難関大学受験を見据えたら、早い時期から高校数学の先取り学習をしておくべき?
中高一貫校は高2で単元学習終了?公立中生も高校数学を先取りしておくべき?
高校受験が終わったら高校数学を先取り学習するべき?
・・・といった高校数学の先取り学習に関する疑問について、元塾講師が考察。
家庭学習で1人でも進めやすい、数学の先取りにおすすめな通信教育についてもご紹介しています。
※記載の内容は情報取得時のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。※この記事は一部PRを含みます。(スタディサプリ、Z会、すららと当サイトは提携関係にあります。)
高校数学の先取り学習はしておいた方が良いの?
高校数学の先取り学習はおすすめです。特に高校受験が終わった中学生、高校入学後の家庭学習を計画中の新高1生に。
- 高校受験が終わった中学生 → 受験が終わったら高校の予習に入りましょう
- 高校入学後 → 高2までに高3内容まで先取り(体系数学などを利用してる中高一貫校なら学校のペースでOK)
大学受験を見据えれば高1~2までに高3内容を先取り!
大学受験を考えれば高2までには高3の数学を先取り学習していったん完成させておくのがおすすめです。
前倒しのカリキュラムで進める私立中高一貫校では中2~3で高校分野の内容に入り、高2までには高3の内容を完成させます。そうすることで1年間じっくり受験対策に取り組むことができます。といっても最近は公立の進学校も同様になってますね。
難関大学現役合格を目指すなら高1までに高校数学の内容を一通り終えたいところです。2年間も演習時間があるのは大学受験で大きな強みになります。
受験が終わったら高校の先取りをするべき?
個別指導塾でも中3生の推薦・一般入試が終了すると、高校の予習を2~3月に進めるパターンが多いです。数学なら因数分解ぐらいまでは進めてます。(さすがに高校生ともなると、先取りしたせいで学校の授業を見くびるなんてことはないですよね・・・難しくてナメてられません。)
ただし受験終了後高校の予習にすぐ入った方が良いのは、中学数学の内容がほぼ理解できているお子さんに限られます。(公立高入試で8~9割はとれるレベル、難関大を目指すお子さんたち。)
特に計算、関数、確率、図形の基礎・・・などで危ういところがあるというお子さんは、まずは総復習を優先するべきでしょう。特に計算分野、因数分解、平方根、2次方程式は確実にしておかないと、高校数学の勉強をスムーズに進められません。
高校受験する公立中生も先取り学習するべき?
大学受験を意識して、小学校ですでに中学数学の勉強を進めていたお子さんや、数学にかなり素質があるお子さんなら、中学生でも高校数学の先取り学習を取り入れるのはおすすめです。数学の専門塾や個別指導で力をつけるのもいいと思います。
しかし中学生→高校生もまだまだ成長途上、先取り学習していくうちにどこかで壁にぶつかることもあるでしょう。無理のない範囲でいいと思います。
(高校受験にも使えそうな)数ⅠAの最初の方だけ進めたり、数検準2級も難易度がそれほど高くないので、基礎を先取りしておく意味でチャレンジしても良いと思います。
必ずしも中学で先取り学習しないと大学受験に勝てないというわけではありません。というのも次の章でご紹介するデータを・・・。
東大現役合格者は高校数学を先取り学習していた?
