英検とTOEICの違いとおすすめの対策は?

英検とTOEICの違いとおすすめの対策は?

英語の資格試験で中高生が受ける試験といえば英検というイメージが強かったですが、TOEICを大学入試に利用するところもあって、高校生でもTOEIC対策を塾で希望する人が増えてきました。

(’19年11月2日追記)英検は大学入学共通テストの民間試験に参加、TOEICは参加しないことを決定しました。また英語の民間試験導入は2024年度に延期されることに。ずっと対策していた人には残念ですが…

それでも帰国子女や英語教育に熱心な家のお子さんは、TOEICを早めに受検するケースもちらほら聞かれます。

英検やTOEICに関心がある人に、英検とTOEICの違い、またおすすめの英検・TOEIC対策をご紹介します。

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英検とTOEICの違いとは?

英検とは

英検(実用英語検定技能検定)は日本独自の資格試験であり、「公益財団法人 日本英語検定協会」が主催、年に3回実施されています。英検は3級以上は1次試験と2次試験(面接)があります。2次試験は1次を通過しないと受けられません。

5級から1級まで全7ランクあり、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能が評価されます。

採点方法の変更(CSEスコアの採用)があり、各技能で基準を満たす必要があります。英検は正確に何点以上で合格という明確な基準がありませんが、1級・準1級は7割、2~5級は6割が合格ラインの目安とされています。しかし実際にはより高い得点が必要と考えられてます。

目安 備考
5級 中学初級 リーディングとリスニング
4級 中学中級 リーディングとリスニング
3級 中学卒業 3級よりライティング、スピーキング(面接)あり、中学生なら最低限取得しておきたい
準2級 高校中級 成績の良い中学生が取得している
2級 高校卒業 履歴書に書けるレベル、大学入試で有利になることも
準1級 大学中級 大学入試で加点や免除など有利になることも
1級 大学上級 通訳ガイド試験の免除あり

筆者の在籍していた塾で過去にいろいろな帰国子女の小中学生が準1級を受けていましたが、受検した帰国子女全員が準1級に合格していました。

TOEIC L&Rとは

TOEIC は一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーションが運営しているテストで、英検のように合格・不合格というのはありません。

TOEICのテストには以下のようなテストがあります。

  • TOEIC Listening&Reading Test
  • TOEIC Speaking&Writing Tests
  • TOEIC Speaking Test
  • TOEIC Speaking&Writing Tests
  • TOEIC Writing Test
  • TOEIC Bridge Test

一般的にTOEICといえばTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を指します。Listening & Reading、つまり聞く、読む技能のテストです。

TOEICは英検のように級ごとに試験が分かれておらず、多くの中高生は内容が難しく感じられます。990点が満点です。TOEICは年に10回行われています。

TOEICのスコアは一部の大学で入試の出願要件や、合否判定基準の一部として活用されています。500~700点台を基準にしているところが多いです。

下表はTOEIC L&Rのレベル目安になります。英検準1級でTOEICのスコアが700~800点、1級で900点台と言われていますので、TOEICのスコアが900点以上ならかなりレベルが高いということになります。

スコア コミュニケーションのレベル目安
400点未満 英語でのコミュニケーションがまだ難しいレベル
400点台 ごく簡単なコミュニケーションならできるレベル
500点台 簡単な英文の聞き取り、短文ならコミュニケーション可能なレベル
600点台 日常生活で簡単なコミュニケーションができるレベル
700点台 ビジネスの場面では最低限必要なレベル
800点台 ビジネスにおいてある程度コミュニケーションできるレベル
900点台 ネイティブとコミュニケーションをスムーズにできるレベル

学生と社会人、英検とTOEICどちらが有利?

中高生にとって高校入試、大学入学共通テストで英検が深く関わってきます

英検は将来大学入学共通テストで利用される予定ですが(※)、TOEICは利用されません。それではTOEICは学生には全く関係ないのかというとそうでもなく、一部の大学ではTOEICスコアを参考にしているところもあります。(L&RとS&Wをあわせて見る大学が多いです。)

英語の家庭学習を前倒しで進めているご家庭も少なくありませんが、どのように資格を取得していくか計画をしっかり立て、限りある時間を有効活用することも必要ですね。

※2024年度より導入予定ですが、変更が出るかもしれません。

これが社会人となるとTOEICのスコアがかなり重視されます。TOEIC L&R のスコアを採用基準にするところも少なくありません。転職時でも高スコアを持っておくと有利に働きます。

結局どちらも必要になるということですが、早い段階から英検を進めておき、TOEICを高校で少しずつ対策しておくと将来の就職活動で何かと有利に働きます。

もちろんやみくもに受けてもただテストを受けてみた…で終わってしまうので、(本当に両資格が必要なのか)将来のプランを立てることと、しっかりした対策どちらも必要です。

試験回数・費用の比較

英検とTOEICの試験回数や費用などを比較したものを、下表にまとめました。(2020年度)

※新型コロナウイルス感染症対応で中止になる場合もあります。

英検 TOEIC
年間試験回数 年3回(1月・6月・10月 二次試験は別日程) 10回(2月・8月以外の月)
費用 1級 10,300円
準1級 8,400円(CBT7,400円)
2級 7,400円(準会場5,500円、CBT6,400円)
準2級 6,900円(準会場4,900円、CBT5,900円)
3級 5,900円(準会場3,900円、CBT4,900円)
4級 3,600円(準会場2,600円)
5級 3,000円(準会場2,000円)
6,490円
申し込み方法 インターネット・コンビニ・特約書店(学校) インターネット・コンビニ
会場 全国約230都市(400会場)
海外4都市
学校・塾・企業などの準会場
全国約80都市

