中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめと問題

中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめと問題

今回は中学で学習する、中世~近世(大航海時代まで)ヨーロッパの歴史をまとめました。

中世・近世ヨーロッパの年表、十字軍の派遣、ルネサンス、宗教改革、大航海時代に太陽の沈まない国と呼ばれたスペインの動きなど、ヨーロッパの重要事項について確認していきます。

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中世・近世ヨーロッパの年表

中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめ

古代ローマ帝国ではキリスト教が国教になりました。395年にはローマ帝国が分裂しますが、その後もキリスト教がヨーロッパで広く受け入れられました。

西ローマ帝国が滅んだ中世から近世の大航海時代まで、ヨーロッパではどのような動きがあったのか年表で見てみましょう。

476年 西ローマ帝国が滅ぶ

481年 フランク王国が建国される

800年 フランク王国の王カール1世がローマ皇帝(カール大帝)に

962年 東フランク王国が神聖ローマ帝国に

987年 西フランク王国がフランス王国に

1054年 キリスト教会が東西分裂

1096年 ~1270年 十字軍遠征

1298年 マルコ・ポーロ「東方見聞録」

14世紀 ルネサンスがイタリアで始まる(~16世紀)

1453年 ビザンツ帝国(東ローマ帝国)がオスマン帝国に滅ぼされる

15世紀末~17世紀末 大航海時代

1492年 コロンブスが西インド諸島に到着する

1498年 バスコ・ダ・ガマがインドに到着する

1517年 ルターが教会を批判 → 宗教改革

1522年 マゼラン一行が世界一周を達成する

1534年 フランスシスコ・ザビエルらがイエズス会を設立

1600年 イギリスが東インド会社を設立

1602年 オランダが東インド会社を設立

1688年 イギリスで名誉革命

1776年 アメリカ独立宣言

1789年 フランス革命

ヨーロッパの中世・近世はいつから?

中世は東ローマ帝国が滅んだ476年から東ローマ帝国の滅亡した1453年頃まで、近世は1453年からフランス革命のあった1789年頃までを指します。

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キリスト教とルネサンス

中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめと問題

十字軍の派遣

古代ローマ帝国の滅亡後、ヨーロッパの人々はキリスト教を精神的な支えにします。さらにキリスト教はギリシャ正教とカトリックに分裂します。

中世のヨーロッパでは特にカトリック教会が支持され、ローマ教皇が強い影響力を持つようになりました。

正教会 … ビザンツ帝国(東ローマ帝国)

カトリック教会 … ローマ教皇が中心、西ヨーロッパの王・貴族・都市部の人々

11世紀にはイスラム教の国から聖地エルサレムを取り戻すため、ローマ教皇の呼びかけで十字軍が派遣されるようになります。

1096年から1270 年の間に、ヨーロッパの王や貴族により7回の遠征軍が送られました。

1099年にエルサレムを占領、後にエルサレム王国が建国しましたが、それも滅ぼされました。

約200年にわたり十字軍が送られました。しかし最終的には敗北、教皇の権威も衰えてしまいます。

また十字軍遠征でヨーロッパはイスラム文化と接しましたが、西アジアが持っていた古代ヨーロッパの文献より、古代ギリシャや古代ローマの文化が再評価されることになります。

ルネサンス

十字軍遠征の影響で、14世紀頃よりヨーロッパでは古代ギリシャ・ローマの文化を復興する風潮が起こりました。この風潮をルネサンス(文芸復興)といいます。ルネサンスはイタリアから始まり、ヨーロッパ各国に広がりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」「最後の晩餐」(絵画)

ボッティチェリ「春」「ヴィーナスの誕生」(絵画)

ミケランジェロ「ダビデ像」(彫刻)「最後の審判」(壁画)

・ダンテ「神曲」(詩)

・マキャベリ「君主論」(政治学)

・三大発明 … 火薬、羅針盤、活版印刷

※ 羅針盤は方位磁針のことです。

富裕市民が芸術家や学者のパトロンとなりました。

イタリアでルネサンスが始まったのは、古代ローマがイタリア半島にあったことに加え、東方貿易で経済が発展し、裕福な市民が多かったこと、イスラムやビザンツ帝国からイタリアに逃げてきた学者、知識人がいたことなどがあげられます。

宗教改革

十字軍遠征の失敗で、教会の権威が衰え、資金を集めることが難しくなりました。資金を集めるため、ローマ教皇は免罪符を売りました。

免罪符 … 罪が許されて天国に行けるというお札

ドイツのルターやスイスのカルバンはローマ教会を批判、新しい宗派(プロテスタント=抗議する者)を作りました。このような従来のキリスト教を批判する動きを宗教改革といいます。プロテスタントは聖書を重視、労働をして富を蓄えることも良いとされ、商工業者に支持されました。

カトリック教会は権威回復のためにフランシスコ・ザビエルらがイエズス会を結成、海外の布教活動をするようになりました。

ザビエルも日本に来た戦国時代についてはコチラ(中学歴史 戦国時代、安土桃山時代のまとめ)の記事を。

大航海時代

中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめと問題

1453年、オスマン帝国は東ローマ帝国を滅ぼして強大化しました。この影響でイタリアの商人が東方貿易を行えなくなり、直接アジアとの交易を行うための航路開拓が大航海時代につながりました。(大航海時代は15世紀末~17世紀末になります。)