大手予備校の東進(株式会社ナガセ)が’21年の東大現役合格者を対象に調査したところ、東大理系現役合格者の約8割が、高2の終わりまでに高校数学の全範囲を修了していたという結果に。
さらに中高一貫校出身の受験生と、高校から高校数学を(学校で)スタートした受験生で分けてみたのが次の表です。
終了時期 | 中高一貫 | 高校から |
---|---|---|
中学まで | 4.8% | 2.6% |
高1で | 18.2% | 15.8% |
高2で | 63.0% | 47.4% |
高3で | 13.9% | 34.2% |
※共同通信PRワイヤーの記事(https://kyodonewsprwire.jp/release/202104304414)を参考に作成。
わずかですが中学までに高校数学の先取り学習を終えたと答えている人も。小学校から将来の大学受験を見据えて、家庭学習や専門の塾で着々と準備してきたと考えられます。
さらに高1までに先取り学習を終えたのが中高一貫校生で約18%、高校スタート組でも約16%と、高校スタート組でも先取り学習派が意外にも多いのが東大現役合格者だからでしょうか。(塾の方針?私立か公立かも気になりますが・・・)
そして中高一貫校生の約6割が高2、高校受験組は5割弱で先取り学習が完了。中高一貫校生は学校のカリキュラムに乗っかった形なのではないかと推測。高校受験組は少し差がつけられてます。
高3で勉強を終えたと答えた受験生は中高一貫生で約13%、高校受験組は約34%と少数派。
でも高校受験組の3割が3年で勉強を終えたというのが・・・。部活で忙しかったのか?逆に3年で勉強終えて東大受験に間に合わせたっていうのもすごいです。
ちなみに英語は東大現役合格者の約9割が高1までに実用英語技能検定2級を取得。高校生のうちに準1級以上を取得した人は3割を超えてます。
東大生の勉強方法がすべての中高生におすすめとは思いませんが、高1~2で先取り学習を完了させるのは余裕を持った受験対策ができるという点で大きなメリットになるということでしょう。
高校生の数学先取り学習におすすめな通信教育
難関大学を目指しているなら、やはり数学の先取り学習はおすすめ。学校が先取り型でない人でも先取り学習を進めやすい通信教育(動画授業、タブレット学習など)をご紹介します。
中学生にも高校生にもおすすめなスタディサプリ
PR
プロ講師の動画授業が見放題のスタディサプリは中学生にも高校生にもおすすめ。
ベーシックコースは月額2,178円で6教科19科目(高校講座)に対応、教材も無料でダウンロードOKとコスパも良いこともあり人気のオンライン教材です。
利用はスマホでもタブレットでもPCでもOK。中学生でも高校講座が利用できるので先取り学習もテスト対策も自由自在です。
Z会中学生・高校生はタブレットで先取り可能!
PR
難関校受験のための通信教育といえばZ会。特に中学生タブレットコース、中高一貫校コース、高1・2生向けタブレットコースはオープンカリキュラム型で先取りOK。AIによる学習リードとZ会添削者による個別添削つき。
中学生タブレットコースは中学範囲をすべて、中高一貫校コースは数ⅠAまで、高1・2生タブレットコースでは高校3年間の範囲をすべて学習できます。なお高1から東大・最難関大・難関大のレベル別で、入試対策にも取り組めます。
先取り学習も難関校対策も着実に進めたい中高生におすすめなZ会タブレットコースは1教科から受講OK。専用タブレットまたはiPadで受講できます。詳細は公式サイトでご確認ください。
超先取りしたい小中学生におすすめなすらら
PR
🎁すらら10月入会キャンペーン実施中!
すららでは2024年10月1日~2024年10月31日の期間に入会した方を対象に、入会金が無料になるキャンペーンを実施中です!
算数・数学の才能はあるけれど、高校生向けの参考書や問題集ってなんだか堅苦しくてやりづらい・・・というお子さんにおすすめなのが、ゲーム感覚で勉強を進められるアニメーション教材の「すらら」。
学習塾や学校でも導入されているオンライン学習で、小学生から高校生まで対応の無学年式。小中学生の「超」先取り学習におすすめです。お持ちのPCまたはタブレットで受講可能です。
3教科または5教科セットなので他教科の先取り学習にも。月額8,228円から、公式サイトですららの無料体験が利用できます。
まとめ
大学受験を見据えての高校数学の先取り学習はおすすめです。ただし高校受験組の中学生は3年夏まで、また相当数学が得意な中学生でも壁にぶつかるかもしれないので、最難関大を目指しているとしても高2レベルや先取りを完了させるのは必須ではありません。
高校受験を終了した受験生はぜひさっそく高校の予習に取り組んでほしいところ。ただし中学数学の内容で理解できていないところがあれば、復習もしておくことをおすすめします。特に計算分野は確実に。