中学地理 日本の人口と過密・過疎まとめと問題

  • 2019.07.30
  • 地理
中学地理 日本の人口と過密・過疎まとめと問題

中学地理で扱われる、日本の人口と過密・過疎に関するまとめと問題です。

日本の人口と人口ピラミッドの変化、少子高齢化、過密・過疎地域の問題、三大都市圏、ドーナツ化現象、都心回帰現象、昼間人口と夜間人口、昼夜間人口比率、限界集落について確認していきます。

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日本の人口

日本の人口は約1.25億人です。(総務省2022年6月)

日本の人口ピラミッドは「富士山型 → つりがね型 → つぼ型」と変化してきています。

富士山型

つりがね型

つぼ型

以前は出生率が高く医療が進歩していなかったため、富士山型の人口ピラミッドでしたが、医療が進むと長生きする人が増えてつりがね型に、さらに出生率が低くなるとつぼ型の人口ピラミッドになりました。

▼ 人口ピラミッドについてはコチラの記事を

参考:中学地理 世界の人口と人口ピラミッドまとめと問題

少子高齢化が進む日本

日本では子どもが少なくなる少子化と高齢者(65歳以上)が増える高齢化が同時に起こり、少子高齢化が進んでいます。

このまま少子高齢化が進むと日本の人口が減少し、日本の人口全体を高齢者が占める割合がますます増え、若い人や働き手の負担が増えることになります。

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過密・過疎

人口、企業が集中しすぎることを過密といい、人口が減少して地域社会が成立しなくなる現象を過疎といいます。

過密地域

人口や企業が集中する過密地域では、交通渋滞やごみ問題、大気汚染、住宅問題が課題となっています。

三大都市圏

三大都市圏とは東京、大阪、名古屋とその周辺の地域を指します。1960年代に多くの人口が三大都市圏に集中しました。

ドーナツ化現象

都市部の過密地域は地価が高いため、住みやすい都市の周辺(郊外)に住む人が増えました。このように都市の中心部は人口が少なく、周辺の地域は人工が多くなる現象をドーナツ化現象といいます。

1990年代以降、東京や大阪などの都市部では地価が以前より下落し、都市再開発が進んだため、郊外より都心部に居住する人が増える都心回帰現象も起きています。

昼間(ちゅうかん)人口・夜間人口

一般的に都市部では昼間人口>夜間人口、郊外では夜間人口>昼間人口になります。

夜間人口を100としたときの昼間人口を昼夜間人口比率といいます。都心部では昼夜間人口比率が200を超え、都市周辺部では100を切ります。

過疎地域

人口が減少して地域社会が成立しなくなる地域を過疎地域といいます。

山間部や離島の農村では若い人(働き手)が仕事を求めて都市部に出ていくため、過疎化が進みやすいです。過疎が進んだ地域では公共の交通機関が通らなくなったり、学校が閉鎖するなど、生活するのに不便な場所になりがちです。

高齢化が進んで人口が少なくなり、65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占める集落は限界集落と呼ばれています。

過疎対策として観光の振興、移住支援などの村おこし・町おこしが行われています。

【問題編】中学地理 日本の人口と過密・過疎

次の問いに答えましょう。

問1  2022年の日本の人口に最も近いと考えられる人数を、次のア~ウの中から選びましょう。

ア 約1.25億人

イ 約1.29億人

ウ 約1.35億人

エ 約1.38億人

→答え

問2 日本の人口ピラミッドはどのように変化していますか。次のア~ウの中から選びましょう。

ア 富士山型 → つぼ型 → つりがね型

ア 富士山型 → つりがね型 → つぼ型

ア つりがね型 → 富士山型 → つぼ型

→答え

問3 子どもが少なくなり、高齢者が増える現象を何といいますか。

→答え

問4 人口や企業が集中する現象を何といいますか。

→答え

問5 問4の現象が起きている地域で生じやすい問題を、次のア~エの中からすべて選びましょう。

ア 交通渋滞

イ 大気汚染

ウ 学校閉鎖

エ 公共交通機関の廃止

→答え

問6 三大都市圏の中心となる都市を3つを答えましょう。

→答え

問7 都市の中心部は人口が少なく、周辺の地域は人工が多くなる現象を何といいますか。

→答え

問8 1990年代以降、地価の下落、都市再開発により、郊外より都心部に居住する人が増えた現象を何といいますか。

→答え

問9 昼夜間人口比率(夜間人口を100としたときの昼間人口)は、都市部と郊外ではどちらが高いですか。

→答え

問10 人口が減少して地域社会が成立しなくなる現象を何といいますか。

→答え

問11 高齢化が進んで人口が少なくなり、65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占める集落を何といいますか。

→答え
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まとめ

・日本の人口は約1.25億人(2022年)

・日本の人口ピラミッドは「富士山型 → つりがね型 → つぼ型」と変化、少子高齢化が進んでいる

・過密地域 → 交通渋滞やごみ問題、大気汚染、住宅問題

・三大都市圏 … 東京、大阪、名古屋とその周辺の地域、人口が集中

・ドーナツ化現象と都心回帰現象も

・昼夜間人口比率 … 都市部>郊外

・過疎地域 → 公共の交通機関廃止、学校が閉鎖など不便に(若者が都市部に移住)

・限界集落 … 65歳以上の高齢者が人口の50%以上