当時ヨーロッパで最も強かった国がスペインポルトガルで、この2国がインドを目指し競うように航路開拓に乗り出します。

スペイン → コロンブスが1492年に西インド諸島に到着

ポルトガル → バスコ・ダ・ガマが1498年にインドに到着する

スペインは西に進めばインドにたどり着けると考えましたが、コロンブスが着いた場所はインドではなく、アメリカ大陸でした。後にスペインはアメリカ開拓に乗り出します。

ポルトガルはアフリカ大陸(喜望峰)を回るように東に進む航路を選び、バスコ・ダ・ガマがインドに到着しました。

マゼラン一行が1522年には世界一周を達成します。(1519年に航海を始めましたが、マゼランは途中で戦死しました。)世界一周を達成したことで「地球が丸い」ことも証明されました。

コロンブスも地球が丸いことを信じ、インドを目指して西へ西へと行ったわけですが、想定外にもアメリカ大陸にぶつかってしまいました。

太陽の沈まない国

スペインは16世紀後半「太陽の沈まない国」と呼ばれていました。(当時のスペイン王フェリペ2世は太陽王と呼ばれていました。)

スペインは世界中に植民地を持ち、スペインのどこかの領土では必ず太陽が出ていることから、そのように呼ばれていました。

アメリカ大陸の植民地化

アメリカ大陸はスペインとポルトガルが植民地化しました。先に大陸を発見したスペインがアメリカに進出しました。

スペイン

→ インカ帝国アステカ王国を滅ぼす

→ 銀山の開発、砂糖、じゃがいも、トマト

インカ帝国は南米、アステカ王国はメキシコにありました。

スペインは南アメリカの西側、ポルトガルは東側を植民地にしました。(トルデシリャス条約)

スペインはアジアにも進出、フィリピンも占領しました。このことは秀吉の耳にも入っていました。

スペイン、ポルトガルはアメリカ・アジアに進出して貿易で大きく発展しました。

東インド会社とオランダの台頭

16世紀末に、オランダがスペインから独立しました。(スペインはカトリック、オランダはプロテスタント)

1600年にイギリス東インド会社を設立、1602年にはオランダ東インド会社を設立します。オランダはアジアに進出してヨーロッパの貿易の中心となります。日本が鎖国政策をとっていた江戸時代でも、オランダとは貿易を続けました。

【問題編】中世・近世のヨーロッパ

中学歴史 中世~近世ヨーロッパのまとめ

問1 1054年にキリスト教が東西に分裂しますが、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)で勢力のあった宗派を何といいますか。

▼答え

問2 問1で、西ヨーロッパ各国で勢力のあった宗派を何といいますか。

▼答え

問3 問2の宗派の最高位の地位を何といいますか。

▼答え

問4 ローマ教皇の呼びかけで、聖地エルサレムをイスラム教の国から奪い返すために王や貴族が組織し、エルサレムまで遠征した軍を何といいますか。

▼答え

問5 問4の遠征の影響で、ヨーロッパで古代ギリシャやローマの文化を見直し、復興する動きが起こりました。これを何というか、カタカナで答えなさい。

▼答え

問6 問5の動きはどの国を中心に始まりましたか。

▼答え

問7「モナ・リザ」「最後の晩餐」は誰の作品ですか。

▼答え

問8「春」「ヴィーナスの誕生」は誰の作品ですか。

▼答え

問9「ダビデ像」「最後の審判」は誰の作品ですか。

▼答え

問10 15~16世紀のヨーロッパで生まれた、三大発明とは何ですか。

▼答え

問11 カトリック教会が資金を集めるために、購入すれば罪が許されるというお札を発行しましたが、それを何といいますか。

▼答え

問12 問11のカトリック教会を批判したドイツの神学者は誰ですか。

▼答え

問13 問11のカトリック教会を批判する動きを何といいますか。

▼答え

問14 ルターやカルバンがおこした、新しいキリスト教の宗派を何といいますか。

▼答え

問15 海外での布教を目的に、フランシスコ・ザビエルらがつくった組織を何といいますか。

▼答え

問16 1492年、大西洋を西に進んでインドを目指し、西インド諸島に着いたのは誰ですか。

▼答え

問17 1498年、アフリカ南端の喜望峰を回り、インドに到着したのは誰ですか。

▼答え

問18 1519年、世界一周の航海を果たした一行の中心人物は誰ですか。

▼答え

問19 スペインが滅ぼした南米にあった国を何といいますか。

▼答え

問20 1602年、アジア貿易のためにオランダが設立した会社を何といいますか。

▼答え

まとめ

中世~近世ヨーロッパの、大航海時代の始まりまでを確認してきました。中世のヨーロッパではたくさんの国が生まれ、近世にかけてキリスト教を中心に大きな動きがありました。

・中世にキリスト教がカトリック教会(西)とギリシャ正教会(東)に分裂

・カトリック教会 … 十字軍 → 免罪符 → 海外布教(イエズス会)

・プロテスタント … 抗議する者、ルターやカルバン、聖書

十字軍遠征は失敗しましたが、その影響でルネサンスがおこり、すぐれた作品や文化が生まれました。またオスマン帝国の強大化が、新航路やヨーロッパがアメリカ大陸を発見することにつながります。