪

「も、もちろんっすよ、まかせて!やればできる子だし!」

まあ、日頃の距離のとり方にもよりますが…

あとは

学校で勉強していることは社会に出ても何の役にも立たない。

これは絶対言わないでいただきたいです。何のために努力するのかわからなくなってしまいますし、塾に来てもやる気になりません。

塾でも「うちの親が勉強なんてムダとか言っていたしー」と言っている生徒さんもたまにいます。こういうお子さんにやる気を出させるのはかなり大変です。

読み・書き・計算はまず生きていく上で必要です。

社会の知識がないと政治や経済のことが理解できず、適切な行動をとることができません。

理数系の知識がある人とない人では将来の仕事の選択肢も変わってきます。

2020年は新型コロナウイルス感染症拡大対策のために、政治家、専門家の人がたくさんメディアに登場しています。

理科や社会の知識がある程度ないと、話を理解することも難しいでしょう。(学校で習っていること以上に難しい内容です。)

社会に出て仕事をするなら、戦略を練ったり、期日までにスケジュールを立ててイベントを成功させないといけません。

勉強をコツコツ進める習慣が身についている人は、こういった仕事も着実に進めやすいです。

昇進のために試験を受けることもあります。勉強の仕方が身についている人は当然有利です。社会に出る前の大切なリハーサルの時期という受け止め方もできます。

親が理想の姿を見せるべき?

勉強しなさい!と叱っているのに親御さんがスマホばかりしてたらダメという話も聞かれます。

リビングで勉強するご家庭なら、そばでお父さんやお母さんが本を読んでいたり一緒に何か勉強していたら、お子さんの意欲UPにもつながりそうです。

以前塾でお子さんと一緒に漢検対策をしているという親御さんもいらっしゃいました。

ただ常に親御さんがお子さんに理想の姿を見せる…というのはなかなか大変だと思います。

休日ソファーでスマホ片手にゴロゴロしているお父さんを見て、

「スマホは本当に人をダメにすると思います。私はああいう大人になりたくありません。」

と作文に書いていた女の子がいました…。反面教師?ちなみにそのお子さんは「中学生はスマホ不要派」でした。

一緒にお子さんと検定試験の勉強を頑張っているというご家庭の話を出しますが、必ずしもこれがすべてのご家庭で有効とは限りません。

「母さんが言うなら俺もやるよー」というお子さんもいれば、嫌な顔をするお子さんもいます(私などは後者のタイプ)。

どういうアプローチが良いかは、お子さんとの距離感や性格も関係してきます…難しいです。

勉強しない中学生への対処法とABCモデル

日頃全く勉強しない、テスト前でも緊張感のカケラも見えない…

そう見えるお子さんたちでも、実際に話してみると「勉強ができるようになりたい」と思っているお子さんが多いです。

そんなお子さんのためにもできる方法を5つ、取り上げたいと思います。

成功体験を積み重ねる【ABCモデル】

「勉強しなさい」と言われなくても自主的に勉強し、「次のテストはケアレスミスをなくして満点取ってやるぞ」と自分で目標設定をして、毎日着々と自ら決めたスケジュールを進めていく・・・。

そんな将来頼もしそうなお子さんが少ない割合ですが確かにいますよね。

なぜ彼らは自主的に勉強できるのかというと、すでにいい成績をとっているからです。いい成績をとったら次回もとりたいし、気分がいいですよね。

でも実際には上でも書いたように、すぐに高い効果が表れるとは限りません。まずは学校なら小テスト、家で取り組んでいる教材のミニテストや模擬試験などからスタートします。

頑張った→すぐに効果が出た→また頑張ろう

というサイクルができやすくなります。

  • 漢字が苦手… → 漢字練習をした→テストで合格点がとれた(成功体験)
  • 英単語覚えてない→単語練習をした→小テストで満点とれた(成功体験)
  • 数学が苦手→問題集を解いて復習した→確認テストで合格点(成功体験)

ある行動を起こして成功体験(望ましい結果)が引き起こされると、またその行動が繰り返されます。逆に望ましい結果がなければその行動は定着しません。

このような行動原理のモデルをABCモデルといいます。

先行条件(Antecedent)→行動(Behavior)→結果(Consequence)

行動の直後に成功体験がないとその行動が定着しにくいです。

そこで「ほめる、認める」の出番です。

ほめることで行動を促す

親御さんも経験したと思いますが、勉強を頑張ってもテストの結果に必ずしも結びつかないことがあります。

小学生のときは特に勉強しなくてもテストでいい点を取っていたのに、中学生になったら急に勉強が難しくなってテストでも今まで取ったことがないような悪い点を取り、落ち込むお子さんもいます。

