中学受験を検討中、これから中学受験予定というご家庭の保護者に向けて、知っておくと安心な中学受験に関する基本用語をまとめました。(塾名や模試に関しては首都圏のものが中心です。)初めてでもわかるよう簡潔に易しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験基礎用語 あ行
「愛知御三家中学」「アラカルト方式」「SS特訓」「NN特訓」などの基本用語を紹介します。
愛知御三家中学
愛知御三家中学は、愛知県の難関私立中高一貫校である東海中・南山中女子部・滝中を指します。
アラカルト方式
特に関西の中学受験で採用されている入試形式で、3教科と4教科のどちらかで受験できる方式です。3教科受験は400点満点に換算され、4教科で受験した場合4教科と3教科の合計で最も高い点が合否の判定に使われるケースがあります。
SS特訓
難関校SS特訓(サンデー・サピックス)のことで、サピックスで6年生の9月から行われる集中特訓を指します。志望校別講座と単科講座があります。外部生も受けられます。
NN特訓
早稲アカで開講されている6年生を対象にしたNN(何がなんでも)志望校別コースのことです。外部生も受けられます。
中学受験基礎用語 か行
「神奈川御三家中学」「神奈川二光」「関西最難関校」「帰国子女枠」「御三家中学」を解説しています。
神奈川御三家中学
神奈川で実力・人気の高い男子校・女子校各3校のことで、神奈川男子御三家は栄光学園中・聖光学院中・浅野中を、神奈川女子御三家はフェリス女学院中・横浜雙葉中・横浜共立学園中を指します。
神奈川二光
栄光学園と聖光学院を指します。
関西最難関校
関西最難関中学は灘中、関西最難関7校は 灘中・東大寺学園中・甲陽学院中・洛南高附属中・洛星中・大阪星光中・西大和学園中を指し、女子校の神戸女学院中・四天王寺中を加えた9校が関西最難関中学9校と呼ばれています。

帰国子女枠
帰国子女向けの受験枠で、海外在住年数や帰国後の年数に制限が設けられています。試験内容は国語・算数・英語の3科目と、面接や作文(エッセイ)が多いです。英語の検定取得級により試験が免除されることがあります。※条件や試験内容は学校により異なります。
御三家中学
御三家中学は東京の難関校・人気校である私立男子校・女子校の各3校を指します。男子御三家は開成中・麻布中・武蔵中、女子御三家は桜蔭中・女子学院中・雙葉中を指します。

中学受験基礎用語 さ行
「サピックス (SAPIX)」「サンデーショック」「受験と受検」「新御三家」について解説しています。
サピックス(SAPIX)
首都圏を中心に校舎を展開する進学塾で、開成など最難関中学での実績が多いこと、テキストの質が高いことで有名です。
サンデーショック
東京・神奈川の私立中学入試で入試解禁日である2月1日が日曜日と重なった年に、プロテスタント系の学校が日程を変更することです。特に女子校において大きな影響が出ることがあります。
受験と受検
私立・国立中学の入試を受けることは「受験」、公立中高一貫校の検査を受けることは「受検」と表記されますが、まとめて「中学受験」とされることもあります。
新御三家中学
都内で近年特に人気・実績のある難関男子校・女子校各3校のことです。男子新御三家は駒場東邦中・海城中・巣鴨中、女子新御三家は豊島岡女子中・鴎友学園中・吉祥女子中を指します。
中学受験基礎用語 た行
「千葉御三家中学」「適性検査型入試」について解説しています。
千葉御三家中学
千葉県の難関私立中学である、渋谷教育学園幕張中、市川中、東邦大学附属東邦中を指します。
適性検査型入試
公立中高一貫校で行われる入試形式のことで、教科ごとの試験ではなく総合的な思考力や判断力、記述力が問われるものです。一部の私立中高一貫校で教科別入試のほかに導入されています。
中学受験基礎用語 な行
「二月の勝者」「日能研」「日特」「入試解禁日」について解説しています。
二月の勝者
『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 』は中学受験を題材にした人気漫画でドラマ化もされました。東京・神奈川エリアの私立中学入試が集中する2月1日~3日の本番で志望校に合格した受験生を意味します。
日能研
全国に校舎を展開している中学受験塾です。「シカクいアタマをマルくする」、Nのバッグで有名です。
日特
日能研で6年生後期に開講される「日能研入試問題研究特別講座」のことです。
入試解禁日
私立中学入試の開始日のことで、地域によって定められていることがあります。東京、神奈川の入試解禁日は2月1日、埼玉は1月10日、千葉は1月20日となっています。東京、神奈川の受験生は埼玉、千葉の私立中学を前受け校にすることも多いです。関西の近年の入試解禁日は1月の第2または第3土曜で、共通テストと同日に設定されています。
中学受験基礎用語 は行
「浜学園」「復習主義」「併願校」「偏差値」について解説しています。
浜学園
主に関西圏で教室を展開している中学受験の進学塾です。灘中学など関西難関中学の実績が高いことで知られています。東海・首都圏エリアにも教室を出しています。

復習主義
授業後の復習を重視する学習形式です。多くの有名進学塾で復習主義がとられています。
併願校
本命校とは別に受ける受験校のことです。第一志望校の日程を中心に複数の併願校を決定するのが一般的です。
偏差値
模試の結果から算出される学力の相対的な位置を示す数値で、偏差値50がちょうど平均にあたります。S偏差値はサピックスの、Y偏差値は四谷大塚の、N偏差値は日能研の模試の偏差値を指します。
中学受験基礎用語 ま行
「前受け校」について解説しています。
前受け校
本命校を受ける前に受験する学校を指します。本命の受験前に実際の入試を経験できる上、合格をもらえれば本命校受験に向けて自信をつけられるメリットがあります。
中学受験基礎用語 や行
「予習シリーズ」「四谷大塚」「四大塾」「四大模試」について解説しています。
予習シリーズ
四谷大塚が発行している教材シリーズで、早稲田アカデミーやその他全国の塾でも利用されています。塾生以外でも購入できます。
四谷大塚
首都圏で校舎を展開している中学受験塾です。多くの他塾が復習主義を掲げていますが、四谷大塚では予習を前提としています。YTnetは四谷大塚の提携塾で四谷大塚と同じ教材とカリキュラムで学習できるシステムのことです。
四大塾(首都圏)
首都圏中学受験の四大塾は、サピックス・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーを指します。
四大模試(首都圏)
サピックス、四谷大塚、日能研、首都圏模試センターが提供する模試を指します。サピックスオープンが最も難易度が高く、首都圏模試が最も高い偏差値が出やすくなります。
中学受験終了後、中高一貫校入学後に知っておきたい基礎用語は次の記事で紹介しています。

まとめ
中学受験では学校選びや入試用語、模試や塾特有の用語や特訓講座など、頻繁に登場する専門用語があります。最初は戸惑うかもしれませんが、基本用語を一つずつ理解していくことで中学受験の全体像が把握しやすくなるでしょう。気になった用語があれば塾の先生にも聞いてみるのもおすすめです。今回の基礎用語集が今後の中学受験準備にお役に立てれば幸いです。
参考元URL:(SS特訓)https://www.sapientica.com/sapix/course/、(NN特訓)https://www.waseda-ac.co.jp/elementary/option/target/
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