※S-CBTはCBTの検定料+500円となります。

英検は年に3回のみですが、TOEICは年に10回行われています。TOEICは級別には分かれていませんので、ある程度英語力をつけてから受験しないと難しいです。

英検とTOEICの会場の比較

英検 TOEIC
本会場以外に学校・塾などの準会場(2~5級) 全国の試験会場

TOEICは試験回数は多いのですが、会場は限られています。英検は準会場もありますが級は限られています。

英検とTOEICの級・スコア比較

英検の級とTOEICのスコアの対応表を、下の表にまとめました(TOEIC2001年のアンケート調査より)。

英検 TOEICスコア
3級 365
準2級 392
2級 517
準1級 732
1級 816

参考:英検取得者のTOEICスコア

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英検対策の対策方法は?

英検は2級までは該当学年の学校英語がわかれば、過去問だけ進めても十分対策ができます。

とはいっても中高生が英検を受ける場合、大抵は今の実力より上の級を受けることが多いでしょう。英文法だけは軽く予習を、単語・イディオムは英検用のものを使って勉強するのがおすすめです。

英語がある程度得意なお子さんなら、中3~高1 → 準2級、高1~2 → 2級までは「過去問を解いているだけ」でも合格率が高いというのが塾講師の主観的な印象です。

各級に該当する学年の英文法が危うい…という方はやさしめの英文法教材をやった上で、過去問や対策教材に取り組むと良いでしょう(2級まで)。

準1級以上になるとかなり難しいです(帰国子女のお子さん、ずば抜けて英語が得意な方を除いては)。

各級によく出題される英単語・イディオム、慣用表現を覚えましょう。

リスニングもディクテーションやシャドーイングをして聞く力をしっかり鍛え、英作文も不安がある人は添削指導をしてもらうのがおすすめです。

また2次試験(スピーキングテスト)の対策もしっかり、対策本で勉強、不安がある人は個別レッスンを受けてトレーニングするのがおすすめです。

オンライン英会話を利用すると通う手間もかからず、価格も抑えられます。

おすすめの教材(書籍)

英検教材は旺文社の教本、過去問がおすすめです。ライティングを強化したい場合は旺文社の「英検分野別ターゲット 英検ライティング問題」がおすすめです。

2級以上やかなり「飛び級」で英検にチャレンジする場合は、「パス単」のような単語・語句教材もあわせて使うのが効果的です。(わからない語句ばかりだと勉強がスムーズに進めにくいため)

おすすめのオンライン教材「英検ネットドリル」

書籍で勉強するのが苦手という人には旺文社の英検対策問題集とCDが一つになった、英検ネットドリルがおすすめです(開発・販売元:株式会社ショウイン)。英検ネットドリルはPC(Windows)やiPadで利用できます。

ゲーム感覚で問題を解き進めていくので飽きにくいです。(画像は英検ネットドリルサンプル問題より)

画像出典:英検ネットドリル

英検ネットドリルの料金(税抜)

  • 5級:7,000円
  • 4級:8,0000円
  • 3級:9,000円
  • 準2級:10,000円
  • 2級:10,000円
  • 準1級:12,000円

月額ではなく、1年間の料金です。個別指導塾で英検対策コースをとるより、こちらの方がコスパが良いでしょう。

公式サイトで無料体験もできます。

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TOEICの対策方法は?

TOEIC L&Rテストはリスニングとリーディング、マークシート形式です。英検同様スペルまで覚えなくて良いのですが、試験内容はレベルごとに分かれていないため、中高生レベルの英語だとかなり難しく感じます。

またリスニング問題の配分が大きいため、リスニング対策をしっかり行っていく必要があります。

ただし英単語・イディオムはビジネス英語のレベルですが、文法に関しては高校基礎レベルまででも十分対応できます。

英語にかなり自信のある人(英検準1級レベル以上、簡単な英会話もOK)ならいきなり公式問題集を解いてもいいですが、まずはTOEIC頻出の英単語・イディオム、基礎英文法を固めつつ、リスニング教材を進めて聞く力をアップ、ある程度力がついたら実戦的な問題集を進めるのがおすすめです。

おすすめのTOEIC対策アプリ

TOEIC対策ならスタディサプリTOEIC対策コースがおすすめです。スマホやタブレット、PCで利用できます。

TOEIC対策がアプリ1つでTOEIC問題は英語力がある程度ないと難しいため問題を解くのもストレスですが、アプリならスモールステップで進むのでゲーム感覚で進められ、勉強が続けやすいです。

TOEICに必要な英単語・文法・実戦問題がすべてこれ一つでまかなえます。忙しくて勉強時間がとりにくいという人も、スキマ時間に勉強しやすいです。

日頃の頑張りが見える化されるので、モチベーションを保ちやすいです。

スタディサプリTOEICコースを公式サイトから登録すると、7日間の無料おためし期間がついてきます。もし合わなければ、解約すれば費用はかかりません。

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まとめ

英検とTOEICについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

英検の上の級を早めに取得できた人は、将来のことをも考えてTOEICに早めにチャレンジしておいても良いでしょう。ただし大学共通テストにはTOEICが利用されないので、中高生の場合は特に計画的に学習していくことが必要となります。

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