勉強しなくちゃとちょっと頑張ってみても、(特に英語・数学は)一度わからなくなったところができるとそこから取り戻すのに時間がかかります。

ですから、テストの結果だけではなく日頃のお子さんの行動を認める、ほめるようにして、ABCモデルのB=行動を強化します。

「ほめポイント」の例

  • 宿題を終わらせた
  • いつもより勉強した
  • 提出物を期限を守って提出できた
  • テスト前にゲームの時間をセーブした

といった以前と比較して「改善できた!」というところを「頑張ったね」「偉いね」「できたね」と認めてあげます。

この「ほめる」という行為は、日頃から適切な行動をとっているお子さんにはあまり響かないこともあるようです。

日頃の小さな積み重ねで着実に力がついていきます。

定期テストが返ってきたら…

特に公立の中学校ではあまりに難易度の高いテストは作られないよう配慮されているはずですが、実際にはかなり難しかったり、平均点が極端に低いテストも見かけられます。

特に数学においては、関数や図形になると平均点がガクンと下がることがあります。理科の計算問題など、苦手なお子さんが多い単元はそういった傾向があります。

学校で記入するテストの計画表で目標点を記入させることがありますが、テストのレベルによっては適切な努力をしてもうまく目標がクリアできないこともあります。

そんなときは平均点と比較してアップしてたらほめてあげたり、計算ミスが減ったなどお子さんの頑張りを認めて、お子さんの勉強への意欲を後押ししてあげましょう。

  • テスト勉強していないときは平均点以下→テスト勉強をした→テストが平均点+10点に(成功体験)

家の人が勉強を見てあげる

わからないところが多くて勉強が進められない、一人では勉強できないというお子さんは、(可能であれば)家の人が勉強を見てあげるとスムーズに勉強が進められるでしょう。

ただし教えるときに注意していただきたいのが「教えすぎない」ことです。

お子さんが一人でも問題解決できるよう、ヒントを小出しに出すのがおすすめです。

【例】

英語の並べ替え問題これで合ってる?と聞かれてちょっと間違ってるとき → おぉ~結構できてるう!惜しいね、1語だけ場所が違うんだ … わかるかな?

数学の証明問題 → ヒントはココとココが平行だから、「何か」が等しくなるよね。合同条件が使えそうじゃない?

国語の記述問題 → ヒントはこの段落にあるよ。答え方にも気をつけてね。

絶対にやっていけないのは問題が解けなかったとき、「なんでわからないの?」と非難することです。(あきれた表情をするのも同様)

イヤーな勉強をしている上に傷つくようなことをされたら、中学生に限らずますます嫌になります。実際、小学校のときに習ったようなことも忘れている中学生は珍しくありません。

「誰だってわからないことがある」という前提で、「久しぶりだから忘れちゃったかな?」とやり方を確認してあげましょう。

わからない、理解できないことがあるというのは、多感な中学生にとって非常に傷つくことのようです。小学生だと泣いてしまうことがありますが、中学生の場合はぐっとこらえて自分を精神的に追い詰めるというか…。そういう思いをお子さんにさせたくないですよね。

スマホ・タブレット教材を使う

本屋でワークを買ったり、通信教育を始めてみたけれど、あんまり手をつけていない様子…机に座って手を動かすというのが苦手なお子さんもいます。

そんな中学生のお子さんには、スマホやタブレットで学習できる教材がおすすめです。ゲームをクリアする感覚で楽しめる教材(すらら、デキタスなど)もあり、ゲーム好きなお子さんはハマるかもしれません。

スタディサプリ・スマイルゼミ・進研ゼミ(ハイブリッドスタイル)・すららなど

(※すららはPCまたはタブレット)

14日間の無料体験期間があるスタディサプリでは、お子さんの学習進捗状況がWeb画面やメールでチェックできる「まなレポ」機能つき

お子さんが頑張っていたら「ほめる、認める」で行動を促し、お子さんの成功体験を積み重ねて「やれば自分はできるんだ!」という良いサイクルを作っていくことができます。



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プロに任せる

なるほど、ほめる、認める、成功体験を積み上げていくことは大切なのはわかったけれど、いざ実践するとなると難しそう…。

子どもが勉強していてわからないところがあっても、うまく教えられない。

という親御さんもいらっしゃるでしょう。

ご家庭でできない分は、塾や家庭教師にお任せしてみてはいかがでしょうか

お子さんの意欲を引き出してくれる個別指導塾なら、ほめる、認めるを意識した指導でお子さんの勉強をリードしてくれます。

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まとめ

個別指導塾で20年以上教えている私自身の経験もふまえつつ、なかなか勉強しない中学生のお子さんにどのように接したら良いか、勉強への意欲を高める方法についてお伝えしてきました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

なお今回の記事を書くにあたって、以下の書籍を参考にさせていただきました。


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