『AI英会話スピークバディ 実際に使って身につける英会話キーフレーズ100』を読んでみました。人気英会話アプリのスピークバディから出た、初級レベル向けのキーフレーズ集です。
筆者は実際にスピークバディのアプリを使っていたのですが、振り返りに利用してみたいと思い書籍もためしに購入。本を読んで気づいたことやアプリとの比較についてまとめてみました。
スピークバディの本「実際に使って身につける英会話キーフレーズ100」の特徴
スピークバディ初の書籍、『AI英会話スピークバディ 実際に使って身につける英会話キーフレーズ100』はスピークバディ式学習法で英会話フレーズが学べる本。
英語資格・ハイスコアを取得しているスピークバディ代表立石剛史さんご自身の経験、言語習得理論に基づいてスピークバディの学習法を確立し世に出しています。
効率的で実践的な英語を身につけるノウハウがわかっている方の学習法がこの本にも詰まっています。
英会話初心者・初級者向けの英会話キーフレーズ集
スピークバディの本「英会話キーフレーズ100」には、AI英会話アプリスピークバディ内のコンテンツ、「英会話入門」「日常会話(初級)」「海外旅行」で学習するキーフレーズをまとめたものです。
キーフレーズ×シチュエーションの対話形式
キーフレーズ集といっても単にキーフレーズを覚えるだけでなく、アプリと同じくさまざまなシチュエーションでの対話形式でキーフレーズを学んでいきます。フレーズだけを覚えてもとっさに出てこないですが、シチュエーションで覚えると「こんなときに○○○と言えばいいのか」と思い出せそう。
シチュエーションでの英会話学習はドラマや映画で勉強するのと同じですが、ある程度リスニング力ないと厳しいですよね。スピークバディは易しめなのでハードルは低め。さらにレッスンのキーフレーズを応用して、「こんなときキーフレーズを使って何て答える?」という応用練習もついてます。
音声無料ダウンロードつき、リスニングもスピーキングも
スピークバディの本「英会話キーフレーズ100」収録の、各レッスンの音声(MP3)が無料でダウンロードできます。
スマホやPCで音声をいつでもどこでも聞くことができ、スピークバディのアプリと同じように(AI発音判定はありませんが)リスニングやスピーキング(ロールプレイ)の練習ができ、キーフレーズ・チェック(キーフレーズのみの英文音声)もついてます。
※スマホはジャパンタイムズのアプリ、PCはジャパンタイムズのサイトからダウンロードできます。)
スピークバディの本を読んで感じたこと
思っていたよりボリュームがある
いつも使っていたアプリですが、本になるとこんなにもボリュームがあるのかとちょっと驚き。100のキーフレーズ×対話・応用練習は結構な量です。これ全部覚えるだけでも結構大変…張り切って勉強できそうです。
適度にカラフルで文字も読みやすい
スピークバディ愛好者としては、2色刷りではテンション下がります。本はアプリの世界観そのままにカラフル、でもうるさい感じはありません。
アプリでそれほど読みづらさを感じたことはありませんが、本だと字がとても読みやすいと感じます。基本の対話文は日本文と英文が書かれてる場所が分かれてるので隠しやすく、勉強するのに使える感じ。
この本の構成を気に入っているので、次の書籍化でも同じ構成で作ってくれたらいいなと思います。
プロティのワンポイントレッスンが良い
アプリではないのですが、本だとどのページ(レッスン)にもプロティ(スピークバディのキャラクター)が登場します。
各レッスンの応用練習と関わる語句・文法の知識や発音のコツ、応用練習の正答率を教えてくれます。冠詞とか複数形って結構難しいですよね。
どうしてそうなるのか、理由も合わせてプロティが教えてくれます。勉強になります。
音声が違う
スピークバディの音声はちょっとAIっぽい、悪く言えば棒読みっぽい音声なのですが、書籍版はだいぶ違って聞きやすい音声になってます。
特にスティーブの声はいかにもスティーブのキャラっぽい声だと思いました(アプリをやっている方にしか伝わりませんが…)。
残念なところ
当たり前ですがスピークバディの本だとアプリのようなAI発音判定はありません。
そしてアプリだと主人公はいつも「自分」でキャラクターたちが自分の名前を呼んでくれていたのに、名前を呼んでもらえないのがちょっと寂しく感じるかも。同じ名前の人はラッキー?
あとは応用練習の音声がないのが残念に思いました。
スピークバディの本を使い倒す活用法
ぼんやり眺めてるだけでは英語フレーズをモノにはできませんよね。スピークバディ「キーフレーズ100」をどう活用するかまとめてみました。
基本の使い方(リスニングとロールプレイ)
まずはテキストの内容を読みます。そのあとテキストの本文を見ながらリスニング、そのあとはロールプレイ用の音声で自分のパートを英文で答えます。最初は英文を見て、その後は英文を見ずに(日本文を見て)発音します。
応用練習、対話文でも日本文→英文に
さらにキーフレーズを使って別のシチュエーションで日本文を英文にする応用練習も。どうせなら対話文も自分のパート以外のところも英文ですらすら言えるようにします。
スピークバディの本では英文ごとに日本文の訳が書かれているのではなく、英文と日本文が書いてあるところが分かれているので英訳練習がしやすいです。
気になれば大きめの付箋か何かで英文が書かれてる部分を隠しながら練習すると良いでしょう。
キーフレーズ100を1日1個アップデート
英会話のフレーズなんてあまり知らない…という方が1度にフレーズを100個も覚えるのは大変ですが、1日1個(レッスン)を新たに覚えていくという学習スタイルならきつくないでしょう。
1回やったら終わりではなくて、その日に新しいフレーズを1個覚えたら1つ前、2つ前、3つ前のフレーズ(レッスン)もざっと復習、進んで戻っての学習を繰り返していけば定着度が高くなりそうです。
シャドーイング
シャドーイングは音声を聞いたらすぐ後に続いて発音するトレーニング法です。スピークバディの本を開かなくても音声さえダウンロードしておけばいつでもシャドーイングの練習ができます。音声流しっぱなしにして全部よどみなく言えたら練習できます。
ディクテーション
スピークバディの音声を聞きながら、英文を書き取るディクテーションのトレーニングもおすすめ。ノートやPCのメモ帳でも。
個人的な話ですが最近簡単な英語のつづりが出てこないときがあり(塾講師として致命的)、英文を全部書く余裕がなければ単語だけでも、聞いて書く練習をなるべく毎日取り入れています。
アプリと使えば発音判定と学習管理も
本だけの自学自習だとちゃんと覚えられてるか、発音が合ってるかどうか判断が難しいところがあります。
アプリなら正しく発音できているのか判定してくれるし、日ごとに何レッスン進められているか学習管理もしやすいです。
スピークバディの本とAI英会話アプリの違いは?
スピークバディのアプリと本『実際に使って身につける英会話キーフレーズ100』の違いをまとめてみました。
アプリ | 本 | |
---|---|---|
価格* | 月額3,300円 | 1,650円 |
レベル | 初心者~上級者 | 初心者・初級者 |
コース | 英会話入門・日常英会話・ビジネス・海外旅行・ニュース英語・多様性との出会い・おもてなし・マンスリー他多数 | 英会話入門・日常英会話・海外旅行 |
内容 | 単語・リスニング・会話・英作文・応用練習すべて音声付き | 会話(リスニングとロールプレイ用)で音声付き・解説・応用練習・プロティの一言レッスン |
AI判定 | あり | なし |
*価格は2022年2月24日時点での情報。
スピークバディのアプリはサブスクリプション(月額制)なので毎月課金になります。1週間無料体験できます(期間終了24時間以上前までに解約しないと課金されますのでご注意ください)。1年間プランもあります。時事問題や新しいコンテンツがアップデートされるので、長く使っていろんなシチュエーション、レベルの英語を学習することができます。
一方スピークバディの本は初心者・初級者向け、コンテンツも限定的。英会話初級レベルの方が1日1レッスンのペースで3~4か月じっくり取り組めます。
スピークバディの本「実際に使って身につける英会話キーフレーズ100」はこんな方にオススメ
スピークバディの本「英会話キーフレーズ100」は次のような方におすすめです。
- 英会話初級者
- 言いたいことがあってもすぐ英語で口にできない
- 文法中心ではない、英会話の勉強を基礎から進めたい
- 本で日常会話のフレーズを効率的に学習したい
- アプリと一緒に活用したい
まとめ
スピークバディの本『AI英会話スピークバディ 実際に使って身につける英会話キーフレーズ100』を購入しようかどうか思っている方にも参考になりましたでしょうか。
英会話は得意でないけれど、これから本格的に学習してみようかな…という方の入門編として個人的におすすめです。
アプリも使ってみたいけど毎月の課金アプリは使いたくないなあという方も、本ならとっつきやすいと思います。